氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

格差の固定化で生まれた時から人生ほぼ決まりという絶望

まさに親ガチャとは小さい時から自分と周りと比較して、現実的な格差を目の当たりにした若者の階級社会への皮肉でしょう。

これまで世間では、社会的格差や経済格差について語られるとき、多くの場合は「努力さえしていれば落ちこぼれない」といった意図の発言が大半でした。

しかし、コロナ禍で失業したり困窮したりする人が続出し、貧困が「他人事」ではなくなったことでようやく「生まれた環境の差」や「自分では変えようのない、固定化された格差」を多くの人が実感し、見過ごせない状況になっています。

格差拡大の傾向を見ると、豊かな家庭がより豊かになり、貧しい家庭がより貧しくなるという傾向がはっきりと出ています。

企業経営者や役員を中心とする資本家階級は、世襲される傾向が強まる一方で、中間階級や労働者階級の子どもが資本家階級になることは難しくなっています。

上級国民である政治家も医者も芸能人もプロスポーツ選手も世襲される傾向は同じです。

高等教育は受けられるものの能力が親と同等かは本人の努力次第です。ほとんどの場合、親の七光りの傾向が強いです。

 

 

ただ、子供の時から裕福であるがゆえに遺産を散財したり、あるいは犯罪を犯したり、薬物にはまったりするなどして転落していく人生もありますので、人生うまくできているものです。

昔から相続でお金持ちになった家は、3世代もすればまた貧乏に戻ると言われています。

いきなり大金が入ればお金の管理ができない人は散財するだけです。冷静に考えれば子孫に浪費されてしまう富を築くために、一生懸命に働きたいと思う親はいないはずです。

また、階級の上昇は難しい一方で、下降移動は相当程度起きているというのが現状です。貧困層における「格差の固定化」や「貧困の連鎖」という問題があります。

ただし貧困層には、経済的な事情から結婚できず、子どもを産み育てられない人が高い割合でいます。

そうすると、貧困の連鎖は必ずしも起こりません。その人たちには子どもがいないからです。

そうなると、非正規雇用などのポジションに上級国民や中間階級から落ちぶれた誰かが流れ込んでくることになります。

貧困層の人たちが、子どもを産み育てられないとすれば、その他の階級の子どもたちが貧困層になります。貧困層が再生産され増加していく構図は今後さらに強まっていくでしょう。

 

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