氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

投資商材に騙される人の「残念な共通点」

「授人以魚 不如授人以漁」、すなわち「魚を与えるか、魚の釣り方を教えるか」という格言があります。

比較的大金を長期の視点で扱うときでも、刹那的なアドバイスをする人は多いです。  

「〇〇の株価は必ず上がる」 「AをBしてCすればポイントが稼げる」 「この商材を読んでマネをすれば……」 といった直接的、具体的なものです。

手っ取り早そうです。  

しかし、大金を正しく扱うためには、どうしても基礎的な数学の知識が必須となってきます。数学なんてとてもつまらなそうなのですが、まさにここが「魚の釣り方」なのです。簡単な計算のお話です。

● 貯金の超・基本公式  

まずは、おそらくすべての貯金本に書かれている、有名な貯金式から始めましょう。  

貯蓄額=(収入-支出)×利回り  

ここで一番ややこしいのが利回りです。

もしも利回りが常に1、すなわち運用というものが存在しないならば、貯金計画などとても簡単なことです。こうなります。  

貯蓄額=収入-支出  

毎年100万円貯金したら30年後は、資産3000万円です。5000万円を毎年250万円ずつ使ったら、20年持ちます。  

これは単なる足し算引き算、掛け算と割り算であり、お小遣いのゆくえを考える小学生でもやっている算数の計算です。

これができない人はいません。もしできないなら、大金を貯める前に絶対に学び直しが必要です。でないと、いつかだまされてしまいますから。  

しかし、利回りの力を借りずに大きな資産を築くのは、事実上困難です。

望む、望まないにかかわらず、ある程度の運用利回りを出す方法を考え、投資をする必要があります。

さて、仮に利回りが年利4%という数値に固定され、未来永劫変化しないのであれば、金融や経済とは関係のない、純然たる数学上の問題となります。

たとえば、手元に100万円あって年利4%で10年間増やすなら、1年ごとに1・04を掛け算するだけです。年数が経過するごとに元手が増えていくので、お金が雪だるま式に加速して増えていくわけです。  

こういった計算の話になると、途端にさじを投げてしまう人もいます。しかし「私は文系だから」「数学の成績は2だったから……」などと言い訳するのはやめましょう。  

イヤな感じのことを書いてしまったかもしれませんが、その長い人生で、金利の計算くらいは自分でできるようになったほうが絶対にいいのです。  

しっかり計算できれば、異常な高利回りをうたう怪しげな商材にだまされなくなりますし、数学上の話と現実のギャップも見えてきます。

そうすると、いかに世間に机上の空論が多いかわかってきます。

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