氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

プロトレーダーと初心者トレーダーの大きな違い

「株式トレードで大きく成功している人」と聞くと、短い期間で投資額の何倍も稼ぐ「派手な取引をしている人」を想像するかもしれません。

しかし、成功しているプロの株式トレーダーは、実は日々単純で地味なトレードを積み重ねています。

初心者とプロトレーダーとの違いとともに、安定して稼ぐトレーダーになるコツについて、紹介します。

SNSやネットで「月利300%」や「1万円が〇〇〇万円に!」という内容の記事を見かけたことはあると思います。

たしかに自分の手元の資金が数ヵ月で何十倍に増えることは誰であっても嬉しいはずです。

 

 

しかし、トレードの世界においてリスクとリターンは表裏一体です。

手元の資金が短期間で数倍になるのであれば、数ヵ月で元手が10分の1になる可能性も秘めているのです。

このように、夢のような宣伝はときに投資初心者の投資マインドを間違った方向に導いてしまいます。

ひとたび数倍、または数十分の一になるリスクを正しく把握できている人のみ、プロの株式トレーダーとしての道が拓けるのです。

また、プロトレーダーと初心者トレーダーの大きな違いは、「自分がどれだけのリスクを取れるか理解している」かどうかです。

数日で何倍にも資産を増やす派手なトレードに憧れる初心者トレーダーは、お世辞にも自分のリスク許容度を理解しているとはいえません。

取るべきリスクを管理できていないと、積み上げてきた利益を1日でなくしてしまう可能性があるのです。

さらに、自分のリスク許容度を超えるトレードをしているときは、損切りの判断も鈍っているため、株式投資の世界で生き残る可能性を大きく低下させてしまいます。

リスクに伴うメンタルのコントロールができていないトレード初心者に対して、プロトレーダーの行動は極めて単純明快です。

プロトレーダーは、これ以上株を持つと正常な判断ができなくなるラインを熟知しているため、むやみやたらにリスクを取ろうとしません。

 

 

新規エントリーの基準や損切りの条件を事前に決めているプロトレーダーは、複雑なトレードを嫌います。

彼らは常にシンプルなルールに則り、株式投資を行っています。シナリオに対する何個かの選択肢を当てはめるだけのトレードはメンタルの負荷が小さく、冷静な判断をする確率を大きく上げます。

その結果、自分のキャパシティをオーバーして狼狽する初心者トレーダーとは異なり、市場全体が大きく動くときでも冷静な判断を下すことができるのです。

トレード初心者はプロのトレーダーが何か難しい分析方法を用いて莫大な利益を得ていると勘違いする傾向があります。

しかし、実際は大きな利益を得ているプロの投資家であればあるほど投資の手法が単純明快なものになっているのです。

この事実を知らない投資初心者が多いため、株式投資で安定した利益を稼ぐことは難しいという風潮が蔓延っているのでしょう。

単純明快な手法で大きな利益をあげるプロのトレーダーとわざわざ複雑な手法に着目して利益をあげるチャンスを逃す初心者トレーダーの違いです。

最後に、うまく継続して利益を上げられない初心者トレーダーはどのようなことを意識するべきなのかは「幻想を捨て、物事をシンプルに捉えること」です。

まず、初心者トレーダーがやるべきことは投資に対する幻想を捨てることです。

数日で資産が倍になるような投資法がいかにリスクを伴うものか考えましょう。

自分が取れる最大のリスクがどれほどの大きさなのかを考えたうえで、心地よいリスクの範囲を見つけましょう。

株式投資を長く続けていくうえで1番大切なことは精神の安定です。

 

 

稼げる手法を構築してもトレードする本人の精神面が安定していなければ、その手法を存分に活かすことはできないでしょう。

稼げていないトレーダーであればあるほど、自分のリスク許容度が分からず、精神を削っている可能性があります。

トレードで安定して稼ぎたい人はいま一度自分のリスク許容度を確かめるべきかもしれません。

次に、安定して稼ぎたい初心者トレーダーがやるべきことは投資をシンプルに捉えることです。

プロの投資家のテクニカル分析は驚くほどシンプルな人が多い傾向があります。なかにはチャートに水平線を何本か引くだけで大きな利益を上げているトレーダーもいるほどです。

プロのトレード手法はシンプルすぎるので投資初心者には大変退屈な印象を与えます。

しかし、プロのトレーダーは初心者トレーダーが想像するような派手な取引は行わず、シンプルなルールに則っているため、大きなリターンを得ることができているのです。

「シンプルイズベスト」は投資の世界でも通用する言葉です。株式投資を簡単に捉えるのも難しく捉えてしまうのも自分の行動次第ということです。

収益がなかなか安定しない初心者トレーダーにとって難しい手法はいらないという事実は受け入れ難いものです。

しかし、今後長期目線で利益を上げていくためには投資をシンプルに捉えて、自分が抱えるリスクを正しく判断していく必要があります。

脱投資初心者を目指すトレーダーは自分のリスク許容度を知るところから始めてみるといいでしょう。

また、自分の投資法が確立してきたトレード中級者の方も、自分の手法が本当に長期的に結果を出せるのか一度考えてみると、新たな発見があるかもしれません。

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