氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

高学歴難民が「振り込め詐欺」「万引き」に手を染めてしまった「ヤバい事情」

学歴があれば「勝ち組」なのでしょうか?   

月10万円の困窮生活、振り込め詐欺や万引きに手を染める、博士課程中退で借金1000万円、ロースクールを経て「ヒモ」に、日本に馴染めない帰国子女、教育費2000万円かけたのに無職……

なぜ高学歴でも生きづらいのでしょうか? 

皆さんは、「犯罪者」と言うと、どのような人々を想像するでしょうか? おそらく、犯罪から連想するのは貧困や暴力であり、高学歴な人々による犯罪と言えば、汚職事件など特殊なケースを思い浮かべる人が多いかもしれません。  

ところが、加害者家族の支援を通して、生活困窮や社会的孤立により、振り込め詐欺や窃盗に手を染めた犯罪者の中にも高学歴の人々が存在する事実に衝撃を受け高学歴難民の実態を追い続けてきました。  

長年、苦労して手に入れたはずの学歴を前科で汚さなくてはならなくなるまで、難民生活の中で何が起きていたのでしょうか。

一見、学歴と無関係と思われる事件の背景に浮かび上がる高学歴難民ならではの「病」とは?   

〈妻は寝込むようになり、僕はしばらく、論文を書きながら子どもの面倒を見なければならなくなりました。家計が逼迫しているのに、アルバイトを増やすことも難しい……。

短期で高収入のアルバイトがないか探していたところ、見つけたのが振り込め詐欺だったんです。  

育児ノイローゼのような精神状況で、判断能力は落ちていたと思います。言われた通りの仕事をして80万円くらいもらいました。

すぐ携帯電話を解約して、半年間は何事もなく生活していたんです。ようやく逃げ切れたのかと思っていた頃、警察官が自宅に訪ねてきました。〉

大学院の博士課程を修了したものの、月10万円程度の収入しかなかった30代男性は家族に迷惑を掛けられないと「振り込め詐欺」に加担したことをそう語りました。

そのほかにも、ストーカーや万引きなどに手を染めてしまった方々の証言があります。 

〈ある日突然、私が勤務している病院に私を誹謗中傷する内容の手紙が届きました。 そこには、私が不倫をしているなどといったありもしない内容が書かれていたのです。嫌がらせの手紙は、職場だけでなく自宅にも届くようになりました。 私は、犯人は夫の関係者じゃないかと疑っていました。しかし、夫は全く心当たりがないと言うし、確かに堅物で、女性とトラブルになるような人ではなかったのですが……。〉

〈私は比較的裕福な家庭で育ち、学費も家族が負担してくれていたので、幸い経済的には問題がありませんでした。ところが、つい魔が差して手を染めた万引きがいつの間にか止められなくなってしまったんです……。

なぜ、こうしたことが起きてしまうのでしょうか。

難民生活の長期化で疲弊した末、追い詰められて犯行に及ぶ『困窮型』と、満たされない社会的承認欲求を他人を支配することで満たそうとする『支配型』に分けられる」と分析しています。

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