氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

認知症の予防は40代から

認知症は親の世代の話だと思ったら大間違いです。最近の研究で40代からの予防が大切なことがわかってきました。

将来、認知症にならないためには、今からの食事が鍵になります。認知症は認知機能が低下して、日常生活にさまざまな支障が出てくる状態をいいます。

その代表的なものがアルツハイマー認知症です。脳の神経にアミロイドβ(ベータ)というタンパク質がたまることで、脳の一部が萎縮していく病気です。

ほかに脳血管性認知症レビー小体型認知症などがあります。

認知症の前段階にあたる『軽度認知障害(MCI)』では、まだ加齢によるもの忘れ程度に見えます。このMCIの人のうち、年間約10~15%が認知症に移行するといわれています。

 

 

この段階では、生活習慣病の対策が推奨されていますが、実はその前の健常な段階からの予防が重要であることがわかってきました。

アルツハイマー認知症の原因であるアミロイドβは、発症の約20年前から蓄積しはじめるという研究結果があるのです。

例えば、65歳で発症するとしたら、45歳から蓄積される計算です。

認知症はまだ先のことと思うのは大きな間違いです。

40代から食事や生活習慣を見直して、健康なときから予防していくことが大切です。

現在、投薬治療が行えるのは、認知症と診断された人だけで、MCIの人には使えません。

しかもまだ根本治療の薬はなく、症状を軽減させて、進行を遅らせるものです。

よって、少しでも早い段階から予防をすることが大切です。

アルツハイマー認知症の原因となるアミロイドβ(ベータ)、通称『脳のゴミ』は、発症する約20年前からたまりはじめるといわれており、予防のためには健常の段階から生活を改善して、脳にゴミをためない習慣を身につけることが重要です。

認知症はまだ根本的に治す薬はありません。

認知症は①認知機能健常→②軽度認知障害(MCI)→③認知症という段階を経て進行していきます。

 

 

まずは認知症の前段階であるMCIや健常な頃からの予防の重要性が呼びかけられている

①認知機能健常……健常な段階から、食事や運動習慣を見直し、社会活動を積極的に行うなど、生活習慣の改善が大事です。

②軽度認知障害(MCI)……記憶力や注意力の低下が見られる段階です。健康的な食事や運動を身につけ、脳が活性化する習慣を心掛けてください。

認知症……投薬治療、脳の機能を維持するためのリハビリテーション、心地よく生活できる環境を整えるなどです。

世界的に権威のある『Lancet』という雑誌の2020年に発表された論文によると、認知症の原因となる危険因子のうち、12項目(教育歴、難聴、外傷性脳障害、高血圧、肥満、飲酒、喫煙、うつ、社会的孤立、身体不活動、大気汚染、糖尿病)、約40%は生活習慣の改善でリスクが軽減するとあります。

そのうち約5%は高血圧、肥満、飲酒、糖尿病といった『食事』に関係するものです。

つまり、生活習慣病を予防する食事習慣が、認知症の予防にもなるということです。

毎日の食事が体をつくっていると考えれば納得です。

認知症を誘発する危険因子の中で、特に中年期以降は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、飲酒が関係しています。

これらは食事の悪習慣が原因であることが多いことから、認知症予防に食事の改善が役立つと考えられます。

 

 

認知症の予防には、具体的には何を食べたらよいかということですが、高齢者を対象に調査した「日本食と腸内細菌・認知症との関係」の解析結果にヒントがあります。

調査方法は、昔ながらの和食の要素で構成した「伝統的日本食」、これに現代風を意識した3品目をプラスした「現代的日本食」、さらに「コーヒーを含む現代的日本食」の3つに分け、それに含まれる食材を摂取したら、プラス1点という形で、日本食スコアを算出。その値と認知症の有無を比較しました。

「その結果、『現代的日本食』と『コーヒーを含む現代的日本食』のスコアが高い人ほど、認知症の割合が低いことがわかったのです。

特に、認知機能がよい人ほど、魚介類、きのこ類、豆類、コーヒーをよく摂取しています。

伝統的日本食には牛や豚など肉類も含まれているのですが、その摂取はマイナスとなるため、推奨する「新和食」の食材は11品目(豆類、果物、きのこ類、コーヒー、緑黄色野菜、海藻類、漬物、緑茶、穀類、味噌、魚介類)です。

3大栄養素、ビタミン・ミネラル、機能性成分、そして食物繊維が豊富な食材です。

緑黄色野菜、海藻類、漬物、緑茶、穀類、味噌、魚介類が「伝統的日本食」です。これに豆類、果物、きのこ類を加えたものが「現代的日本食」です。

さらにコーヒーを加えたものが「コーヒーを含む現代的日本食」とカテゴライズされています。

認知症との関係を調べた結果、認知症でない人がよく食べていた食材は、この11品目をよく摂取していたことが判明しているため、上の11品目が推奨される食材になっています。

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