氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

キレる中高年・老人たちの脳内メカニズム

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この前、遠く離れたスーパーに買い物に行った帰りでしたが、自動車の30~40代の男と自転車の40~50代の男が大通りから入った小道のところで大声で怒鳴り合っていたのを目撃しました。

最近、自転車と自動車のやりあいは街でよく見かけます。ワイドショーでもあおり運転の動画が出ているぐらいですから。

おそらく推測するに、お互い道を譲らなかったことでお互いが引かず言い争いになっていたのでしょう。

結構長く言い争っていたのでだんだんギャラリーが増えて、周辺住民も加わり十数名程度になっていました。

自転車の男も接触してけがをしていた感じはなかったのですが、汚い言葉を大声で叫んでいました。最終的に警察沙汰にはならなかったようです。

ストレス社会も影響して、お互い心に余裕がないとこういうトラブルは頻繁に起こるのかなと思います。

 

 

人間は年齢を重ねるほどおとなしくなる、感情が柔らかくなる、あるいは丸くなると言われますが、これは正しい表現ではありません。年齢を重ねるとホルモンの減少などで活動的ではなくなりますが、老化による脳の萎縮で“怒り”という感情を抑えるブレーキは利きにくくなるようです。

そのため、普段はおとなしくても怒ったときに感情の歯止めがきかないのです。キレる人が、普段から暴言を吐いたり暴力をふるうことは考えにくいと言えます。 

家族や社会に邪魔にされる、迷惑をかけているという自責の念も「キレる」ことにつながります。年齢を重ねると脳の萎縮が進み、理性的なブレーキをかける「前頭葉」が衰えるからです。

脳は部位によって役割が異なり、脳の高次機能に影響する「大脳皮質」は以下の4領域に分けられるようです。

・「前頭葉」感情や記憶などに影響

・「側頭葉」言語理解などに影響

・「後頭葉」視覚情報の処理などに影響

・「頭頂葉」計算能力などに影響

このうち、人間らしい理性につながるのが「前頭葉」なのですが、ここは他の領域に比べると老化で衰えやすいことが分かっています。そのため、若い頃は「これ以上怒ってはいけない」と我慢できることでも、年齢を重ねると我慢できなくなるのです。

その「前頭葉」は 早ければ40代の初め頃から、衰え始めると言われています。「前頭葉」は理性だけではなく意欲や創造性もつかさどるので、衰えるとこのあたりの機能も落ちてきます。

 

 

意欲が湧かなかったり、発想力が落ちたりです。自分の行きつけの店にしか行かない、同じ著者の本ばかり読むといった行動に表れることもあります。

前頭葉」は使っていないと衰えやすいそうです。また、毎日同じことばかりをやるというようなルーティン的な行動では活性化せず、想定外のことや予想外のことを経験したときに活性化すると言われています。

そのため、新しいことやクリエイティブなことに挑戦する必要性があるとつくづく考えされられますね。

普段作らないような料理に挑戦してみたり、別ジャンルの本を読む、言われたことばかりではなく、自分の発想で仕事をすることなどです。

脳が萎縮すると認知症にもなることから、セミリタイア後の生活には注意が必要かもしれません。

多数派や無難な意見に流されず、ある意味で「自分勝手なこと」をするのもたまにはよいと思います。年齢を重ねると、確かに脳は萎縮していきます。しかし、現代の人間は脳機能のほんの少ししか活用していません。

老化と怒りには関連性があり、脳を萎縮させないためにも何か新しいチャレンジを常に見つけることが大事かもしれません。

 

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