健康意識の高いみなさんなら、加工食品はあまり食べないほうがいいということは理解しているでしょう。 加工食品には、保存料や着色料など、さまざまな添加物が使われており、その安全性はほとんど証明されていません。
それどころか、発がん性が疑われるものも多々あります。 加工食品の中でも、とくに加工度合いが高いものを「超加工食品」と呼び、その危険性が指摘されています。
パリ13大学では、2009年から10万人以上を追跡調査した結果、超加工食品の摂取が多い人ほどがんに罹りやすいことを突き止めたと発表しています。
では、超加工食品とはどんなものでしょうか。
おそらく、多くの人が「そんなものはたいして食べていないはずだ」と高をくくっていることでしょう。
超加工食品の代表的なものが、カップ麺などのインスタント食品、ポテトチップスなどのスナック菓子です。
大量生産された市販のドーナツ、菓子パン、冷凍ピザ、チキンナゲット、ミートボールなども立派な超加工食品です。
こうした食べ物は、食品会社の工場でつくられた工業製品でもあります。工場のラインをあちこち移動しながら、そのたびにさまざまな加工が重ねられていきます。加工が重ねられるたびに、おかしな食べ物になっていくのです。
ただし、これも先に述べたように、今の時代、コンビニやスーパーの棚は超加工食品だらけで、それらをまったく食べずに暮らしていくのは、現代人にとって困難な一面もあります。 ですから、「食べるな」とは言いません。
しかし、自分が口にしているものがなんなのかについて、チェックぐらいはしましょう。
そして、それが超加工食品であることに気づいたら、その量を徹底的に減らす方向へと食習慣を見直していきましょう。 そうした意識的な過ごし方こそが、みなさんを本質的に健康にし、慢性疲労から遠ざけていきます。
