氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

20代・30代で早期退職する前に知っておくべきこと

60代まで忙しい日々を過ごしたくない? 終わりを気にせずに世界を旅したい? FIREがその答えです。 しかし、職場を永遠に去るには十分な貯蓄が必要なのはもちろんのこと、それ以外にもたくさんの困難が伴います。

たとえば、早期退職する人に批判が向けられることもあるし、退職後本当に緊張が解けるようになるまでしばらく時間がかかることもあります。

また、FIREを実現した本人も、金銭的な意味で大きな目標を達成し、それ以上働く必要がなくなったら、考え方を変える必要に迫られます。

普通、そうしたことに気づくのは、FIRE後の暮らしを始め、毎日をのんびりと過ごし、何カ月もヨーロッパ各地を旅行したり、目の前に広がる山並みを眺めながら新たな生活についてブログ記事を書いたりし始めてからです。

何もしない生活に慣れるまでに時間がかかり、心を落ち着け、リラックスできるまで少なくとも6カ月かかります。

毎日少しぐらいは生産的なことをしたい欲求に駆られて。最後には、これが私の余生なのだ、楽しみの時間なのだと気づき、ハンモックで過ごす時間を増やし、Netflixでリストに追加していた作品を観て、本をたくさん読むようになります。

自分の典型的な1週間を大ざっぱにまとめてみたところ、たくさんの余暇を楽しみながら、少しの〝仕事〟や知的な刺激があるときに、満足を覚えることに気づきます。

FIREがゴールなのではなく、より多くの時間を手に入れることがゴールで、リタイア生活は、本当に自分が望むものに形づくることができます。

それにはFIREが、社会や両親にではなく、自分自身にとって何を意味するのかを知っておく必要があります。

FIREとは単純に、お金の心配をせずに、今の情熱や今後見つかる情熱を追い求めるのに、十分な資産を手に入れることを意味し、自分が変わるということも、前もって知っておくべきです。

30歳で経済的に自立できるようになって退職したとき、自分がすっかり変わってしまったことに気づきます。24歳で計画を実行し始めたころとは、夢も、目標も、好きなものも、変わっています。

確実に存在するのは今日だけであることを忘れずにベストを尽くし、日々を楽しみながら、自分の未来にも投資して、お金は、自分が望む人生を送ることに使ってこそ、意味があります。

FIREしたあともお金を稼ぎ続ける可能性が高いことを知っておくべきです。働きながらFIREの可能性を探っていたころ、すでにかなり燃え尽きるものです。

ソファに座ってお菓子を食べたり、夜更かししたりする生活を求めているのだな、と想像していたが、実際にそうしてみると、結局は退屈になって、積極的に以前とは違う趣味や行動をするようになっています。

そして最終的には、そうした活動のいくつかから収入が得られるようになったのです。

日々変わらずに過ごしていて、それでも楽しくお金を稼ぐ方法が見つけられないのは苦痛でしかありません。

また、お金を稼ぐための行動には、例外なく多くの時間を費やす必要があり、時間なんてないと思っていましたが、自分の好きなことを週に5時間ほどしただけで、1年もかからずに6万ドル(約890万円)分の追加の収入源を得ることができます。

フルタイムで働いていたころから、私は自由時間を重視していたが、限りある貴重な時間を、クーポンを使って小銭を節約することで無駄にしてはならないと思って、何千ドル(何十万円)も旅行に費やしていたのです。

仕事をやめてから自由な時間が増えて初めて、旅行節約術を試してみると、数カ月後にはそのボーナスでコロラドへの飛行機代がタダになり、2400ドル(約35万円)分の旅行クレジットを得ることができたのです。

それ以来、たくさんのカードに登録し、スペイン、コスタリカ、ジャマイカ、そしてグレナダに、すべて無料で旅行できたのです。

実際のところ、以前は格安航空券を探すのに使っていたのと同じぐらいの時間を、無料マイルを得るために費やすだけで、去年だけでもおよそ1万ドル(約148万円)の旅行が無料になりました。

だから、クレジットカードの管理にかけた時間は無駄ではなかったのです。

これでFIREできると確信する前にリタイアするのもあり 、FIREの準備が完全に整ったと思えないうちにリタイアするのもありだという点に、もっと早く気づきべきです。

早めにリタイアしても、おそらく大丈夫、もし問題が生じても、人生にはさまざまな機会があるので、必要なときにお金を稼ぐことができるでしょう。

FIRE後にお金が必要になって数年間ふたたび働くことになった状態を『リタイアの失敗』とみなし、そんな失敗をするぐらいなら、FIREするのを数年先延ばしにしたほうがマシだと考えはじめます。

しかし、実はその時点で、リタイアは失敗しているのです。

なぜなら、のちに働かなければならなくなる数年分を、今働いているだけなのです。

未知の世界に飛び込み、不確かな未来と冒険を受け入れ、そこまで自分を成功に導いてくれたスキルを頼りに、リタイア後に起こるであろう困難を乗り越えるべきでしょう。

絶対に破られることのない鉄壁の要塞をつくろうとしても、必ずどこかにほころびが生じます。

FIREする前に知っておきたかったことは、FIRE後にはお金が大して重要ではないささいな問題になるということです。

FIREしてからは起業などをしながら暮らしていくことになるのだろうと想像していましたが、お金ができた今となっては、もっとたくさんのお金を儲けるためだけに何かをするのは無意味だと思うようになります。

大人になってからずっと、私はお金を貯めることをモチベーションにして生きても、いざ十分な蓄えができると、別のモチベーションが必要になります。

そしてそれは、自分で想像していたものとはまったく異なり、もしそのことに前から気づいていれば、人生の新しい局面に対して、もっとしっかりと準備ができていたでしょう。

経済的に自立するという目標を立てるのは簡単ですが、その目標を達成するのはとても大変です。

なかでもいちばん難しかったのは、仕事をやめて、早期に引退することです。

お金の奇妙な性質は、どれだけあってももっと必要だと思えることで、もう十分な額をためていても、まだ足りないと感じてしまいます。

そのため、退職するのが怖くなってしまいますが、人生の終わりが近づいてから、やりたくもないことのために貴重な時間を無駄に使っていたと気づくことのほうが、もっと恐ろしいのです。

FIREに成功したら、逆戻りしたいとは思わず、人生で最善の選択であることです。後悔があるとすれば、もっと早く引退すればよかったということぐらいです。

避けられない精神的な疲れについて、もっと話しておくべきです。

FIREを実践する人は自分の人生に関する重い批判に耐える必要があるという点は、もっと強調されるべきです。

友人、家族、そしてネット上の人々が、FIREという選択を批判し、リタイアする年齢が若ければ若いほど、批判は強くなります。本当に『憎しみ』を感じるほどです。

人生の大半を変わり者として生きてきても、退職後に受け取った憎しみや批判の量には心底驚くものです。

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