氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

誰でも一発でその会社が「潰れそうか」を見抜けるポイント

貸借対照表は、企業の経営状況を示すものであり、読みこなすことは企業経営者や投資家にとって必要不可欠です。

一目でその会社の経営状態がわかる「貸借対照表」の読み方について解説します。

企業の景況感、業況判断・売上高・経常利益・資金繰り 貸借対照表を読み解くコツ について、決算書を開くと、最初に「貸借対照表」が目に入ります。

多くの人は貸借対照表を読むのが難しく、そこで挫折してしまいます。

確かに貸借対照表の勘定科目を見た途端に目が眩みそうです。

 

 

貸借対照表を読むには、最初は細かい勘定科目に目を向けないで、大きなボックスで捉えるとすんなりと読むことができます。

貸借対照表の読み方① 「5つのボックス」で考える

貸借対照表は大きく「5つのボックス」に分かれます。

貸借対照表は、左側に「流動資産」と「固定資産」のボックス、右側に「流動負債」、「固定負債」、「純資産」のボックスがあります。

左側の「流動資産」は、短い期間(基本的に1年以内)に現金化ができる資産のボックスです。

 

 

「固定資産」は、現金化をするのに1年を超える期間がかかる資産と会社が長期間保有する資産が入っているボックスです。

右側の「流動負債」は、1年以内に返済しなければならない負債が詰まったボックスです。 「固定負債」は、返済に1年を超えてもよい負債が詰まったボックスです。

「純資産」のボックスは、株主からの出資金や会社の今までの利益の蓄積である利益剰余金などで構成されています。

貸借対照表の読み方② 資金の調達と運用で考える

貸借対照表は、右側の「流動負債」、「固定負債」、「純資産」のボックスで資金を調達し、左側の「流動資産」と「固定資産」のボックスで資金を運用します。

資金調達の方法は、

(1)借入れ(必ず返済しないといけない)

(2)出資(資本金、株主が払い込むもので返済しなくていい)

(3)利益による(利益準備金等、返済しなくてもよく、無限である)もの、の3つがあります。

資金を調達する代表的な方法として金融機関からの借入れがあります。

1年以内に返済する借入れを「短期借入金」、1年を超えて返済するものを「長期借入金」といいます。

短期借入金は「流動負債」のボックスからの資金の調達、長期借入金は「固定負債」のボックスからの調達となります。

また金融機関から私募債で借り入れた場合は、「固定負債」のボックスからの調達となります。 金融機関からの借入れは必ず返済しなければならない調達方法となります。

「純資産」のボックスからの調達は、大きく「資本金」と「利益剰余金」に分かれます。

「資本金」は、株主が会社に出資した資金です。配当金を出すことはありますが、基本的には返さなくてもいい資金です。

優良企業は、利益で資金を調達します。その過去の利益の蓄積が利益剰余金です。

優良企業は、利益によって資金調達をするために、売上を上げ利益を稼ぎだしたり、経費をできるだけ抑えて利益を確保する努力を行います。

企業はなぜ利益を出すことに固執するのか、それはお金(資金)が増えれば増えるほど、潰れない会社になるからです。


上表の「負債」の勘定科目を見ると。上からすぐに返済をしなければならない順番に並んでいます。このように負債の部の科目は、上から早く返済しなければならない危険な順番に並んでいるといえます。

貸借対照表の右側のボックスで調達した資金を左側のボックスで運用することで、企業は会社を安全に成長させようとします。 貸借対照表の「資産の部」を読むときは、上から順番に読むようにします。

 

 

なぜなら資産の部の勘定科目は、上から現金になりやすい勘定科目が、下に行くほど現金になりにくい順番で並んでいるからです。

資産の部で一番重要なのは、「現金・預金」です。現金・預金がないと企業はどれだけ売上をあげていても潰れてしまいます。

現金・預金をいかに大きくするかで、企業の寿命が決まるともいえます。 したがってある意味企業の究極の目的は、現金・預金を増やすことともいえます。

しかし、一方で現金・預金がありすぎても、それを他の資産で運用しないと企業の成長はあり得ません。企業は現金・預金を使って売れ筋商品を多く仕入れて販売したり、前向きの設備投資をしなければ成長することができません。

したがって、資金の運用を読むには、貸借対照表の右側のボックスで調達した資金を左側のボックスでどのように運用しているかを見なければなりません。

そのバランスのさじ加減をいかに読むかが貸借対照表を読む大きなポイントです。

「資産の部」は、受取手形売掛金→在庫→車→土地・建物→リゾート会員権など、下に行くほど現金になりにくいもので運用しています。

決算書を企業の安全性という視点で見ると貸借対照表の左上と右下を大きくすることが、企業経営の安全性では重要判断といえます。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村