株
インフレがなければ株価は上がらないのでしょうか。そんなことはありません。むしろインフレによる株価上昇は「おまけ」みたいなもので、インフレがなくても株価は上がるメカニズムがちゃんと備わっています。 それは、企業の利益や純資産が増えていく仕組み…
10年くらいの周期で、金融界が崩壊して株が全面安になるのは事実です。2000年、インターネット・バブルが弾けたときにも起こりましたし、2008年から2009年にかけ、サブプライム住宅ローン問題でウォール街が内部崩壊したときにも起こりましたし、2020年、新…
「ボリンジャーバンド」は、株価のボラティリティ(値動きの激しさ)を視覚的に示すテクニカル指標です。 チャートには移動平均線を中心に、上下2本のバンド(帯)が描かれます。 注目すべきはバンド幅の変化です。 相場が静かなときは幅が狭く、株価が大き…
最近、日経平均やNYダウなどの株価指数が高値を更新しています。 一見うれしいニュースですが、投資家の中には「そろそろ下がるのでは?」と不安を感じている人も多いかもしれません。 そもそもは、暴落が起きても生活に支障がない程度の投資額に抑えておく…
近年、NISA制度の拡充や資産形成への関心の高まりを背景に、株式投資を始める人が増えているようです。トレジャープロモートによる調査では、株式投資に取り組む人の割合や金融資産の保有状況に加え、投資に踏み出せない人々の意識も明らかになりました。 そ…
株式投資で勝つための鉄則は、「損失を小さく、利益を大きく(損小利大)」を徹底すること。これは『株トレ』の中で強調しているポイントです。 ところが、多くの個人投資家は逆の行動をとりがちです。 「上がっているうちに、さっさと売って、利益を確定し…
株式投資で成功する大原則は「安く買って高く売る」ことです。いくらよさそうな銘柄に目をつけても、高値掴みをしてしまえば大きな利益は手にできません。いかに安いところで買えるか。それが成功と失敗の分かれ目となります。 では、株の買い時をどうやって…
『好材料は買い』、『悪材料は売り』が基本ですが、それだけではありません。たとえば、決算発表前に業績向上が期待されていて、決算で増益が正式に発表されると、“これ以上よくならないだろう”と見られて『好材料出尽くし』となり、売り込まれる場合があり…
チャートを活用したトレードで何より重視するのは、「予測して動く」のではなく、「起こったことについていく」という姿勢です。 株で損している人の多くが陥っている失敗は、「この銘柄は絶対に上がるはず」「優良企業だから下がらない」といった思い込みに…
NISAの生涯で投資できる上限額(非課税保有限度額)は、2025年現在で1,800万円です。もしこの枠が1,900万円に増やせるとしたら、嬉しいでしょうか。 この問いに対する感じ方は人それぞれでしょうが、経済的な視点から言えば、NISA枠を100万円多く使えるメリ…
個別株投資は、場合によっては見切って売る判断も必要です。その「場合」のひとつが、大きな含み損を抱えてしまった状況です。 投資をしていれば、持ち株のいくつかが含み損の状態になることは珍しくありません。例をひとつ挙げます。JT(東証プライム・2914…
気になる企業をピックアップして情報収集することに慣れてきたら、その銘柄が投資に値するかどうかを詳しく分析します。投資に値する銘柄とは、将来的に株価が上がる可能性が高い「儲かる株」を指します。 どのような銘柄だと株価が上がる可能性が高くなるの…
7月後半から8月中旬にかけて、日本企業の「第1四半期決算」が相次いで発表されます。 第1四半期だからこそ注目したいのが企業のビッグチェンジの萌芽です。 “夏の決算ラッシュ”がなぜ、投資家に重要視されているのでしょうか。 「第1四半期」ならではの注目…
株式投資において、長く勝ち続ける人と、なかなか勝てない人の間には、いったいどんな違いがあるのでしょうか。そして、改善できることは何でしょうか。 株式投資において、長く勝ち続ける人と、勝ちが続かない人の間には、いったいどんな違いがあるのでしょ…
株式投資において、誰も見向きもしていない「お宝銘柄」を見つけ出し、一攫千金を狙う投資家も少なくないでしょう。しかし、そのような銘柄には株価の急落や企業の倒産といったリスクが伴うのも事実です。 一方で、低PBRや高配当、財務状況が良好でありなが…
A社株を購入したところ、30%下落してしまった。少し保有していたけれども、10%程度戻ってきたところで損切り。 しかしその後、株価はどんどん上がり続け、購入時の株価に戻るどころか、さらに上昇。次にD社株を買ったところ、わずか数日で30%上昇し、利益…
フィッシング攻撃が引き続き激化しています。金融庁によると、2025年4月だけでも不正な売却取引で約1481億円の被害が発生しており、皆さんのメールボックスにも、取引がないはずの証券会社から偽のメッセージが届いているのではないかと思います。 詐欺メー…
「リスクを取る勇気(血を流せ)」は株式投資で儲けるための必須条件なのですが、高値圏では逆に、リスクを取りに行くと、大ヤケド(大きな損失)を負うことがあります。注意が必要です。 古来、「買い気が強すぎると相場は反転する」ともいいます。日経平均…
1987年のブラックマンデーは、理由の見えにくいまま市場を恐怖に陥れた“説明できない暴落”でした。その背景には、ドル高からドル安への急転といった為替の構造変化が深く関係していたとされています。 相場が大きく動くとき、為替と株価はどのように連鎖して…
2025年4月、東京証券取引所は新興企業向けのグロース市場の上場維持基準の見直し案を発表しました。2030年以降、上場から5年を超えた企業に対して、時価総額100億円以上を求める新基準を導入しようとするものです。 このルール変更の背景や、対象企業の具体…
2024年の新NISA開始をきっかけに、投資を始める人が増えています。ただし、新NISAで投資をすれば必ず儲かるというわけではありません。 長期的な値動きをS&P500で見てみる 特に直近の株価急落で、投資を辞めようかどうか悩んでいる人もいるでしょう。 新NISA…
トランプ関税の警戒感から世界のマーケットが揺れ始めています。これまで米国の株式市場を牽引してきた巨大テック企業が軒並み下落するなか、次に有望な企業をどう見つけるのがよいのでしょうか。 トランプ関税に翻弄されているマーケットですが、現状の世界…
2024年に始まった新NISAを機に、投資信託への積立投資で投資デビューされた方が多くいらっしゃると思います。2024年は心穏やかに投資ができて、投資がラクだと思えた1年だったのではないでしょうか。 ところが、トランプ2.0以降、状況は一変。株式市場がたび…
2025年3月20日時点、株式市場はパッとしません。積立投資の代表格であり、米国の代表的な株価指数のS&P500指数に連動するiシェアーズ S&P500 米国株 ETF <1655> は前年比で11%の値下がりしています。 米国株は過熱気味という話もよく聞きますし、トランプ大…
ここ1年間における日経平均株価は、昨年の8月に発生した突発的な暴落を除いて、概ね36,000円から40,000円のレンジ(値幅)で横ばいに推移しています。 全体的に企業業績は悪くないものの、株価の先行きには懐疑的な投資家が多く、買い手が少ない状況が続いて…
投資リターンは、「割安度(α)」と「株価が本質的価値に回帰するまでの期間の短さ」によって決まる、このシンプルな法則を理解することが、株式投資において非常に重要です。 特に後者の「期間」を短縮するためには、株価上昇のきっかけとなる“カタリスト”を…
「NISAで株式投資を始めれば、40年後に退職するときには資産が増えていますよ」 疑う余地のなさそうなこの言葉には「先入観のワナ」が潜んでおり、株価変動の要因は、「企業の業績」と「投資家の需要」です。 まず、一つ目の「企業の業績」。これは日本全体…
投資を英語にすると、「インベスト(INVEST)」。 「ベスト(VEST)」に「入れる(IN)」という意味です。 つまり、世の中の成長を身につける。 いわば、「日常生活圏外から、いろんな視点や成長を呼びこむことができる引換券を自分のベストのポケットに入れる」と…
投資というと日々売り買いをしているイメージが強いですが、成功した投資家の多くはここぞという瞬間が訪れるまで売り買いを休み、待つという選択をしています。 「待つ」というのは消極的に見えて、ビジネスや人間関係においてとても大切なことです。 「誰…
この夏はとにかく株価が不安定で、8月上旬には、米国の景気先行き不安などもあり、わが国をはじめ世界的に株価が暴落しました。その後、株価は回復しつつあるものの、足元で再び大幅安となる展開になっています。 米国の国債の流通利回りは低下し、外為市場…