氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

がん予防には適度な有酸素運動と筋トレが有効

国立がん研究センターが発表している統計によると、2020年にがんで死亡した人は37万8385人。そのうち男性は22万989人、女性は15万7396人と報告されています。  

日本人が一生のうちにがんと診断される確率は、男性が65.0%(2人に1人)、女性が50.2%(2人に1人)です。

男性のがん罹患数の上位を占めるのは、前立腺、胃、大腸、肺、肝臓のがんです。

女性の場合は、乳房、大腸、肺、胃、子宮のがん罹患数が多いです。  

さらに死亡率となると、男女ともに肺や大腸、すい臓、胃のがんによる死亡数が高い結果となりました。(国立がん研究センター「最新がん統計 」より)  

がんの要因としては、喫煙や飲酒、塩分摂取といった生活習慣などが考えられます。

特定のウイルスに感染したことによって引き起こされるがんもあります。

 

 

複数の研究報告によって、運動不足はがんの発症に関係していることが指摘されています。

身体活動の中でも、がんの予防には有酸素運動が推奨されています。

有酸素運動には、肥満解消や免疫機能改善などさまざまな健康効果があり、がんの発症リスク抑制効果も期待されています。  

有酸素運動ががん予防によいからといって、強度の高い運動がダメというわけではありません。

ただし、強度が高く激しい運動を習慣にした場合、体内の活性酸素フリーラジカルの産生が促進されます。

活性酸素フリーラジカルは遺伝子を傷つけることがあり、細胞をがん化させる可能性があります。

そのため、激しい運動には健康リスクを伴うことが指摘されています。  

実は有酸素運動にも、活性酸素フリーラジカルを産生するリスクがあります。

過度な有酸素運動は、呼吸数が増加して体内に取り込む酸素量も多くなります。

体内の酸素量が過多になり、活性酸素フリーラジカルが増えやすくなってしまうのです。  

 

 

つまり、がん予防のために有酸素運動をすることは望ましいですが、過度の運動はかえって健康を損なうリスクを発生させるのです。  

有酸素運動をするならば、軽く汗ばむ程度を目安に継続するのが安心でしょう。

がん予防には適度な有酸素運動が推奨されていますが、ウエイトトレーニングとレジスタンストレーニングもがん予防に効果的だという研究結果もあります。  

「がん予防の専門誌『キャンサー・エピデミオジー、バイオマーカーズ・アンド・プリベンション』に2009年に掲載された、スウェーデン人男性8500人を対象とした20年間の研究は、ウエイトトレーニングを行い筋力を高めた男性は、がんによる死亡率が3分の1以上低下したと報告されています。

がんの発症は、過体重や肥満の影響も要因として考えられています。

がんを予防するには、適正な体重の維持が大切です。

そのためには、食生活の管理と運動習慣が効果的です。

特に筋力をアップさせると基礎代謝が上がります。すると、体が太りにくくなり肥満予防につながるのです。

筋トレは、毎日行わない方が筋力アップや筋力維持につながりやすいと言われています。

毎日トレーニングをした場合、酷使された筋肉が縮小してしまうからです。過度な運動はかえって健康を損ないます。  

筋力系のトレーニングを取り入れるならば、毎日行うことは控えるのが理想的です。週に数回程度を目安に、筋肉に休息を与えることです。  

 

 

また、食生活では栄養バランスを意識するのが重要です。筋肉を回復させるためのタンパク質、汗で失われがちなミネラルの摂取をすることで、健康的な体作りを促進できます。 

運動はがんの予防効果が期待できますが、がんサバイバーにとってのメリットも大きいのです。  

がんの治療では、患者の体力や筋力の低下を招くことが多いのです。

治療後には日常生活のちょっとした動作が困難に感じられることもあります。

がん発症前は簡単にこなせていた家事さえ一苦労、という人もいるはずです。

運動が趣味の人からすると、治療前後では人生の楽しみが減ったと感じるでしょう。

低下した身体能力を回復させることは、QOL向上につながります。

人生を楽しむためには、体力・筋力の維持は重要だからです。

長時間歩くことができると、旅行や観光を満喫しやすくなります。

健康のために始めた運動が、趣味になることもあるでしょう。  

がんの再発予防策として、食事療法と一緒に運動療法プログラムを設けている医療機関も少なくありません。

2人に1人の割合でがんを発症する現代において、健康維持やQOL向上の観点から、適度な運動はますます重要視される習慣となるでしょう。

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