氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

30代で早期リタイアを実現するには

FIREは「Financial Independence Retire Early」を略した言葉で、経済的自立と早期リタイアという意味を表します。

この場合の経済的自立とは「働かなくても困らないようなまとまった資産を作る」というよりも、「資産運用を行い生活費分の収入を得る」というイメージが近いと思います。

株式投資や動画サイトなどインターネット関係でのビジネスや、株式投資・仮想通貨などで若くして金融資産を得た人たちが資産運用で生活費をまかない、仕事に縛られずに自分のやりたいことをやるという生き方をSNSなどで発表しています。

 

 

主にリーマンショック以降の2010年代に欧米で提唱され、世界に広がった考え方です。

FIREを実現するには資産運用を行い、手元にある金融資産の寿命を延ばすことが重要ですが、この資産運用を行うときによくいわれるのが「4%ルール」です。

これはアメリカの大学で発表された、「投資元本をアメリカの株式と債券で運用し、投資元本の4%分を毎年取り崩ししていくことで資産寿命を大きく延ばすことができる」という理論です。

また別の言い方では年間支出の25倍の金融資産を用意できればFIREが実現できるともいわれます。

FIREを実現するために重要な点は、運用しながら金融資産を取り崩すことです。ここでの問題点は必要と思われる金額を準備するのに時間を要することと、金融資産を運用することはリスクを伴うことでしょう。

さてセミリタイアするにはどれぐらいのお金が必要なのかというのが一番の問題ですす。

セミ”ということなので、全く働かないわけではないと思いますが、もし働くとすればどれぐらい働く必要があるのかを考えていきます。

ここで大事なことは今後の資金計画です。

今後の収入と支出を時系列にした一覧表を作成することで金融資産の増減を含め、お金の流れがある程度見えてくると思います。

資金計画の考え方 は

 

 

セミリタイア後の生活費など必要経費はいくらかかるか?(毎月・平均寿命まで)

想定する支出に対して収入の不足分はどれぐらいあるのか?

必要な金額がわかれば金融資産の目処が立つ一般論になりますが、上記に加えて家賃は+1~2万円、食費+1~2万円、水道光熱費1万円、雑費1万円は必要でしょう。

なお雑費は被服費や身の回りの消耗品、日常生活に必要とされるさまざまな出費を指します。

また仮に一人暮らし・セミリタイアして企業に属さないということになれば、国民健康保険国民年金・確定申告をして所得税・住民税などを自分で支払う必要があります。

このことを考えると、セミリタイアを開始するまでは、ある程度の現金を緊急予備資金として残し、今後は余裕資金を株や投資信託へ積み立て投資を行いましょう。

なお株や投資信託での投資はセミリタイアしても継続が必要です。

なお、仮想通貨は値段の上がり下がりが激しく、投資ではなく投機・ギャンブルの要素が高いため金融資産を増やす手段としては考えない方が良いでしょう。

また信用取引に手を出すことは絶対にやめましょう。(信用取引:自分の手持ち資金以上の売買ができる取引方法。損失が出た場合、追い証という損失金を払う必要がある)

セミリタイアそのものが目標なのか、もしくはセミリタイアしてやりたいことがあるのかによって必要になる資金の金額が変わってきます。

決して不可能ではないと思いますが、まずはセミリタイア後の生活をイメージして、必要な費用を見積もりしましょう。

セミリタイアの理想的な形が、早期リタイアする人が十分な資産を持ち、その資産を基に得られる不労所得だけで生活費を賄っていけるものです。

生活費の中には、最低限度の生活費だけではなく、ゆとり費用、ぜいたくのための費用なども含まれます。

 

 

ぜいたくのための費用といい出したら金額的には際限がなくなり、上をみたらキリがないということにもなります。

例えば、大きな利益を上げた企業のオーナーが若くしてリタイアする場合や、起業家がIPOで株価が上がった自社を売却してリタイアするような場合などです。

また、そこまでいかなくても、ゆとり費用を含めた生活費を不労所得で得られる場合です。

例えば、1億6000万円の資産があって、年間5%の利回りで運用した場合、不労所得は年間800万円となります。このくらいの不労所得があれば、Fat FIREといっていいでしょう。

また、不労所得で生活費のすべてをまかないますが、そこでいう生活費が「最低限度の生活費」であるというセミリタイアもあります。

夏や年末年始には豪華な海外旅行を楽しむなど、ぜいたくのための費用は一切使わず、切り詰めた状態での生活に足りるだけの不労所得を目標としてセミリタイアする方法となります。

何が「最低限度」で、何が「ゆとり」や「ぜいたく」かは、人の主観によって大きく異なってくるものです。

都会に住むか、田舎に住むかでも物価や生活費は違いますし、例えば田舎の畑で野菜を作って自給自足ができれば、食費もかなり下がるでしょう。

また、人付き合いをほとんどしない、あるいは人付き合いでも同好の士がそれぞれの自宅に集まる程度であれば、交際費もあまりかかりません。

生活費といっても、やり繰り次第で大きく違ってくるため、どのようなレベルでのFIREを達成するかにより、必要な資産や不労所得も大きく変わってきます。

何よりも大事なのはその人の考え方で、支出を抑える生活に楽しみを見いだしている場合もあります。

やりたいことを我慢し、欲しいものも買わない生活に欲求不満を抱えるのではなく、そのような生活の中でも楽しみを見つける人もいます。 このような形でセミリタイアする人の中には、自給自足的な生活を楽しんでいる人もいます。

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