氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

「幸せホルモン」はがん細胞を除去する

インターネット上で猫の動画が大人気なのは、現代人が手っ取り早い喜びを必要としているからです。「猫の動画」で検索すると37億件もヒットします。  

私たちが幸せを感じたいと思うのは、それが人間の自然な姿だからでしょう。

私たちは笑うことや喜びを感じることが大好きで、遊んでいる子どもたちは人間の自然な幸せな状態を体現しています。  

しかし、大人になった私たちの多くは、こうした喜びや安らぎを感じられなくなっています。人生と、それにともなうすべての責任や締め切り、プレッシャー、請求書などが、私たちに重くのしかかり、心をかき乱します。

そこにがんの診断が加わると、「人生における幸せって何なのだろう?」と考えはじめてしまうでしょう。  

実際、現代の大人たちは、かつてないほど不幸せになっています。  

うつ病や自殺の発生率は驚くべき速さで上昇。世界保健機関(WHO)は、世界中で3億人以上がうつ病に苦しんでいて、精神疾患のおもな原因であると指摘しています。

悲しいことに、がん患者はうつ病や自殺の影響を受けやすく、その割合は一般の人の倍です。  

うつ病はがん診断の副作用として理解できるものですが、劇的寛解を経験した人たちは、1日に少なくとも5分間、意図的にポジティブな感情を高める行為が、診断によって引き起こされたうつ病を打ち消すのに役立ったと報告しています。  

劇的寛解者たちは、たとえほんの一瞬でも自然な喜びの状態に戻ることが、身体の回復に不可欠だったと考えているのです。この理論は数十年にわたる科学的研究によって裏付けられていて、あとで詳しく説明します。

劇的寛解を果たした人々にとってポジティブな感情とは、喜びや幸福、満足、平和、感謝、笑い、愛などです。

彼らはしばしば、お笑い番組を見て数秒笑うなど、より短期的なポジティブな感情からはじまり、その後、日常的に幸せを実践することでより継続的な平安と満足感が増します。

前向きな感情は、免疫システムのロケット燃料のようなものです。  

ストレスや恐怖を感じると、身体は「闘争・逃走」モードに入り、自分自身を癒やすことができなくなります。

これは科学的に確立された事実であり、その逆もまた真なりです。

ポジティブな感情は、こうした心理状態から抜け出し、「休息と回復」の状態になるのに役立ち、免疫システムの治療能力を著しく向上させます。

愛や喜び、幸せなどの感情を経験したときに身体の中で何が起こるかについて紹介します。

ポジティブな感情を抱くと、まず脳からセロトニンやリラキシン、オキシトシンドーパミン、エンドルフィンなどの癒やしのホルモンが血流に分泌されます。  

幸せホルモンとも呼ばれるこれらの「癒やしホルモン」は、体内の細胞に対して次のような治癒活動を開始するように命じます。

・血圧、心拍数、コルチゾール(ストレスホルモン)の値を下げる

・血液の循環をよくする ・呼吸を深くして、血液中の酸素濃度を高める

・より多くの栄養素を吸収するために、消化を遅らせる

・白血球や赤血球、ナチュラルキラー細胞の数と活性度を高め、感染症を除去し、がん細胞を探し出して破壊する(アポトーシス)ことにより、免疫システムを強化する

こうした生理的な変化は、短期的にも長期的にもあなたを助けてくれます。幸せな人は長生きする、ということは多くの治療者が昔から知っていたことでしたが、数々の研究によって明らかにされています。  

最近のある研究では、高齢者が平均的な日に幸せを感じていると自己申告した場合、5年間で死亡する確率が最大35%減少しました。

国連による「世界幸福度報告(2019年)」のランキングで、世界で最も幸福度の高い上位10カ国は、平均寿命の上位20%にも入っています。  

多くの寛解者は、がん細胞は単に健康な細胞がダメージを受けたもので、修復して治す必要があると考えています。しかし、従来の医学では、がん細胞は損傷を受けた細胞であることには同意するものの、がん細胞は修復不可能であると考えられています。  

がん細胞は毒素やウイルス、細菌、ミトコンドリアの障害、または遺伝子変異のいずれかによって損傷しているため、化学療法や放射線、手術によって破壊しなければならないというのが従来の医療の考え方です。

この考え方では、がん細胞は身体から切り離されており、攻撃に値すると仮定しています。  

しかし、多くの治療者や劇的寛解者たちは、がん細胞はかつて健康な細胞だったので、破壊するのではなく治癒すべきだと考えています。

注意しなければならないのは、劇的寛解を果たした人たちは、つねに幸せを感じている楽観主義者ではないということです。

健康上の危機を経験しているときに、いつも幸せな気分でいることは不可能でしょう。 

その代わりに劇的寛解者は、歯を磨く習慣と同じように、数分間の幸せを日常生活に取り入れるよう意識的に努力しています。

彼らは幸せを、生まれ持った性格やその時々の気分ではなく、毎日練習しなければならないスキルと見なしています。  

そのため、彼らは毎日少なくとも5分間、何らかの方法でポジティブな感情を高めるための時間を確保しているのです。  

劇的寛解者は毎日5分間、幸せを感じることを自分に許すことで、「病気を治そうとしている人はつねに幸せを感じようとすべきだ」という誤った考えを回避できます。  

多くの患者は、「毎日、毎秒幸せを感じなければ、がんが進行してしまうのではないか」という怖れや罪悪感を抱いている可能性があります。

中には「幸せそうな顔をして」、ネガティブな感情を抑えようとする人もいるかもしれません。  

つねに幸せを感じるのは不可能だという現実を認めることで、劇的寛解者は恐怖や悲しみ、不安を表現する必要があるときを受け入れられるようになります。

ここでの目標は感情的な自由であり、恐怖や怒りといった不快な感情を感じ、そして解放し、より本物の喜びと愛の瞬間を体験することです。

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