株やFXの負けかたを学ぶ上で、岐阜暴威氏ほど、参考になる男はいません。
私が彼を知ったのは、数年前でしたが、彼のことを株を始める前に知っていたら、どんなに救われただろうかと思います。
世の中には、ユーチューバー界隈にも、ブログ界隈にも、あなたの会社や学校にも、芸能界にも永田町にも、ええかっこしいのよいところばかり見せておいて、じつはいい人でもなければ実力もなく、実際の中身はペラペラの奴もたくさんいますが、彼は違います。
汗水流して、自分で働いて稼いだお金を、全力入金し、本気で勝ちに行って、視聴者の期待を裏切らずに、しっかりと負けて帰ってきます。
バイアスで、がんじがらめになって、耐えきれなくなって、そこでようやく損切をするのです。
彼のことを知ったのは、この動画ですが、まるでかこの自分を見ているようでした。
本当にこの動画は参考になるので、特に株やFXの恐ろしさを、いまだ知らない素人の初心者は見たほうがいいと思います。
反面教師として、学ぶことが山ほどあるはずです。
完全に正常性バイアスが発動しています。
正常性バイアスとは、認知バイアスの一種です。
社会心理学、災害心理学などで使用されている心理がく用語で、自分にとって都合の悪い情報を、無視したり過小評価したりするという、認知の特性のことです。
自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況かにあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として、捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、自分は大丈夫、今回は大丈夫、まだ大丈夫などと、過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となります。
人間の心は、予期せぬ出来事に対して、ある程度、鈍感にできています。
日々の生活の中で生じる、予期せぬ変化や新しい事象に、心が過剰に反応して、疲弊しないために必要なはたらきで、ある程度の限界までは、正常の範囲として処理する、心のメカニズムが備わっていると考えられます。
私も経験ありますが、ぼーーっと頭が何故か、他人事のように感じて、まぁなんとかなるんだろぉなぁと思って、凄まじい勢いで増えていく、含み損を損切せずに、眺めているのです。
シャ乱Qを楽しそうに歌ってから、自身の禿頭を太鼓がわりに、リズムを取るまでのその数分の間に、いろんなものが詰まっていますが、強調したいことは頭の中では、損切すべしと思っていながら、ロスカットせずに、悪い方向に進んでいる値動きを、ただ見続けているだけということです。
寄り付きで切っとけばよかった、と何回言ったことでしょう。
もう過去には戻れないのだから、今ここで損失を確定させるしかないのに。
しかし、ちゅうちょして、反転を期待してしまうのです。
そのあいだにどんどんと損失がふくらんでいきます。
あなたにはそんな経験ないでしょうか？私はあります。
マジか、３万稼ぐのに、どれだけ大変だと思ってんねん。
彼はこう嘆いていますが、そう思えるから、庶民には中々損切ができないのです。
ある一定の金額を超えた含みぞんを抱えると、それだけの金額を、いったい自分はなんにちかん働いて、稼いできたんだ？
と思ってしまうから、訓練されていないうちは、損切をちゅうちょしてしまい、その額を膨らませてしまうのです。
数分後だったり、数日後だったり、すうかげつ後だったりという違いはあるにせよ、レバレッジかけた見込みのないポジションを抱え続けて行きつく先は、
追証で、ジ、エンド。
損切を先延ばししているときの彼は、正常性バイアスが発動して、災難を過小評価し、なんとかなるだろうと感じているのですが、それだけでなくて、損失回避バイアスや、確証バイアスや、アンカーリングなど、様々なバイアスにがんじがらめになっている状態です。
彼は、スイングがメインのようで、デイトレはより一層バイアスとの付き合いが、濃厚になり難しいのです。
デイトレに興味のある人は、参考してもらえればと思います。
向き、不向きもあるかと思いますが、私の経験してきたなかで、デイトレードはお金を失うし、やめたいと思いました。
メリットを上回るだけの、デメリットの大打撃を受けることになるから怖いのです。
因みに、彼の只者でないところは、これだけで終わらないところです。
狙ったかのように、損切をした後に、株価は反転して戻るのです。
切らなければよかったと、いつも嘆いています。
大底での損切りは、まさに職人技です。
彼の凄いところは、サラリーマンを辞め、彼は、専業ユーチューバーになっています。
そして、滅多に逆指値を入れません。
このタイミングで切れるのは、本当に至難のわざだと思います。
この時間にライブ配信をしていなければ、彼はこの瞬間を目にしていないわけで、損切をすることもなかったのです。
このおとこは、やはり、持っているおとこ、だと思います。
しかし、持っているから、運で救われている部分も結構あって、まだまだ未熟だと言わざるを得ないところも、目に付きます。
例えばライブ配信にもかかわらず、パンツ一丁で放送しているとか。
こういうところは、社会人として、もっときちんとしたほうがいいですね。
彼だって、会社に行っていたときはズボンを穿いていたはずなのだから、人前に出るときはきちんとズボンを履くべきでしょう。
そういうところから正さないと、いつまでたっても、トレードまでが、パンツ一丁でふらふらしてしまいます。
彼がズボンを履けるようになるとき、そのときは、もう億り人になっているでしょう。
今やユーチューバーとしても、不動の地位を築いて、本人は余裕こいているのかもしれませんが、この動画の中で、本物のユーチューバーだったら、間違いなく池に飛び込んでいます。
その壁を乗り越えられたとき、きっと彼は、本物のおとこになれでしょう。
一流への道は未だ遠いですが、精進して近づいてもらいたいものです。
何故なら彼は、たぐいまれな才能があるからです。
緑の美しい情景の中で浄化され、心からの反省の弁を聞くことができますが、すっかりこのときの考えを忘れて、同じ過ちを繰り返すのです。
こうやって的確に分析しているのに、また、やっちまうところが、人間岐阜暴威の魅力でもあるのですが。
バイアスにかかる前に、準備しておくことが肝要です。
さて、賢いみなさんは、今更私から、急所についての説明を聞かずとも、動画を見てわかったはずです。
バイアスにかかったら、もう遅いということです。
向上しんを持って経験を積むと、この動画の彼を見ているように、客観的に自分自身を眺めて、別の自分が冷静にコントロールすることも出来ますが、特殊能力を持っていない限りは、たいとくするまでに年月が必要です。
自信過剰バイアスで、おれは勝てると思って、レバレッジをかけて、なんぴんがいして、お願いトレードしてきたものの、感情＝7バイアスを切り離してのトレードは、初心者のうちはできません。
ハイレバレッジのトレードを繰り返していれば、自己コントロールを体得するまでに財産を失って、退場となってしまいます。
個人投資家の９割は、負けるとも言われていますが、なぜ個人は投資家は機関にカモられてしまうのでしょうか？
私が、デイトレやスイングといった短期売買に励んできた経験を振り返ると、残念ながら納得できてしまいます。
初心者には、一瞬でロスカットを執行しなくてはいけない、値動きの激しい銘柄のデイトレをしないことと、逆指値注文を、バイアスに支配されていない状態のうちに、入れておくことをおすすめします。
あなたの大切なお金は、あなた自身が守らなくてはいけません。
しかし、バイアスが発動すると、あなた自身が、あなたを窮地へと導いてしまうのです。
彼からその急所を学んでほしいのです。
