氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

給料でお金を貯める人は「負け組」なのか…?

日本人の平均寿命を考えれば、定年後のサラリーマンには、サラリーマン生活と同じくらいの期間の「老後」が待ち受けることになります。

退職金や年金だけで凌ぐには、あまりに長すぎる老後です。

日本の40世帯に1世帯いる資産1億円以上を持つ世帯とは 企業経営者や医者、先祖代々の資産家、宝くじやギャンブルで一発当てた人、といったイメージがあるかもしれません。

もちろんそういった高属性な人たちもいますが、一般的なサラリーマンがコツコツ蓄えて資産1億円に到達するケースも少なくありません。

1億円と言えば、毎月21万円を40年間貯め続けてようやく貯まる金額です。

一般的なサラリーマンにはかなりハードルが高そうに見えます。

1億円を銀行に預けておいて、欲しいものができたら買うことももちろんできます。

しかし、それでは蓄えた資産は先細っていくのが確実です。

しかし、 1億円の資産を築いたあとも運用を続けることで、さらにお金を増やしていける。ただし、1億円を目指すための攻めの運用から、資産を大きく減らさないための、守りの視点へのシフトも大切です。

例えば、1億円を利回り3%で運用したとすると、毎年300万円の資産収入が得られる。毎月20万円(年間240万円)ずつ取り崩していっても、資産は減らないどころか増えていくのです。

 例えば50歳で1億円を達成し、そこから利回り3%で運用しながら毎月20万円ずつ取り崩していっても、60歳時点で資産は約1.1億円、80歳時点で約1.26億円に増えています。

このように、1億円の資産を持ち、毎年安定した不労所得が得られれば、会社や仕事に対する向き合い方も変わってくるでしょう。

もちろん今の会社と仕事が好きという人は、そのまま続けていけば良い一方で、今の会社が嫌だけど転職や独立して収入が減るのが怖い、と考えている人もいるでしょう。

しかし、毎月20万円の不労所得があればチャレンジしてみようという気持ちになれるかもしれません。

実際に会社を辞めないとしても、会社に「しがみつく」必要がなくなるだけで、随分と心に余裕が生まれてくるだろう。心の余裕を持つことで、今の仕事が良い方向に進むこともあるかもしれません。

老後のお金の不安が解消できる 資産1億円は、老後のお金の不安も解消してくれます。世間を騒がせた老後2,000万円問題は余裕でクリアです。

日本では、資産1億円以上を持つ世帯を富裕層と呼び、資産5億円以上を持つ世帯を超富裕層と呼びます。  

2021年のデータを元にした野村総合研究所の試算では、日本の資産1億円以上の富裕層の割合は約2・6%(139・5万世帯)で、彼らが持つ資産は全体の約15・9%だそうです。

さらに、資産5億円以上の超富裕層の割合は0・2%(9・0万世帯)で、彼らが持つ資産は全体の約6・4%だといいます。  

ちなみに5年前の日本の富裕層の割合は2・2%(121・7万世帯)で、超富裕層は0・14%(7・3万世帯)でした。

わずかの間に富裕層、超富裕層の比率は確実に増えています。

日本でも格差が広がっていることが読み取れます。  

なぜ格差は広がるのか。理由は簡単です。資本のない人は基本的に給料からお金を貯める以外にお金を増やす方法がありませんが、資産家は資本家になることで働かなくてもお金を増やすことができるからです。  

フランスの経済学者トマ・ピケティは『21世紀の資本』のなかで、「r>g」というシンプルな不等式を紹介しています。  

rは資本収益率、gは経済成長率のことです。

資本収益率は、投資した資本からどれだけ収益が上がるかということを示しています。  経済成長率は、労働によって得られる対価と比例します。

つまり、資本への投資によって得られる富は、労働によって得られる富よりも成長が早いことを意味します。

要するに、給料を貯めるより資本を元手にお金を稼ぐほうが圧倒的に裕福になれるということです。

資本家になることができれば、資産1億円を超える上位2・6%の富裕層に入ることはまったく難しいことではありませんし、資産5億円を超える上位0・2%の超富裕層に入ることも、不可能なことではありません。  

ミドル・スモールM&Aの業界では、ごく普通の学歴で、ごく普通に中小零細企業を経営してきて、引退の頃合いを感じて売却する際に、数億円で売却している方はザラにいます。  

ピケティはこうした貧富の格差が広がる構造は不平等だと批判し、累進課税をもっと強めるべきであると説いています。  

社会全体のことを考えればそのほうがいいのかもしれません。しかし、私たちはルールを変えることができる立場にはいません。与えられたルールで生きていく限り、そのルールのもとで自分たちの資産を作り、生きていかなければならないのが現実です。  

だったら、資本家になりましょう。労働者側に立つのではなく、資本家になる。それはつまり、会社の株主になるということです。  

では、どうすれば普通のサラリーマンが資本家(=株主)になれるのでしょうか。  

自分の親が会社のオーナーであるとか、オーナーの息子・娘と結婚するといったことでもない限り、サラリーマンが資本家になる方法は3つしかありません。

一つは会社を作ること。、会社を買収すること、会社の株を買うことです。  

最後に、一般的なサラリーマンが、資産形成で資産1億円を築くための3つのポイントをは

・長期投資

・入金力アップ

・1発大儲けしようとしない

長期投資でコツコツ資産を増やす 資産形成は長期運用でコツコツ増やすのが基本です。運用期間が長いほど、利子が利子を生む複利の効果によって資産を大きく増やせます。

長い年月がかかることに違いはないですが、利回り5%で運用する場合は、運用しないときと比べて、 同じ毎月約20万円を積み立てるなら期間がおよそ22年7ヶ月、 同じ40年程度の時間をかけるなら、毎月の積立額はおよそ4分の1(21万円→5万円) となり、1億円へのハードルは大きく下がることがわかるでしょう。

たとえ少額からでも、できるだけ早く資産運用を始め、時間を味方につけてお金を増やすことが大切です。

生活の無駄を削り入金力アップ 資産1億円をより早く実現するには、時間とともに、運用に回せる金額(入金力)を増やすことも重要です。

利回り5%で運用する場合、毎月10万円の積立だと1億円貯まるまでに32年11ヶ月かかります。

しかし、毎月2万円を節約して追加で積立に回せれば、30年1ヶ月と3年弱も早めることが可能になります。

無理な節約は長続きしないので、生活の満足度を落とさずに無駄な費用を削ることが大切です。

例えば、スマホを大手キャリアから格安SIMに乗り換える 生命保険や医療保険を必要最小限に見直す 使っていないサブスクサービスをやめる など一度やってしまえば継続的に無駄な出費を削れます。

早く資産を増やそうと、初心者がハイリスクな投機商品に手を出すのNGです。

レバレッジを効かせたFXや信用取引などは、想定通りに価格が動けば小さな元手で大きく儲けられます。

たまたま当たることもあるかもしれませんが、想定と逆に動けばレバレッジをかけている分、大きな損失を出す可能性もあります。

1億円を貯めるどころか、長い時間かけて蓄えてきた資産を大きく減らしてしまう可能性が高いでしょう。

ギャンブルや宝くじなども娯楽として楽しむ分には良いが、大きく儲けてやろうなどとは思わないことです。

これらは胴元が勝つようにできているので、続けていれば高確率で損をする可能性が高いのです。

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