氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

キャンプブームに乗って山を買うリスク

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山を所有すると自分の世界を楽んでリフレッシュできるなどのメリットがある一方、安易に購入して後悔してしまうケースもあります。

山を買ったときのデメリットや注意点を以下に挙げます。

・価格が安く、売却しにくい

 一度、山を買うと、今度は売却しにくくなる点がデメリットです。山は賃貸物件と比べ収益性が低く、住宅のように多くの人が探し求めるものでもありません。

 売却の目処がついたとしても、山に特別な価値が期待できない限り安値になってしまうケースが多いです。自分が売りたいと思った時に、買い手が現れ、相場にあった価格でない限り、すぐに売れるような物件ではないということです。

 将来的に人口減少の国ですし、山は手を入れない限りどんどん荒れ果てますので、不動産投資の対象とはいえないようです。

・維持管理が必要で、固定資産税もかかる

 特に大変なのが草刈りです。自宅の庭の草刈りをしたことがあるならわかるかもしれませんが、草刈りは見た目以上に重労働です。それに草を刈っても、2週間〜1ヶ月ほどで元通りになります。

 また、台風や豪雨、地震などの自然災害により、敷地内で土砂崩れにあったり、木が倒れたりするリスクがあります。また、シカやイノシシの獣害対策もしなければなりません。

 所有する山を維持するために、維持管理費が定期的に発生する点に注意が必要です。 さらに、保安林や山間部にある小規模の山でない限り、固定資産税も毎年課されます。

・建物を建てられない可能性がある

 山で建物を建てようとしても、手間がかかる点や建てられない可能性がある点にも注意が必要です。まず、建物は土地の地目を「山林」から「宅地」に変更しなければ建てることができません。

 地目変更には、法務局での手続きが必要です。 さらに、管轄する自治体から建築物の建築(開発行為)の許可も得なければなりません。

 

 

・生活インフラが整備されていない

 家を建てることができたとしても、インフラを整えるために手間と費用がかかります。自費で水道・電気・ガスなどの引き込みを行う必要があります。当然ですが、ネット環境なども整っていないため、自分が所有する山でテレワークをすることも簡単ではないでしょう。

・野生動物・害虫の被害に遭う

 山は自然が多く、当然野生動物が多く住んでいます。 特に注意すべきは猪や熊です。 食べ物を外に放置しておくと匂いで寄ってくる可能性があるので注意しましょう。ちなみに埋めても掘り返されます。 熊なんかに遭遇すれば命が危険です。

 山で危険なのは野生動物だけではありません。最悪の場合、死に至るウイルスを持っているマダニはとても恐ろしい虫です。

 スズメバチの巣もあるかもしれません。電波の届かない山で刺されたらかなり危険です。夏になると蚊も出てきて刺されます。

・不法投棄の被害に遭う

 いつものように自分の山に向かうと冷蔵庫などの粗大ゴミを捨てられていたこともあるようです。中には知らない間に大量の産業廃棄物の山を作られていたケースもあります。犯人を見つけるのも難しく、泣く泣く自分で処理することにもなります。その処理費用は購入費よりも高くなるケースもあります。

・近隣住民と土地問題などでトラブル

 山を買うと言っても、ひとつの山を区画分けしてたくさんの所有者がいる状態であることがほとんどです。その場合、土地間の境界線は非常に曖昧で隣人や近隣住民とトラブルになることもあるようです。

 

 

山を購入する芸能人がメディアで取り上げられたことから、近年、山を買うことに注目する一般人も増えています。山を買うことで、自分や家族だけの空間で存分にアウトドアを満喫できる点が大きなメリットです。

その一方で、上記に示したさまざまなデメリットが存在します。一度購入すると、山を売却することは簡単ではありません。 思いつきで購入してしまうと、売却することができず数十年後に家族に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。

当たり前ですが、家探しの内見のように、山も買う前に一度見に行くのが理想です。勾配(傾斜)のきつさ、近隣住民の有無、利便性など、写真ではわからないことはたくさんあります。 

将来設計をした上でしっかりと自分で考え、山を買うかどうか決断したほうがよさそうです。なんでもそうですがブームに乗っかるということは他人の空気に流されるということです。人に意見に流されるとろくな事にはなりませんから。

キャンプをしたいならキャンプ場でするのが一番良いと思います。セミリタイアすれば平日ならキャンプ場はガラガラで、人もいませんのでストレスもかかりません。

 

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