氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

日経平均爆上げで資産を一気に増やせる投資家と、成功者の「養分になる者」の違い

日経平均が33年ぶりにバブル崩壊後の高値を更新するなど、日本株が歴史的な上昇を見せています。

株式市場が活況になれば、やはり話題となるのが「億トレ」「億り人」といった資産1億円に絡んだ成功者たちの投資手法です。  

1年ちょっとで資産1億を達成してしまうような人、その養分になってしまうような投資家は何か違うのでしょうか。

勝つ投資家に共通する3つの人間性があります。

投資で大切なのは、例えば「1年で1億」という大きな欲との向き合い方です。

成功者とその養分になってしまう人の違いはどこにあるのでしょうか?

いくつかの側面からみていきたいと思います。

1.素直さ・謙虚さ

まず成功している投資家は性格的に素直で謙虚な方が多いように感じます。そのため自分でトレンドを決めつけることが少ないです。

値動きのいい銘柄は順張りで素直にトレンドについていき、値動きの悪い銘柄には安易に手を出しません。

「ここまで上昇すればそろそろ下落するはずだ」、「これだけ下がればそろそろ反発するはずだ」といった、根拠のない願望的な判断は極力排除しています。

一方、成果の出ない投資家は、「もう高いから買わない」、「これだけ安くなったから買いだ」と、自分で株価の「高い」「安い」「トレンド」などを主観的に決めつけていることが多いのではないでしょうか。

日本の個人投資家は5月第4週まで7週連続で売り越すなど、ほぼ海外投資家と反対です。

足元の日本株上昇の牽引役は海外投資家ですが、東証が公表している投資部門別売買状況を見てみると面白い事実が浮かび上がってきます。

海外投資家は3月第5週(3/27~3/31)に日本株を6週ぶりに買い越すと、その後は5月第4週(5/22~5/26)まで9週連続で買い越しておりますが、日経平均は3/27から5/26までで、実に3400円近く上昇しております。

一方、日本の個人投資家は5月第4週まで7週連続で売り越すなど、ほぼ海外投資家と反対、トレンドと反対の投資行動をとっているのがわかります。

また謙虚さはロスカット局面でも重要です。自分の想定と反対に相場が動いた際、成功している投資家は自分の間違いを謙虚に認め、ロスカットすることに抵抗がありません。

反対に自分の間違いを認められない投資家はズルズルと含み損が膨らみ、塩漬けとなって身動きがとれなくなってしまう方も多いのではないでしょうか。

2.投資中心の生活

成功している投資家は基本的に投資が好きで、やはり投資中心の生活をされている方が多いです。

東京市場は、現物取引の時間が9時から11時30分、12時30分から15時ですが、現物市場にも大きく影響を及ぼす、日経225先物オプション取引などは、16時30以降も取引が行われているほか、22時30時以降は米国市場が始まります。

さらに為替相場は基本的に24時間開いておりますが、成功している投資家は時間をかけて幅広い市場をチェックしながら、投資判断を下しております。

また、個別銘柄についても、会社のIR資料は当然として、必要であれば会社のIRにも電話するなど、自分で納得できるまで情報収集している方が多いです。

一方、多くの個人投資家の方は昼間に他の仕事を抱えており、物理的にそれだけの時間を投資に費やすことが不可能なほか、情報収集にしても自分で調べる時間がないことから、ネット上で流れている情報を鵜呑みにして飛びつき買いをしている方もいるのではないでしょうか。

もちろん投資の世界は時間をかければ必ず成果が出るわけではありませんが、株式市場は、知識、情報収集・分析力、経験、資金力などの差に関わらず、個人投資家や海外投資家が同じ土俵で戦っておりますので、構造上、片手間で投資している投資家は、投資中心の生活を送る投資家の養分になる可能性が高いといえるでしょう。

3.お金に執着しすぎない

成功している投資家は、お金は大事にしておりますが、欲がそれほど強くなく、お金自体には執着しすぎていないように感じます。

そのため大勝ちするよりも、トータルでの勝ちを目指し、負けない投資を続ける方が多いです。

例えば、自動車部品メーカーの「GMB」(7214)は、6/6に一時ストップ高目前の3015円まで17%上昇となりました。ストップ高とはその日の値幅の上限で、これ以上株価が上昇することがない水準です。

1日で17%の上昇は素晴らしいパフォーマンスですが、高値を付けた後は、利益確定売りに押され、結局2117円と前日比17%安まで急落しました。

6日の出来高は前日比で5.7倍まで膨らみましたが、利益確定のチャンスから一転、欲をかいて売りそびれた多くの投資家がロスカットに動いたり、含み損を抱えたりしたことが推測できます。

利益確定局面では、自分が獲得できる利益だけではなく、株価の上昇率、勝ち組投資家たちの心理なども意識することが大切です。

上記GMBの例では、6/5の終値2559円で100株買って(25万5900円の投資)、6日に3000円を付けた段階で売れれば44100円の利益が獲得できます。

この利益の満足度は人それぞれかと思いますが、1カ月生活するには厳しい金額かと思います。そして利益が少ないと感じた投資家はさらに欲をかいて、リスクを負って高値を追うことになります。

一方、勝ち組で資金力がある投資家であれば、1000株(255万9000円の投資)買うことも可能でしょうが、その利益は44万1000円になりますので、都心でも十分1ヶ月生活できると思います。

そのため、資金力がある投資家の欲は、資金力がない投資家より先に満たされ、その利益確定売りを資金力がない投資家が浴びて、養分になってしまう可能性があるのです。

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