職場の厄介な上司は「自信がなさそうに見える人」を格好のターゲットにします。
相手に苦手意識があったり、うまく付き合おうとするとぎこちない対応になりがちです。
精神的に余裕がある印象を持たせる厄介な人を前にした時、次のような対応をしていると、自信がなさそうに見え、格好のターゲットになってしまいます。
・おどおどしている
・おびえている
・相手の機嫌をとる
・何も発言しない
過度に謙遜する 相手に苦手意識を持っていたり、うまく付き合おうとすると、どうしてもこのような対応になりがちですが、それでは相手の攻撃を助長してしまいます。
すぐに改めるのは難しいかもしれませんが、相手のご機嫌をとるのをやめ、精神的に余裕があるように見せる努力をする必要があります。
そんなことを急に言われてもと思うかもしれませんが、ここで重要なのは「見せかける」ことで、性格まで変える必要はありません。
次の4つを実践して、印象が変わるよう心掛けてみましょう。
(1)ゆっくり低い声で話す
『人は見た目が9割』という書籍がありますが、見た目の中に声も含まれています。 実は、人の印象の4割は声によって決まると言われているほど、声は人のイメージを左右しています。
たとえば、声が高い人は明るく、若々しい印象を与えますが、頼りがいや強さはあまり感じられないのではないでしょうか。
また、話すスピードが速いと、どうしても落ち着きがなく感じられますよね。
一方、ゆっくり低い声で話すことは、落ち着いた印象を与えるだけでなく、工夫次第で人を寄せ付けない威厳を感じさせることも可能です。
突然性格を変えることはできませんが、声のトーンと話すスピードを意識することは、今日からでもできます。
厄介な人に「近寄りがたいな」「簡単にはなびかなさそうな人だ」と印象 づける方法としては最も実践しやすいものだと思います。
(2)テンポよく会話しない
普通の会話では、多くの場合、相手が発言したらすぐにレスポンスしようとしますが、めんどくさい人とはテンポよく会話しないことがポイントです。
相手が話し終わり、自分が発言する前に2秒くらい間を空けてみることからチャレンジしてみましょう。実は嫌な感じだと思われるくらいでちょうどいいのです。
あなたのほうから距離をおくことが難しい相手の場合、関係性を疎遠にする方法はただ1つ。相手に「近寄りがたい人だな、親しみが持てないな」と思われる存在になるしかありません。
最初は気まずく感じるでしょうが、徐々に会話自体が減っていくため、罪悪感もストレスも軽くなっていくはずです。
(3)姿勢をよくする
デスクワークばかりしていると、ついつい猫背になりがちですが、猫背は特に自信がなさそうに見えてしまいます。
背筋を伸ばして肩を引き、胸を張りましょう。
たったこれだけでも、自信がある人のように見えるものなのです。
また、よい姿勢を保っていると、ポジティブな思考になり、自信に繋がるとも言われています。姿勢を正すだけで、相手に与える印象が変わるだけでなく、自分自身にもいい影響があります。
(4)相手の目を見て話す
厄介な人と目を合わせて話すのは苦痛を感じるかもしれませんが、会話中に目が合わないと、「聞いているのか?」と揚げ足をとられたり、自信がなさそうな印象を与えてしまいます。
とはいえ、ずっと見ていると睨んでいると思われてしまうこともありますので、10秒に1回くらいは目線を外すといいでしょう。
目を見るのが怖いという方は、眉間でもかまいません。 最初は難しく感じられるかもしれませんが、少しずつ立ち居振る舞いを変えていってみましょう。
「何をされても黙っている人」はNG です。何をされても事を荒立てようとせず、黙っているという人を厄介な人たちは、狙っています。
まず、会議などでは極力、1度は何か発言をするように心がけてみてください。終了後に個人的に質問をしに行ってもいいでしょう。
大勢の人の前で発言するのに抵抗がある方や、会議で意見や質問をあげることが快く思われない組織の場合は、一対一の場面でも構いません。
こちらが萎縮してしまう相手に向かって発言をするのが怖いという場合は、接しやすい同僚から始めてみるのもいいでしょう。
それだけでも、あなたの印象は変わっていくはずです。
困った時に声をあげられることと、日ごろの発言には何も関係がないように思われるかもしれませんが、重要なのは「何をされても黙っている」という印象を持たれないようにすることです。
話し方も意識しながら発言すると、より効果があります。