氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

日本が「もうまもなく迎える悲劇」

「老後不安」が度々報道される現在。日々の生活に精いっぱいで、十数年後の暮らしなんてとても考えられたものじゃない……といった声も聞かれます。

厚生労働省『中高年者縦断調査』では、中高年の17年にわたる変遷を調査しています。

中高年を定点的に「17年間」追い続けているデータ 厚生労働省『中高年者縦断調査』は団塊の世代を含む中高年の男女を継続的に追跡し、高齢化対策に活かすことを目的として実施されています。

平成17年からスタートした本調査、最新データは第18回目のものです。 平成17年時点で50歳~59歳だった男女は現在67~76歳です。

調査対象は19,241人。17年が経過し、生活環境はどのように変化したのでしょうか。

まずは就業状況。第1回調査からの就業状況の変化をみてみると、「正規の職員・従業員」は第1回「38.6%」から第18回「2.6%」へと減少しています。

一方「パート・アルバイト」は、第1回「16.9%」から第18回「14.1%」へと若干の減少。定年退職を迎えた方が多いため、この結果は当然といえます。

第1回で「仕事をしている」と答えた人について現在の就業状況をみると、第1回で「正規の職員・従業員」だった男性は現在「仕事をしていない」が58.1%と最も多く、「パート・アルバイト」15.8%、「労働者派遣事業所の派遣社員契約社員・嘱託」9.3%と続きます。

女性で「パート・アルバイト」をしていた人は現在「仕事をしていない」が66.4%と最も多く、「パート・アルバイト」27.5%と続きます。

第18回調査にて「仕事あり」と回答したの人のうち、「68~69歳になっても仕事をしたい」と回答したのは80.3%、「70~74歳になっても仕事をしたい」59.1%、「75歳以降でも仕事をしたい」27.2%という結果でした。

次に健康状況をみていきましょう。第1回調査から17年間の健康状態の変化をみると、第1回からずっと「よい」と思っている人は37.2%で回を追うごとに減少しており、第1回から第18回までに「よい」・「わるい」を繰り返していると答えた人は43.6%と増加しています。

健康状態について第1回からずっと「よい」と答えた人について、健康のために心がけていることを聞いた項目では「適度な運動をする」13.5%、「食後の歯磨きをする」13.1%などが高くなっています。

一方第1回から第18回までに「よい」・「わるい」を繰り返していると答えた人は、「食後の歯磨きをする」9.1%、「食事の量に注意する」8.7%などが高くなりました。双方のうち最も差がみられた項目は「適度な運動をする」です。

調査対象である団塊の世代は2022年、全員が後期高齢者(75歳)以上に突入しました。それに伴い、医療費・介護費は確実に増加すると考えられ、社会保険料のさらなる負担が危惧されてきました。

実際に現在、増税の検討についての報道が相次いでいます。 そしてさらに不安視されてきたのが「2040年問題」。

団塊ジュニアの方々(おおよそ1971年~74年生まれ)が65歳以上になり、生産年齢人口が大幅に減少、社会保障費が急激に増加すると推測されています。

日々の生活で精いっぱい……というなかでも、中長期的な問題は確実に存在し続けています。自身の就業状況、そして健康について、具体的な設計図を描けるのか。データの奥にいるのは未来の自分といえそうです。

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