氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

アドラー心理学の「自己受容」でお金持ち体質に

「私たちは自分で人生を作っていかなければならない」「私たちは自分自身の行動の主人公である」とアドラーは著書の中で言います。

成功する人は例外なく他者との良い関係を築く達人でもあるといいます。

成功する人は良い人間関係を築くことができる人です。

周囲の人と協調し、多くの人の協力を得られる人が成功者であり、人が集まれば必然的に仕事が生まれ、その結果としてお金も付いてくるのです。

 

 

アドラーは「すべての人の悩みや問題は人間関係に帰着する」と断言しています。

悩んだり苦痛に感じるのは、結局のところ人間関係から発生しています。

「自分は容姿がよくない」と悩むのも、「会社の仕事がうまくいかない」と悩むのも、突き詰めて考えると、すべては他者が存在するからこそ発生する問題です。

巷にはさまざまなコミュニケーションハウツーの本や情報が溢れています。

そのようなテクニカルなことも必要ですが、もっと大切な根本的なことを忘れてはなりません。

豊かな人間関係を実現している人、成功している人はまず決まって「自己受容」ができている人です。

自己受容とは簡単にいえば「あるがままの自分をそのまま受け入れることができていること」だと言えます。

自分の長所だけでなく欠点や弱点も含めて、自分を客観的に知り、そしてそれを受け入れることができるかどうかです。

「自己受容」ができている人が、人間関係を豊かに作ることができるとアドラー心理学ではみなします。

ありのままの自分を受け入れることができる人は、他者も受け入れることができる人です。

自分を受け入れられない人は他者も受け入れることが難しいです。これはどういうことでしょうか?

 

 

「投影」という心理学の概念があります。これは自分の中の問題点を他者に投影することです。

たとえば、嘘をつく人は許せないと考えている人がいたとします。

自分も他人も騙して嘘をついて生きている人が、その自分の許せない部分を他人に投影し、それを許せないと思うのです。

他者は自分の鏡だという言葉がありますが、まさにこのことです。

自分の中の許せない欠点や弱点、あえて見ないようにしている嫌いな部分を他者に見出し、それを否定することで自分を肯定します。

一種の自己欺瞞なのですが、このようなことは日常でもよく目にすることです。

やたら他人に厳しかったり、こんなことは嫌いだとか、こんな人は嫌だとか不自然に忌み嫌う人は、じつは自分の中にそれと同じ部分を持っている可能性が高いのです。

世の中に欠点や弱点などがない人はまずいないでしょう。

自分の中にある負の要素を否定したり見ないようにするのではなく、認め受け入れることです。自己受容ができている人は自分を許すことができると同時に、他者にも寛容になれるのです。

逆に、無意識に自分を責めたり許せない部分がある人は、それを他者に投影して忌み嫌ったり攻撃したりしがちなのです。

他者に寛容でない人がよい人間関係を築けるはずがありません。

人は自分を否定する人に対して敵意こそ持てど、好意を持つことはありません。逆に自分を認めてくれる人には安心感や信頼感、好意を持つものです。

敵より味方が多い人の方が人生はずっと楽しく、豊かであることは疑いありません。

人の悩みや問題のほぼすべてが人間関係だとしたら、味方や支持者、協力者が多い人はそうでない人に比べずっと人生は生きやすく、居心地の良いものに違いないのです。

子どものころから両親の適切な愛情を受け、「あなたは大切な存在だ」とか、「ありのままで十分愛される資格がある」と刷り込まれた人は、当然自己受容力は高くなります。

 

 

残念ながら両親から適切な愛情を受けることができない人は受容力を付けることができないのかというとそんなことはありません。

1つは、できる限り真摯に自分と向き合うことです。自分をごまかさず勇気を持って問題と向き合い、それを克服することです。

それによって自己信頼感を高めることで、自分を本当の意味で愛することができるようになります。

自己信頼を高めて自分を愛することができれば当然自己受容力は高まります。 もう1つは「自分に対する言葉がけ」です。

残念ながら親から肯定的な言葉をかけられず育った人は少なくないはずです。

「~してはいけません」「そんなことをしたら、こんなひどい目に遭うよ」というような否定的な言葉や脅しの言葉が教育することだと考えている親は多いのです。

そのような言葉に囲まれて育った人は、どこかで自分を否定し、他人や世間を恐ろしいものだと言う刷り込みをされている場合が多いのです。

するとなかなか自分を受容することが難しくなります。

ただし、ある程度年齢と経験を経たならば、自分で自分に肯定的な声を投げかけ続けることで、子どものころに刷り込まれた記憶に上書きし、自分を変えていくことができます。

たとえば「大丈夫、自分はしっかりやっている」「よくやった」「頑張った」「上手にできている」と自分で自分を認める言葉を投げかけてやってください。

つまり自分で自分を勇気づけるのです。

それを繰り返していくことで、驚くほど自分に対する意識が変わってくるはずです。 そのためにも、できる限り自分をごまかさないことです。

そして成長し変化するための一歩を踏み出す勇気を忘れないことです。そしてちょっとでも前向きに努力することができたなら、自分で自分を大いに勇気づけてやることです。

また、自分を必要としてくれる存在に向き合うことで、人は強くなれるし、自分を認めることができるようになります。

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