氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

第1次FIREブームが終焉しそうな不穏な空気

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今年になってアメリカの金融引き締めなどの影響で、お金ジャブジャブの市場からお金が引き抜かれる状況になりつつあります。日本株の動きを見ても軟調で、株式投資を始めとする投資環境はかなり厳しくなっています。

さらに日本は昨年後半から政権が変わり、社会主義国家の方向に向かっていますので外国人投資家から見放され、かなり地合いが悪いです。

ロシアのウクライナ侵攻の問題も起こっています。地政学リスクが急速に高まる場面において、それを無視して投資をすることは不可能で、資産の防御という観点からも避けては通れない問題です。

株価頭打ち、不動産価格の高止まり、資源価格上昇、インフレ傾向などなど、怪しげな雰囲気になっていることも事実です。バブル崩壊がささやかれる中、疑心暗鬼になっている投資家も多いと思います。

 

 

マスコミ曰く、日本でも若者の間で流行っているFIREだそうですが、相場環境が悪化すればブームは下火になりそうな気配です。マスコミが取り上げなくなって自然消滅するのかもしれません。

現在セミリタイアした人のほとんどが、バブル崩壊後、日本の株価の直近の上昇局面(2003年~小泉政権、2012年~第2次安倍政権)にうまく乗ることができ、資産形成できた人たちです。

相場のいい時に投資をして資産を形成した人たちが多い気がします。

サラリーマンの方は将来の資産形成のためや一日でも早くFIREするために運用されている人は多いと思いますが、運用成績が悪くなると少しその計画が先にずれ込む可能性もあり、慎重な姿勢になると思います。

さらに損を大きく抱えたり、相場から退場してしまえば、資産形成もFIREもできなくなります。

これからの相場環境はセミリタイアを目指す人たちにはしばらく厳しい状況になるかもしれません。

 

 

上昇相場しか知らない人は押し目を買っておけば、いずれ上がると思っているかもしれませんが、そうでないパターンもありますので警鐘も込めて以下に紹介します。

このチャートはバブル崩壊直後と1991年の湾岸戦争が起こったときの日経平均株価WTI原油価格です。

【タイトル】

湾岸戦争の引き金となったイラクの軍事侵攻時の1990年8月2日に、需給のひっ迫懸念から原油価格が一気に急騰し、それと同時に日経平均株価も1万円近い大暴落を見せています。  

ただし、実際にイラク本土へ多国籍軍空爆を開始してからは、原油価格は大きく乱高下を見せたものの、株式市場自体は底を打ってからそれほど目立った反応は見せず、ほぼ落ち着きを取り戻しています。

この時期の日本はバブル崩壊初期の株価急落時にあり、1989年12月29日に3万8957円という史上最高値を付けてから湾岸戦争の勃発までの半年強の間にも一時的な戻り局面もあったものの、天井から半値近くまで株価が下落を見せていたということです。

このケースと今の状況を照らし合わせると今がかなり危険な状況であるともいえます。株価の値ごろ感や安いと思って手を出すと大やけどする可能性もありますので買いは慎重にした方が良いです。

ここでできることは現金比率を高めて、相場が落ち着いて、次の上昇相場まで待つということも重要だと思います。全体の相場観を失わないためにも待つこと休むことも重要な投資手法です。

どのくらいかかるかわかりませんが、相場がまた勢いを取り戻してきた時に、再度FIREブームが起きそうな気がします。

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