投資で成功するために大事なことは多くありますが、その中の1つに「自分の勝ちパターンを作る」ということは重要です。
成功している人に共通するのはこの「自分の勝ちパターン」を持っているということです。
例えば、個別銘柄を投資した場合、内容の良い会社だからといって必ず株価が上がるわけではありませんが、企業価値が増大し続ける会社を長期に持てば5倍とか10倍になることは十分あり得ます。
短期の値動きに惑わされず持ち続ける胆力が必要ですが、このパターンで大きく資産を増やした人は多いです。
著名な投資家でいえば、投資の達人といわれるウォーレン・バフェットがこの代表です。
また、短期売買で利益を上げ続けている人もいます。もちろん百戦百勝ということはあり得ませんが、失敗した時には素早く損切りして損失をできるだけ抑えるということを実践しています。
その指標となるのがチャート分析で、売りと買いのタイミングをチャートに求めて判断するというパターンの投資家です。
チャートには投資家の心理が織り込まれているので、それなりに再現性が期待できると考えるわけです。
米国のチャート分析家として知られるジョセフ・グランビルの考案した「グランビルの法則」を活用してそれなりに成果を上げている投資家も多いです。
さらにボロ株、仕手株専門という人もいます。株価が爆発的な上昇をみせるのは、業績のどん底から復活する時です。
もちろん復活せずにそのまま潰れてしまう場合もあるが、複数の銘柄を最低単位で購入し、復活の兆しが見えた段階で買い増しをするというのも1つの方法です。
また、インデックス投信を積み立てで続けるというのも有効な手段であることは間違いないようです。
大幅な利益を得ることは難しいですが、下手な売買で損失を重ねることを思えばインデックス投信の積み立てで放ったらかしというのは、手間がかからず効率的に収益を上げられる方法です。
むしろ投資にかける時間や手間を人生におけるコストと考えるなら、このやり方が一番コストパフォーマンスは良いでしょう。
投資のやり方は実に様々です。投資というのは人間の心理が大きく影響するものですから、その人の性格に合った方法が一番ですし、それがその人の勝ちパターンです。
ウォーレン・バフェットが師と仰ぐベンジャミン・グレアムの著書『賢明なる投資家』は1900年代半ばから今日に至るまで読み継がれている投資に関する不朽の名著ですが、彼の格言の中にも「自分のゲームで勝てばよい」というのがあります。
彼も自分の土俵で戦い、自分の「勝ちパターン」を見つけることが投資において重要であることを説いています。
ここで大切なのは「勝ちパターン」を自分で見つけるということです。
投資で一番避けなくてはいけないのは「他人に振り回されること」です。そういう人は実に多いです。
ユーチューバーにしてもブロガーにしても、「このやり方が一番優れている。他のやり方ではダメだ」と主張する人がいます。
多くの場合、それらの主張は彼らが自分で実践して成功した体験を語っているわけであるから説得力があるのは間違いないのです。
つまりそれは彼らにとっての「勝ちパターン」なのです。ところがそれがすべての人にとってそうなのかといえば必ずしもそうではありません。
投資は始めるのは簡単でも続けるのが難しく、たとえ積立投資でも大幅に下落したり、逆に上昇したりした時は心が揺れます。
結果として上がった時は積み増しし、下落すると嫌になって売ってしまうということもありがちなので失敗することも大いにあり得ます。
要は「リターンを得るためにはリスクを取らないといけない」というシンプルな事実だけは正しいですが、そこへ至る(リスクを取ってリターンを得る)道は必ずしも一本ではありません。
だからこそ、自分に合ったやり方、自分の勝ちパターンを見つけることが大事です。
自分の「勝ちパターン」に入った時は良い結果が出ますが、相手(相場)に振り回されて相手のペースに入ってしまうと負けます。
投資で最も大事なことは自分の頭で考えて判断することです。リスクを取るというのはそういうことだからです。他の人の「勝ちパターン」を参考にするのは良いですが、鵜呑みにするのは全くナンセンスです。
投資は失敗しても誰も責任を取ってくれません、あくまでも自己責任ですから、どこまで行っても自分で考えて自分で判断するしかありません。
そのためにはある程度、自分で勉強し自分の頭で考えた上で、得意パターン、勝ちパターンを見つけることが大切だということです。