氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

“中年の危機”に陥る男性に共通している3つの原因

40代に差し掛かると、男性の中には閉塞感にぶち当たる人が少なくありません。

こうして人はキャリアに悩み、生き方に悩み、将来設計に悩む……だけならいいのですが、良くない方向に迷いながら進んでしまう人もいます。

誰しもが経験する「中年の危機」について、今回はその原因をご紹介します。

40代男性が陥ることが多い「中年の危機」とは 「中年の危機」とは、40代前後の中年期において感じる人生の閉塞感のことです。

自覚する時期はあくまでも目安であり、心理学者レビンソンいわく約80%の人は中年の危機に直面するとのことです。

人生がこのまま続いていくことに不安を覚えたり、自分のスキルや存在が突然小さく感じられたり、何か他にやれることがあるのではないかと漠然と感じたりして、焦りを覚えるのが具体的な症状です。

 

 

それはまるで、思春期がもう1回来たみたいとも言われています。 もう1回人生を輝かせたい!男が狂った結果…  思春期といえば聞こえはいいですが、おじさんがもう1回青春を楽しむ状況は、場合によっては痛々しいケースもあります。

Tさん(42)は、その典型です。彼は小さな家族経営の会社の役員をしていました。

子どももいて仕事でも評価を得ていて順風満帆かと思いきや、その会社は妻側の親族経営だったこともあり、彼の立場は周りが思うほど評価や自由がなかったようです。

また、その仕事は彼が本来やりたかったこととも違いました。

とはいえ、立場的に転職や独立するのは難しい。そんな彼が40代となり、自分らしさを発揮できたのは「不倫」でした。それも職場のパートスタッフさんに手を出してしまったから、スリリングを通り越して、もはや全焼手前の火遊びです。

家族にはバレていないのか聞くと、「多分大丈夫っす♪」と楽観的だったのが、当時逆に怖さを覚えました。

ただ、彼としては、自分の不倫がバレたとしても、小さい会社だから人手や世間体を気にして追求や処分されることはないと思っていたようです。

タチの悪い開き直りですが、そこから数年たち、彼はその後も別の人との不倫を続け、結局は家族関係が悪化し、離婚して立場を追われたと風の噂で聞きました。

 

 

こうした中で、今、彼が自分らしさを発揮でき、存在価値を感じられているなら良いのですが、はたから聞くと40代にして失った物は大きいように思います。

中年期に自ら人生を崩す人はさておき、こうした焦燥感を抱くには、その年代特有の理由があります。ここでは3つ解説します。

①仕事における立場の変化や成長の頭打ち感

40代になると、若手という枠から中間層へと立場も変わり、人によって専門性や昇進の見通しがだいぶ固まっていきます。また同期や同級生との“勝ち負け”が残酷なほど見えてくるのもこの時期です。

立場の変化により、周りの目も上司や部下だけでなく、取引先や他部署など、幅広い人からの評価の目にさらされ、期待を押し付けられることもあるでしょう。

こうした状況は避けられませんが、順風満帆に昇進できていなかったり、自分のキャリアの適性や能力の限界を感じたりする人は、「このままでいいのだろうか」と悩むこともあります。

そんな悩みをバネに、資格取得や昇進・転職といった満足のいくキャリアパスを描ければ良いものの、上手くいかない場合もあります。

仕事上の立場の変化や成長性が、危機感へとつながることは覚えておきましょう。

②体力低下による老いの自覚

40代に差し掛かると、人によっては大病をしたり、生活習慣の乱れが見た目や体調にモロに出始めたりする人も多いです。

具体的な症状に悩まなくても、体力や回復力の低下をしっかり感じるのがこの年代かもしれません。

また、体力低下に比例し、精力が減退するのもこの頃と言われています。体力と意欲は繋がっていますから、体調から心の不調を感じ、それが漠然とした不安感になっている人も多いようです。

③この先の人生が見えてくる

 

 

多くの40代は、仕事だけでなくプライベートも方向性が固まっていきます。家族は何人で、住まいはここでローンはあと何年で、子どもがいくつになるまでに○○円貯めたくて……。

こうした“今後も続くであろう仮の確定事項”が増えるほど、先の人生が具体的に見えていきます。

しかしその時、自分が心から満足できない未来だと感じると、「このままでいいのだろうか」といった感覚に包まれるようです。

難しいのが、「このままでいいわけがない」と思っても、実際それを打破する行動には制限があることです。

たとえば、20代ならキャリアチェンジや海外移住、付き合う人を変えるなど、大きく人生を変える選択が気軽に取れますが、40代となればそうはいきません。

悩んで悩んで新しいチャレンジを決断しても、妻に大反対され、家庭を考えたらやっぱり無理だな――と振り出しに戻る。そんなことを繰り返し、不満が溜まっていくのが中年の危機なのです。

Tさんは、おそらく仕事における立場の窮屈さや、それによって見えた先の人生に、満足感が得られなかったのかもしれません。

「自分に打ち勝つことが、最も偉大な勝利である。」ギリシャの哲学者プラトンはこう言います。中年の危機とは、見方を変えると、人生をしっかり歩んできたからこそ見える先細り感覚なのかもしれません。

でも、実際先細りしていくのか、それが幻だったと思えるかは、ご自身の取り組みにかかっています。  どんな人生をこの先送りたいか、どうだったら“勝利”を感じて幕を閉じられるか。ゆっくり一度考えて見るのもいいかもしれません。

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