私が以前働いていた職場には宝くじを買う人が多くいましたが、残念ながらほとんどがケチで貧乏そうな人が多かった気がします。宝くじ売り場が職場の最寄り駅にありました。宝くじ売り場は貧乏人をターゲットに設置しているような気もします。
これに対し、お金持ちは宝くじを買わないどころか、興味を示さず、自分からその話をすることもありません。
お金持ちは宝くじを買わないと言われている理由は以下のとおりです。
・当選確率が低い
ジャンボ宝くじの1等の当選確率は1000万分の1です、買ってもほとんどがムダになることがわかります。
「そもそも買わないと当たらないだろう」とも言われますが、買っても当たらないとしたら、300円の商品をわざわざ3000円払って買うわけですから(ジャンボの場合)、わざわざ負け確定試合に参戦するようなものです。
・発売元が確実に儲かるシステムになっている
宝くじの還元率は約47%と他のギャンブル(公営ギャンブルであれば70~80%)と比較すると非常に低く、買った人はなかなか儲かりにくいシステムです。
これに比べたら、同じくギャンブル性が高いと言われる株・FXの還元率は約99%と、よほど健全です。 使い道はともかく、これほど買い手に不利な商品を買う合理的な理由がないということです。
宝くじの収益金はどこに行くかというと、基本的には地方自治体が潤う構造になっています。
もちろん、地方自治体は地元のためにお金を使うため、社会貢献をしたいという人向けの寄附行為とも言えそうです。
その他にも、特殊法人と言われる日本宝くじ協会、自治総合センター、宝くじ事務協議会などにもお金が落ちますが、天下り法人の可能性もあります。
よく考えれば、宝くじを買うことで、他人の給料や退職金を貢いでいると言えなくもありません。
・時間のムダ
時間を投下するとは、人生の一部をそこに投下する行為であり、ひとつの投資とも言えます。
宝くじの発売をチェックする時間、買いにいく時間、並ぶ時間、ロトやナンバーズなどで数字を選ぶ時間を考えたとき、いったいどういう投資的意義があるかということです。
おそらく、富裕層は、自分ではコントロールできないものに時間を使うのがもったいないと感じています。
そんなことをする時間があれば、やればやっただけリターンが見込める、ビジネスのことを考えたほうがよいということでしょう。
・宝くじでお金持ちになる夢は見ない
宝くじを買う行為を指して「夢を買うものだから、ゲームみたいなもの。当選確率とかはどうでもいい」と言われることもあります。
しかしこれは、そんなことでしか夢を見る方法がないという、典型的なお金を稼げない人の発想のような印象を受けます。
夢とは本来、自らの努力と才覚で叶えるものであって、棚からぼた餅を待つという行為ではないはずです。
それは夢というより夢想や妄想の類いで、普段は満たされない自尊心、やり場のない不満、自分の力で切り開くという努力は面倒くさい、儲かる方法を具体的に考えるのも面倒くさいという潜在的な逃げと受け身の発想が、楽して儲けたい、そんな夢を見たいという欲望を起こさせるのかもしれません。
仮にそうだとしたら、富裕層が宝くじに興味がないことが納得できます。
彼らは、自らの行動が未来を作ることを本能的に悟っているので、お金持ちになる夢を見るヒマがあるなら、お金持ちになるための具体的な行動を起こせばよいと思っています。
それは運を天に任せる宝くじなどではなく、仕事や起業、投資など、自らの知恵と努力と行動でつかみとることだと言うでしょう。
もちろん、宝くじを買ったり、ギャンブルすることも本人の自由です。これらをすることによって、脳内麻薬と言われるドーパミンの分泌によるワクワク感が人にやる気や元気を与えて、依存症にならない程度であれば良いのかもしれません。