氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

「いつのまにか資産家になる人」に共通する習性

資産を築こうと考えたとき、まず初めに思い浮かべるのは「収入を増やしたい」ということではないでしょうか。しかし、資産を築きたいのであれば、むしろ「収入」よりも「支出」を意識すべきなのです。

資産を築くには、収入より支出を意識すべき理由について紹介します。

お金がやってくる道の道しるべには、「所得」ではなく「支出」です。

おや?なぜだろう?真逆ではないかと思う方もいるでしょう。

その前にまず、個人の観点から見たお金の属性を説明します。

お金の属性には「所得」と「消費」があり、所得が入ってきたお金の事、消費はお金が出ることをいいます。

 

 

実は、財産を築く時に大切なのは「所得」ではなく「消費」です。

ポケットからお金が出て行く事は全て支出だと考えればよいです。その支出はお金の使用目的によって3つに分けられます。

【第1:投資支出】

投資支出には、不動産投資や株式投資のほか、事業や店舗開業、それから投資の元手にするための銀行貯蓄などがあります。将来所得になり得ることにお金を出すことを「投資支出」にジャンル分けします。

いずれ所得になるための投資支出に関しては、徹底した計画が必要です。

なぜなら、より多く、稼ぐための支出であるからです。

これは財産を築くために必要不可欠な項目で、増えれば増えるほど良いです。世間を見渡してみても、金持ちは投資支出が多いのがセオリーです。

【第2:必要支出】

必要支出とは、生活や仕事などで必要な支出のことをいい、いわば生きていく上での経費です。

例えば、自炊のために必要な食料品、下着や衣類、その他、石鹸や洗剤などの生活必需品です。それから、会社に着ていくスーツ、作業員なら作業服や作業靴があるでしょう。

そのほか、家賃や光熱費等もここに入ります。

つまり、生活に不可欠な衣食住のための基本の支出で、無理に減らすのではなく、上手に管理することが大切です。

 

 

【第3:欲望支出】

欲望支出とは、浪費ともいい、消費をするときの心理は2つあります。

1つは「必要だから買いたい」、もう1つは「欲しいから買いたい」です。

浪費とは、後者の欲望による消費をさし、人の心に沸き起こる、消費欲の形は様々です。見せびらかしたいと言う自己顕示欲もあるでしょう。

時には、人からすごいと思われたいという見栄もあるでしょう。

はたまた、ストレスの発散のために闇雲に使いたいこともあるかもしれません。

その結果、ショッピング中毒やギャンブル中毒になる人もいます。

もしくは、欲望と必要を区別できなくなり、「これは必要だから」と自分に言い訳をしながら、結果的に欲望の赴くままに消費する人もいるでしょう。

この欲望支出を減らすことがキーになります。

富める者は、大切なのは「所得ではなく消費である」と知っています。

つまり、「投資支出」「必要支出」「欲望支出」をしっかりと分類することができ、なおかつ、「必要支出」を上手にコントロールしながら、「欲望支出」を減らすことができる人が富を手に入れられます。

だから、お金がやってくる道の道しるべには、所得ではなく、支出なのです。

まず目を向けるべきは所得ではなく、支出だ。所得がなければ支出もないと言う人もいますが、絶対に違います。

私たちは、持っているお金が少なかったり、満足できなかったりして、お金がないと思い込みます。しかし、その少ないお金を、どう支出するのか、どう経済的に使うかによって、お金は溜まったり逃げて行ったりするのです。

今、手にしている少額のお金が最も重要なお金かもしれません。

大富豪になるには、時代や運など、様々な要素が必要ですが、小金持ちなら、経済的に理にかなった支出を行うだけで、誰でもなれます。

例えば、経済的に理にかなった支出によって、小金持ちになった代表的な人がいるとします。

高校卒業できず、20歳前に農業をはじめ、70歳を超えた今も農作業をしている農民です。1人の誠実な農夫に過ぎません。彼のことを経済知識のない、ただの田舎のおじいさんだという人もいるでしょう。しかし、本能的に優れた経済感覚を持つ人なのです。

当然ですが、投資について学んだことは一切なく、農業によるそれほど多くない所得だけで、資産を築いています。

一体どのようにして、その資産を築くことができたのでしょうか。

 

 

その答えは彼の支出にあり、欲望支出は、ほぼずっと0です。酒とタバコ、ギャンブルは一切やらず、それらは時間とお金の最大の無駄だと思って生きていました。

家族が生活するために必要な最小限の必要支出だけが、彼の消費の全てでした。田んぼや畑でとれたもので食事をまかない、家にある服を着て暮らしています。

その結果、必要支出も所得の10%台を超える事はなかったといいます。そして、残りの90%はひたすら投資支出に使われました。

投資の対象は、子供の教育、自宅周辺の土地の購入です。

その投資効率について、子供への教育費を見てみると、一言で言えば成績は悪くなく、食べていくのに心配のない大人になったようです。

また、みんな性格が穏やかで兄弟間の争いがありません。子供の教育は落伍者がないことが大切です。

子供が皆、無事に育ったということだけで大成功の投資です。

次は、2つ目の投資支出の土地について、最も効率が良かったのは、この土地への投資だ。君の祖父の財産の大半は、土地から生まれています。

彼は元手が貯まるたび、毎年少しずつ周りの土地を買い入れ、その結果、今では自宅周辺の広大な土地が彼の所有です。

その土地は、労働の代わりに、自らお金を稼いでいます。土地という安全資産への投資は、不労所得を作ってくれる礎となりました。

最後に、彼は70歳を超えた今も元気に働いています。

一方で、家と土地は、今、この時間も自ら資産を増やしています。

富は、収入ではなく、支出から始まったのです。

何に支出するかで、富を築けるかどうかが決まるのです。

お金持ちになりたいのであれば、消費支出と浪費支出を減らし、投資支出を拡大するよう家計を設計することです。

所得を増やすのはその次で、自分の消費習慣をきちんと見直してみたいものです。

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