氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

どんな"勝ち組"でも威張れるのは65歳まで

20代はすごい勝ち組だったのに年を取るほどに落ち目になる人と、若い頃はそうでもなかったけれども年を取るほどに人気が出る大器晩成型みたいな人もいます。

どっちがいいかというと、やっぱり後者じゃないかなと思います。

若い人たちも今すぐ売れたいとか、早く出世したいとか、あくせくするよりも、年を取ってから成功したほうが、その後の人生も長いから得だよと言ってあげたいです。

若い頃の特権というものもあります。今さえよければいいと思うのが若さでもあります。「そのときはそのとき」というように、年を取ったときのことなんかまず考えません。

当時の日本人の平均寿命は44歳くらいとされていますし、長生きできる人もそんなに多くはありませんでした。

お年寄りについて、わりと社会的に地位があった人が入院してくるのですが、そういう偉い人でも部下にまったく慕われていない人もいれば、反対にとても慕われている人もいます。

認知症でうまくコミュニケーションがとれなくても、見舞客が途絶えない人もいますし、名前を聞いたことがあるようなかつて傑物だった人なのに、誰も会いに来ない、本当に孤独な人もいました。

若い頃に上にばかり媚びて、下を大事にしてこなかった人は、人生の最期を気の毒なかたちで送ることになります。

反対に下の人を可愛がってきた人というのはさまざまな人に慕われたまま人生の最期を迎えます。

そういう有様を見たときに、今の出世よりも、年を取ってからのことを考えて生きなければと思います。

東大医学部のようなところは、みんな、偉い医者になろうとして教授とか肩書きを欲しがる人間が多く、肩書きなんかにこだわりだすと、せこい競争が生まれます。

たとえ教授になっても、それが通用するのはせいぜい65歳までです。

普通はある程度の年齢になって、人生経験のなかで、つまずきがあったりしないとなかなか気がつけないです。

逆に順風満帆な人生で、65歳まで出世し続けて、社長になったり大臣になったりするような人のほうが、そういう人間関係のあり方をわからないかもしれません。

若くして早くに売れてしまった人は、多くの場合、そのままずっとうまくいき続けるなんて、そうはいないでしょう。

もう少し下の世代の人たちは、今が楽しければいいという風潮になってきていました。

少し年を取っていたから、「うまいことはそう続くものではないよ」などと思っていました。やはり上の世代がいろいろと教えてくれたことが大きかったと思います。

とにかく、60歳になったら守りに入ってはダメだと思います。失敗を恐れないでほしい。そもそも失敗をしなければ学べませんから。失敗がいちばんの勉強だと思います。

60代以降、年を取っていちばんいいところは時間があることです。たとえば、行列のできるラーメン屋に1時間並んで実際に食べてみて不味かったという経験も“失敗”です。

でもそういう失敗ができるのが、年寄りのいいところです。 現役バリバリの若い頃に1時間を無駄にしたらもったいないと思ってしまうし、若い頃はとかくプライドもあって、失敗したくない気持ちが勝ってしまいがちですから。年を取ってからは損をするのは時間だけですからまったく問題ありません。

お店選びに食べログの点数だけを当てにするのはやめようとか、学びだけがあります。

大事なポイントは、失敗をしてはいけないのではなくて、同じ失敗を繰り返さないことなんだと思います。

エジソンが「私は失敗したことがない。1万通りのうまくいかないやり方を見つけただけだ」なんて言ったように、うまくいかないやり方を見つけたんだと考える人は、その失敗を生かすことができます。

それが失敗から学べる人です。 1時間並んでラーメンが不味かったら、次また1時間並んだりしないことです。そうやって学ぶことで、あれはダメだよと人に教えてあげることもできます。だから、逆に言えば、失敗しないと学ばないわけです。

失敗してもいい、むしろどんどん失敗して、経験を積んだほうがいいと思います。

年を取ると若い頃よりもはるかに失敗が許されます。 】何を「失敗」と受け取るかにもよります。たとえば、人から着ている服が似合わないと言われても、自分が気に入っているなら、もう好きに着ればいいと思います。

「あなたが着てるわけじゃないんだから」と、そこまで本当に開き直ってしまえば、年を取ることはかなり楽です。楽しもうと思えば、いくらでも楽しめるのではないでしょうか。 迷ったらやるってことです。

声を大にして言いたいのは、60歳を過ぎたからってまだまだ人生終わりじゃないということ。そう思ってしまうことがもったいないくらい、力も時間も余っているでしょうと言いたいです。「もう自分の人生は終わった」だなんて言うなら、人のために働いてもらいたい。命を無駄に過ごすのはもったいないです。

実は年を取っても、やれることはたくさんある。やらないのがもったいないくらいですよ。自主規制ではないけれども、自分で自分を縛っている人が多いです。

失礼だけれども、そういう人はきっと経験が足りないんだと思います。若い頃にいろんなことを経験していれば、今ならできるということがけっこうあるのではないでしょうか。

そういう経験をしてこなければ、それができない。やれることと言っても、実はやったことがないことがたくさんあるはずです。

そこに目を向けないともったいないと思います。

0から1にすることがとても大事ですよ。何もやったことがない人は何をするにも怖いと思う。でも失敗してもいいからと思って1回でも踏み出してみれば、意外と「失敗しても大したことないな」とか、「成功してけっこううれしいな」とか。人から聞いた話ではなくて、自分でちゃんと経験することが大事です。

なんでもうまくならなければいけないと思うとできなくなりますから、下手のままで終わってもいいと思って、やればいいと思います。

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