社会
日本のコロナ対策にはどんな問題があったのでしょうか。 政府は新型コロナ用に病床を確保した病院に補助金を出し、補助金を受け取った病院のなかには、積極的に新型コロナの患者を受け入れなかった病院も少なくなかったのです。 新型コロナでチャンスが到来…
ネット上でもリアルでも、時として行われるのが「東京下げ」です。 背景にあるのはおそらく、「首都東京にならばある程度何を言っても構わない」というねじれた感情です。 東京に住み、東京に暮らす人たちは、この唐突な「東京下げ」とどのように付き合えば…
「私は運が悪い」とあなたは思っていませんか? でも実は「運がいい」と思っている人も「運が悪い」と思っている人も遭遇している事象は大差が無い場合が多いのです。 「運」というものは必ずしも、その人がもともともっていたり生まれつき決まっていたりす…
若いころの引きこもりと違い、声をかけてくれる家族がいなくなってしまうという深刻な悩みが出てくる中年の引きこもり問題です。 その原因となるのは、“人とのつながり”がないと思ってしまうことや表面的な同調がもたらす疎外感です。 最近の精神医学や心の…
日本人の労働意欲や仕事満足度、いわゆる会社へのエンゲージメント(愛着や忠誠心等)の類が世界の主要国中で最低水準なのは今や一般常識となっています。 一方、日本人の社会人教育市場は成長の一途です。「自己啓発市場」は2016年時点で平成元年(1989年)比3…
少子化の大きな原因は、結婚が減少していることです。とくに高年収女性と、低年収男性の未婚率が高い状況が続いています。女性は男性に、自分以上の学歴・地位・収入を望むという、昭和の結婚観は、現在でも根強く残ります。しかし、学歴も職歴もどんどん平…
上がり続ける物価に、伸び悩む給料です。 一般庶民の生活は苦しくなる一方だ。生きていくには「死ぬまで働く」という過酷な人生設計が現実味を帯びるなか、サラリーマンのなかのエリート、上位10%の人々の経済状況はどうなっているのでしょうか。 統計をも…
「増税メガネ」などとの揶揄に耐えきれなくなったのか、岸田文雄首相が「減税」も政策メニューへ加えることになりました。 岸田首相は、筋金入りの増税主義者として、国会のある永田町では知られてきました。自身の出身派閥『宏池会』では、財務省出身者が名…
2022年の総務省『就業構造基本調査』の結果が公表されました。国内の全労働者の収入分布を知れる貴重な資料です。 厚労省『賃金構造基本統計』や国税庁『民間給与実態調査』は、一定規模以上の会社の雇用労働者に限定されるが、『就業構造基本調査』は自営等…
世間を大きく騒がせている、ジャニーズ事務所の性加害問題です。記者会見の場で出た「得体の知れない空気感」という言葉が注目を集めました。 犯罪を承知していたのに、それが問題(犯罪)であることを指摘できず、止めることができなかったという意味です。…
新自由主義の強い影響力の下、「平等化」へのエスタブリッシュメント層の抵抗は本当に強いものがあります。庶民の間にも「平等自身はいいにしても、それでは経済に悪影響があるのでは?」との考え方が蔓延しています。 ただ、それをさらに根拠づけるためには…
近年、著しいペースで進化を遂げている人工知能(AI)とゲノム編集技術。リスクが指摘されることも多く、AIに関しては、今年5月に対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」を開発した米オープンAIの最高経営責任者(CEO)や研究者らが、「AIが人類を滅亡させるリスク」…
日常的にインターネットを使用している1980年以降に生まれた世代が65歳以上人口の多数を占める2060年には、認知症のリスクが4~6倍になる可能性もあるといった試算がカナダの研究者によってされています。 教育歴不足が認知症のリスク要因となる 国際的な専…
マンション価格が、高騰しているという話題が出てから、もうずいぶんになります。 どのくらいになるかといえば、首都圏1都3県のマンションマーケットでいえば、2013年以降、特に値上がりが激しくなっています。 新築マンションを購入するハードルはどんどん…
日本の公立小学校では、富裕層と貧困層の子供が同じ教室で学んでいます。このように、日本は海外と比べ、居住区の特徴と貧富の差は不明瞭になのです。 こうした状態は、一体なにを生み出しているのでしょうか? 生活保護という制度は、仕事につけず、財産も支…
国税庁のレポート「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者のなかで正規社員の平均給与は508万円(非正規社員の平均給与は198万円)でした。 あくまで平均であるので、これを「多い」と感じる人も「少ない」と感じる人もいるでしょうが、諸々…
少子化は日本の抱える最大の問題と言えます。未婚者の結婚や出産に対する考え方、既婚者の出会いと結婚、そして、出産や子育てに対する考え方は、少子化に大きな影響を与えます。 国立社会保障・人口問題研究所の2021年調査の「出生動向基本調査(結婚と出産…
ある地方の結婚応援団体からこんな悩みが出ました。「女性会員に比べて男性会員の登録が遅く、年齢が高い。それなのに『ご自分より学歴の低い女性がいい』という男性が多いのです。 登録者のデータを確認してみましたが、当てはまる女性がほとんどいないので…
SNSでは誰もが自由に発言できますが、SNS上での発言に起因するいざこざも少なくありません。 なかには自分の意に反して批判が集まり、炎上につながることもあります。 そうした炎上に加担しているのは、正義を振りかざす「極端な人」であることが多いといい…
いつまで続くかわからない物価高、生活が困窮する人も増えていますが、その代表が低賃金のケースが多い一人親世帯です。 統計データによると、日本の一人世帯の半分は貧困層に該当することがわかります。 日本は先進国だが…国民の6人に1人が貧困層 1 / 2 で…
新型コロナウイルス感染症が、5類感染症に移行してから初めての夏。久々にマスクを外して生活をしていると、コロナ禍はわからなかった他人のニオイが鼻をつくようになった……なんていう人もいるでしょう。 それだけでなく、自分の汗が他人に不快な思いをさせ…
ジャニーズ事務所が9月7日ひらいた記者会見が、様々な波紋を呼んでいます。 5月の謝罪動画では性加害の事実認定を避けたジュリー藤島氏が、今回の会見では明確に事実を認定し永続的な被害者救済を明言したことで、ようやく事態が本格的に動き出したことにな…
東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出で、中国政府が日本産の水産物の輸入を全面的に停止した影響が、国内の水産業に出ています。 日本政府は、影響を受けた水産業者に追加支援策として207億円を支出するようです。 処理水の放出に関しては、風評…
大手百貨店そごう・西武の「西武池袋本店」で8月31日、労働組合によるストライキが行われて同本店が終日臨時休業となり、ストライキが大きな注目を浴びました。 大手百貨店でのストは1962年の阪神百貨店以来60年ぶりとされ、多くのメディアで報じられました…
超高齢社会が進むに連れて耳にするようになった「2025年問題」です。国民の4人に1人が75歳以上(後期高齢者)となり、高齢者の割合がさらに高まることで社会保障費が増大します。 医療や介護に大きな影響が出ることが想定されています。25年まであと2年です…
日本の生涯未婚率が上昇し続けていることは、最新の国勢調査によって明らかになっており、私たちにとって深刻な問題です。 生涯未婚率が高まることで、社会には様々な影響が出ています。 例えば、人口減少が加速することで、労働力不足が深刻化し、経済の成…
郵便局に「満期があるタイプ」の貯金をしていた人にとって、衝撃の事実が進行しています。 満期から約20年たつと、自分のお金が消えてなくなり、二度と引き出せなくなってしまうのです。 自分のお金を長年放っておくと消えてなくなってしまうとは、にわかに…
日本の文化に深く根ざし、多くの国民に親しまれる大相撲です。 相撲は日本の「国技」といわれていますが、大相撲の組織や力士の年収などは、あまりよく知られていないのが実情です。 国技の由来は、神話時代の「古事記」や「日本書紀」にも相撲のことが記さ…
男性が低い傾向に 現代社会において、結婚するのが当たり前といった、価値観は主流でなくなりつつあるものの、未婚者が少数派であることも事実です。 肩身が狭い思いをどこかでした経験がある、おひとりさまも少なくないでしょう。 また、家庭をもちたい、子…
白熱した議論が続いた、最低賃金の引き上げです。 物価高の影響により、生活苦を訴える低所得者を救うためにも、継続的な賃上げが望まれますが、それでも低所得者の未来は、希望に溢れているとは言えないようです。 物価上昇を背景に、最低賃金の引き上げに…