労働
「外資系コンサル」が大学生のあこがれの就職先となるなど、優秀な学生が外国へと目を向ける傾向があります。また、せっかく日本の企業に入社してきても3年で辞めてしまうといったことも多いのです。 対策として、初任給の引き上げで呼び込みを図る日本企業…
去年あたりから「何も相談せずに辞めた若者」の話を頻繁に聞くようになりました。実は僕が実施した「101ヒアリング(101人に対するヒアリング調査)」でも、約7割の人事担当者が「思いもよらない若手の退職」を経験していました。 人事部にとっては、長い時間…
誰しも悩みや不安は尽きません。 寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。 最近はあまり行われていないかもしれませんが、まだまだ存在する出世競争。 同期のなかで誰かが一足先に昇進したりすると、自分が出遅れたことに劣等感を抱く…
現在、日本人の28パーセントが65歳以上で、この割合は世界でも群を抜いて高いですが国連の予測を信じるなら、イタリアは2030年、ドイツは2035年ごろ、中国は今世紀なかば、アメリカは2100年にこの水準に達します。 これほどの高齢化社会は誰も経験したことが…
日本企業の労働生産性が低い原因として、「効果のない会議」、「部下を管理するためだけに書かせている報告書」など、効果的ではない業務についてよく挙げられます。 しかし、こうした業務を効率化し改善するだけでは問題は解決しません。 近年、労働生産性…
公務員は、おおむね大企業と生涯賃金の水準が近い傾向にあります。 大企業は相対的に生涯賃金が高く、待遇がよいのが特徴です。 また、公務員・大企業ともに年金受給額も高いと期待されます。 今回の記事では、大企業や公務員の生涯賃金、年金制度をまとめま…
出世する人は嫌なヤツばかり、ということを、なぜかどの組織でも言われています。 今でも「仕事はできるが横暴な人」が様々な職場には存在し、それを容認することが仕事をすることなのだと思い込まされています。 だが、どんな地位にある人であっても、どれ…
定年後の生活の難しさは、長年組織の縛りの中で生きてきたのに、いきなり「自分の好きなように生きれば良い」となります。 組織生活に息苦しさを感じ、もっと自由に生きたいと思っていた人も、いざ自由にしていいとなると、どうしたらいいか分からなくなりま…
2023年は値上げに振り回された1年でしたが、相変わらず賃金が物価に追いつかない状況です。物価が上がっているのに、なぜ賃金が上がらないのかという理由ははっきりしています。現実から目をそらしていては、いつまで経っても日本人は豊かになれません。 日…
多くの人が知るように、日本政府はできるだけ長く働く人を増やすような政策・方針をとっています。 2021年4月に施行された高年齢者雇用安定法では、現状義務化されている65歳までの雇用確保に加え、65歳から70歳までの就業機会を確保するための高年齢者就業…
高収入で社会的承認を得ている人々の仕事が、実は穴を掘っては埋めるような無意味な仕事だった……? 彼らは自分が意味のない仕事をやっていることに気づき、苦しんでいるが、社会ではムダで無意味な仕事が増殖しています。 人類学者のデヴィッド・グレーバー…
日本のあらゆる業種業界の現場が、慢性的な人手不足に陥っています。 介護・看護、宿泊・飲食をはじめとする非製造業が特に深刻だが、製造業でも現場の人手はひっ迫しています。 日本商工会議所と東京商工会議所が全国47都道府県の中小企業6013社を対象に行…
皆さんもお気づきでしょうが、能力も高く、コミュニケーション能力もすこぶる高い方が、 「えっ、この職業?」という所に就いていることがあります。 企業でも、派遣やパートをされている方が数多く在籍されています。 何なら正社員よりもとーーっても気が利…
大人になれば、毎日の大部分を職場で過ごし、その職場環境が人生に大きな影響を与えます。 良い職場環境は生産性を高め、幸福感を向上させる一方、悪い職場環境はストレスを増やし、生活の質を下げてしまうこともあります。 今回は、職場の健全さを判断する…
会社員のうち15%は、働いているものの「静かな退職」の状態にあるというものです。 ここでいう「静かな退職」が指しているのは、会社員として普通に働いているものの、言われた仕事だけを淡々とこなしており、成長意欲は低めで、昇格昇給などにはあまり興味…
「逃げるが勝ち」とはよく言ったもので、あまりにも劣悪な環境からは、戦うより早々に逃げるのが正解ではないでしょうか。関東在住の30代女性は3年ほど前、コンビニの製麺工場で夜勤を始めたが、わずか3日で“逃げるように”辞めたといいます。 時給は1300円だ…
転職支援サービス『エン転職』が2019年に実施したアンケート結果(回答者10,074名)によると、退職を考えはじめたきっかけの第1位は「やりがいの欠如」でした。 20代では「給与」「拘束時間」「成長感の低下」、男性では「企業の将来性」、女性では「家庭の…
般的には「年収1,000万円」といえば高給取りのイメージがありますが、実際に1,000万円稼ぐ人は、その「手取り額」に落胆の色を隠せないようです。 平均を大きく上回る収入を得ていても手放しでも喜んでいられない理由は「税負担」です。 大卒・男性サラリー…
社員旅行を実施している会社は今でも少なくありません。社内に気の合う同僚がいれば、楽しい時間を過ごすことができるでしょう。仕事とは違った一面を見ることができ、親睦を深めることもできます。 しかし、社員旅行となると1~2日は時間が取られることが多…
2020年6月、企業にパワーハラスメントの対策を義務づける「パワハラ防止法」(改正労働施策総合推進法)が施行され、2022年4月からは中小企業にも適用されています。 誰もが加害者にも、被害者にもなり得るハラスメントのリスクについて記したいと思います。…
管理職にならないと賃金が上がらないからやる気がでないのでしょうか? 10年前の2013年9月、厚労省のある調査結果をきっかけに、こんな議論があちこちで巻き起こりました。 「3人にひとりがマンネンヒラ」という結果に、深いため息が社会に広がったのです。 …
日本の給料が上がらない1つ目の原因は、「国際競争力が低い」こと。2つ目の原因は、年齢や勤続年数に合わせて役職や給料が上がっていく「年功序列」や、定年まで同じ企業で雇用し続ける「終身雇用」といった日本型雇用にあります。 日本型雇用の下では、一度…
多くの企業が新入社員を迎え入れる春です。新卒はもちろん、転職してきた人たちで職場の空気は一変します。 しかし、業務内容や職場環境など、人により理由はさまざまだが、せっかく就職したのにすぐに退職してしまう人もいます。 昨今は「すぐに辞める新入…
ジョブ型雇用とは、企業があらかじめ職務内容や責任の範囲を明示した上で、その職務やポストに対して必要な人材を採用する制度のことです。 ジョブ型雇用では、ジョブディスクリプション(職務記述書)に基づいて採用や人事評価が行なわれることになります。 …
日本は2023年になって、大企業が相次いで大幅な賃上げを表明し、経済の好循環が生まれそうだと考える専門家が多くなっています。 大企業が大幅な賃上げに動いた背景には、優秀な人材の争奪戦が顕在化してきたということがあります。 とりわけグローバルに事…
大学卒業後の就職時には、“老後”など、はるか遠い先のこととしてリアルに想像もしていません。 「いずれ、定年も老後も来る。だけどその頃には、ちゃんと年金も退職金ももらえるし、普通に人生を全うできるだろう」と無意識に思っていたのかもしれません。 …
日本の賃金が伸びない基本的な原因は、生産性の高い分野で就業人口が減少し、低い分野で増加していることです。 将来を展望すると、賃金の伸び率はほとんどゼロにまで低下し、この状態を変えるには、デジタル化を進め、就業者の産業間移動を促進する必要があ…
活況を呈している転職者市場。転職者の待遇面に異変が起きています。 受け入れる企業はこれまでは既存社員との給与を調整するため、同世代社員の平均的給与か『中の下』からスタートするのが一般的でした。 ところが近年は、既存社員より破格の待遇で転職す…
副業というと時間給、あるいは日給で賃金が支払われる形式がイメージされやすい傾向があります。 働いた時間に応じて報酬を得るタイプの副業です。 代表的な職種としては「レジスタッフ」「接客業」「宅配スタッフ」「家庭教師・塾講師」「警備員」などが挙…
元Microsoft社員・ジョエル・スポルスキ氏の著書『Joel on Software』内での発言を掲載したツイートが話題になっています。 そこには「博士号を持ち、大企業に勤務している人は実用的ではない」と指摘して、そういう人を「頭が切れるが役に立たない」と一蹴…