氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

これから格差の下側へ落ちる人に「共通するマインドセット」

これからは、一人ひとりが「リスク」とどのように向き合い行動するかによって、大きく結果が異なってくるのです。  

横並び一線の安堵感は味わえなくなり、コツコツ投資の勉強をして実際に行動した人のなかから「爆勝ち」する人がどんどん出てきますし、なにもしない人はどんどんジリ貧になって、ときには底抜けの貧困に転落していく事例も出てきます。

まさにアメリカ型の社会経済構造へと向かっていくのです。  

インフレ基調では、医療や介護といった産業も雇用の「受け皿」としては必ずしも機能しなくなります。

なぜならこれらの業界では、物価上昇と貨幣価値下落のダブルパンチに耐えられるような給料は医師以外得られなくなり、転職してしまった方がよほどよい給料をもらえる、という状況が出てくるからです。

言い換えると、デフレ時代の就職難の憂き目に遭い、とりあえず業界に入ったつもりが、いつのまにか馴染んでしまい、転職やスキルアップにも消極的で、「とりあえずいまの仕事のままでいいか……」と現状維持を選んでしまうような人は、残念ながら貧困層へと流れていくことになるでしょう。  

投資にしてもキャリアプランにしても、とにかく「行動する」ことを選べない人に強制的なペナルティを喰らわせるのがインフレの時代であるといえるでしょう。

それは30年もの間つづいてきた「なにもしない≒とりあえずは間違いではない」というリスク回避志向がすっかり板についた日本人にとっては、かなりハードな時代の変化です。  

このタイミングで「脳」をモードチェンジして、インフレ時代に適応したリスク選好型の認知と、それにもとづく行動様式に切り替えられる人こそが「勝ち」を得やすくなります。

自分の可処分時間を勉強や情報収集に費やし、そうして実際の行動につなげることが、自分の生活の質や将来のステージの「振れ幅」を大きくします。  

インフレ時代は、行動するにしてもしないにしても、自分の下した決断が自分の未来に与える影響力がいままで以上に大きくなります。

デフレの時代には「自己責任」という言葉が強く批判されてきたが、その意味ではインフレの時代こそ、「本当の自己責任」の時代の到来であるといえます。  

とりわけ、失うもののない若者たちにはとても明るい時代になるだろう。リスク選好型の生き方で得られるリターンはいままでより大きくなり、よりチャレンジングなキャリアを選ぶインセンティブが高まっていきます。

かりにチャレンジに失敗して一時的に食い詰めたって、病院や老人ホームに労働力として吸収されなくても済みます。

もっと給料のいい仕事はいくらでも見つけられるからです。 

デフレの時代というのは、よくもわるくも“どんでん返し”がない時代でした。  

自分のこれまでの日常が大きく好転する可能性は低いものの、逆に一気に台無しになってしまうようなリスクも小さいのです。

これまで日本社会を包んでいた穏やかな閉塞感は、“どんでん返し”がないことと表裏一体でした。  

しかし、そんな時代は終わりを告げました。  

日本はこれから、もちろん瞬時にではないにしても、着実にアメリカ型の格差社会(階層社会)に向かって進んでいくことになるでしょう。

一人ひとりの「リスク」との向き合い方によって、その人生の「振れ幅」が変わってくるからだ。さまざまな局面で一発逆転のチャンスがやってくるし、いきなり底なしの奈落に堕ちることもあります。  

「失われた30年」の間に言われてきた「格差社会」など、実は格差でもなんでもなかったのだと痛感させられるほどの歴然たる格差が可視化され、社会は階層ごとに分断されていきます。

そして自分がどの階層に入ることになるかを決定づけるのは、現時点での給与がどうとか仕事がどうとかではなく、長く続いた「デフレ」の時代精神からいち早く訣別して、「リスクを取る脳」、いうなれば“乱世脳”に切り替えられるかどうかの方がより大きな要因になってくるはずです。  

日銀の「ゼロ金利政策の終わり」は私たちに「なにもしない」が正解にはならない、乱世のはじまり、各々が知識で武装し、度胸で踏み出す、「自衛の時代」の幕開けというメッセージを告げています。  

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