タワーマンションに住んでみたいと、一度は憧れたことはありませんか？今ではSNSなどで、タワーマンションの素敵で派手な暮らしを見る機会もあると思います。
専用のジムがあったり、ラウンジがあったり、普通のマンションと比べても施設が充実しているという特徴もあります。ただ、タワーマンションならではの悩みもあるようです。
Kさん（専業主婦、60代女性）は夫（自動車メーカー勤務、60代）と子ども3人（30代2人、20代）との5人家族です。
子どもが小さい時は、子育て環境も良い、少し都心から離れた所に建売戸建てを購入して暮らしていました。
現在は、子どもが就職を機に家を出て行ったこともあり、広い戸建てに夫と2人になってしまったので、部屋などを持て余している状況でした。
思い入れもある家ではありましたが、家の修繕もあまりやってこなかったので、これからも住み続けて、将来子どもの手に渡った時に困るのではないかと考えることもありました。 そういった話を夫に話していたところ、資産価値が今の家より下がりにくく、駅なども近いマンションに引っ越すのはどうかと提案されました。
確かに、マンションなら今の戸建より将来的にも売却するときに困らないだろうし、管理も管理組合がしてくれるので、そういった所が苦手なKさんにはピッタリだなと感じました。
今の漠然的な不安が解決するなら、探して見ようとの事で物件探しをすることにしました。
タワーマンションとの出会い マンション探しは、駅まで近く、都心部で5000万円程で探すことにしました。5000万円であれば、マンションも色々選択肢があり、何件も問い合わせして内覧させてもらいました。
内覧する物件は、全然しっくりこない所もあれば、素敵だけど少し駅から遠いなど、中々100点の物件は見つかりませんでした。 そんな中目を引いたのは、タワーマンションの中古物件でした。
正直5000万円程ではタワーマンションに住むのは難しいのかなと、思っていたのですが、金額も4000万円程でしたので内覧することにしました。
タワーマンションの内装は築年数が経っていたのですが、高級感もあり、普通のマンションとはやはり違うなと感じました。ただ、13階ということもあり、タワーマンションからしたら低階層な部屋だったことは残念かなと思いました。
ただ、驚いたのは、共用部分の充実さです。入居者専用のフィットネスジムがあったり、パーティールームや、タワーマンションならではの景色を見ながらお酒を楽しめるラウンジがあるなど、非現実的な体験ができるのがとても魅力的に感じました。最終的にこのマンションを購入することに決めました。
引っ越しをして、すぐ気づいた事がありました。タワーマンションということもあり、上の階にいくにつれてマンションの金額も億はくだらない金額になっています。やはり住民の間に「所得の格差」はあるなと思いました。
駐車場には高級車も多く並んでおり、見かける住民も一般的な格好をしている人がいる一方で、全身ブランドを着た、いかにもお金持ちそうな人もいました。
そんなある日、エレベーターを待っていたら、お金持ちそうな住民と一緒になりました。そのとき、自分の住んでいる階のボタンを押すと明らかに嫌そうな顔をされました。
一緒になったお金持ちそうな住民は40階を押していたので、その時「完全にバカにされた」と感じてしまいました。
Kさんの勘違いかもしれませんが、それからも高階層の人と乗ると何かバカにされているんじゃないかと感じるようになってしまいました。 正直ずっと戸建に住んでいたので、あまり住民の付き合いのことなど考えてもいませんでした。
タワーマンションは多くの人が住んでいるので、愛想悪いなと感じる人も多くいます。 13階なので、エレベーターを使わない訳には行かないのですが、やはり、人が多い時とかはわざと乗らずに次をまったりしていて、気を使う生活になってしまい正直窮屈だなと感じています。
住む前には、魅力的だった共用部分も人目が気になり今では全く行かなくなってしまったとKさんは教えてくれました。
このようなことはタワーマンションではよくあるのでしょうか？
気にしすぎな所もあるのかなと思う反面、みなさんお話されるので、やはり階層による格差はあるようです。
何故こういった事が起きるのかでずが、 あくまで予想にはなってしまいますが、タワーマンションの高階層は何億円とする世界です。
それに比べて、下の階は安ければ3000万円程で購入できる部屋もあります。そこの所得の格差が他のマンションと比べて起きやすいのはあります。
なので、実際にその人は思ってなくても、この人は金持ちだからバカにされていると思い込んでしまうかもしれません。
同じ管理費を払って、マンションに住んでいるのですから自信を持って生活しましょう。
