氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

最強の脳若返り認知症、早く正しく防げば結果は出る

認知症は一部の種類を除いて、一度発症すると完治しない病です。発症後は薬などで進行をゆるやかにはできますが、発症前の状態には戻せません。だからこそ早期の予防が大切です。

認知機能の低下は段階的に進むため、早めに対策をすれば、認知症の発症を遅らせたり、健康な脳に戻せる可能性があります。

認知症は、20~30年かけてゆっくりと悪化する病気のため、『軽度認知障害(MCI)』と呼ばれる状態で、正しい対策を行うと脳機能の回復や維持が期待できます。

ただし、MCIのまま放置すると3~5年で認知症に移行してしまいます。

MCIの主な症状は『モノ忘れ』なので見極めは難しいですが、健康なときから予防法を実践すると、認知機能の維持にも役立ちます。

認知症の予防は、17年に英国・ロンドン大学の教授らが書いた論文では、認知症の発症に関わる、難聴、教育歴、喫煙、抑うつ、社会的孤立、頭部外傷、運動不足、高血圧、大気汚染、過剰飲酒、糖尿病、肥満の12のリスク因子が示されました。

 

 

これらのリスク因子のなかで、自分に当てはまるものを改善・修正すると、認知症を防ぐことが明らかになりました。

また、年代によって認知症予防が異なることもポイントです。

例えば、45~65歳の中年期は、難聴や高血圧、肥満の対策が必要、66歳以上の高齢期には、喫煙や抑うつ、社会的孤立などがリスクになります。

早い人では、30代後半から脳の中に病理変化が起きています。40代から認知症対策に取り組んでも早すぎることはありません。

認知症に早期に気づくポイント

記憶障害  部分的ではなく全体を忘れる(昼食に何を食べたのか、だけではなく、昼食をとったこと自体を忘れる、など)

見当識障害  時間や日付を間違えることが多くなる 判断力や思考力の低下  考え分けができない、すぐ混乱する(2つの作業をして、1つを忘れる。自販機やATMなどの前でまごつく、など)

実行機能障害  物事をスムーズに進められない(自分で計画を立てられない。変化に対応できない。買い物で同じものを買う、など)

行動・心理症状  自信を失い、意欲がなくなった。身の回りに無頓着になった。怒りっぽくなった、疑い深くなった、など

取り繕い  忘れたことを認めず、屁理屈を言ってごまかすことが多くなった 食い違い 「できないこと」の認識が、本人と家族で食い違っている

若返り1:聴力の低下を放置しない

年を重ねれば、耳が遠くなるのは当たり前。しかし、難聴をそのまま放置していると、認知症の発症を急激に早めるリスクがあるという。

聴力が低下すると、耳から得られる情報が少なくなり、脳への刺激も減ってしまい、脳機能の萎縮につながります。特に、中年期に難聴になると発症リスクは1.9倍に高まります(難聴がない場合を1とした場合)。

また、難聴によって引き起こされる“社会的孤立”も、認知症発症に大きな影響を及ぼしています。

耳が聞こえにくくなると、相手の言葉を何度も聞き返すようになり、次第に他人との交流を避けるようになり、リスク因子のひとつである社会的孤立につながる可能性が高いのです。

 

 

脳の萎縮に加えて、社会からも孤立している状況で聴力は40代ごろから低下するので、難聴予防は中年期から始めるのが理想です。

難聴の主な原因は、加齢や長年の耳の酷使、テレビの音声や音楽を大音量で聴くのはNG。騒音が響く場所では耳栓やイヤーマフの活用をおすすめします。また、静かな場所で耳を休ませる時間も必要です。

そして、耳の聞こえにくさを感じたら、早めに補聴器を使うのが有効な認知症対策になります。補聴器を選ぶ際は『補聴器相談医』や認定補聴器専門店に相談して、自分に合うものを選びましょう。

近年、脳への音刺激を認知症予防や脳機能の改善に役立てる研究が進められ、40Hz周期の音(1秒間に40回振動する音刺激)です。

また、身体を動かすと、神経細胞を元気にする物質(脳由来神経栄養因子)が分泌されて、認知機能を高めるといわれています。

運動は筋肉や骨が衰えて運動器障害によって要介護リスクを上げる『ロコモティブシンドローム』の予防にも役立ちます。

運動不足の解消と聞くと、多くの人がウォーキングなどの『有酸素運動』をイメージします。たしかに中年期で肥満体形の人であれば、有酸素運動はダイエットに有効です。しかし、高齢者が有酸素運動をしすぎると、筋肉の合成に使うはずのアミノ酸を消費して筋肉をつくりにくくしてしまうのです。

そもそも“運動は健康に良い”とされていますが、年齢にかかわらずやりすぎはNG。

認知症を予防する運動法は、有酸素運動だけでなく、筋肉トレーニングを“適度”に行うのがベストです。

ウォーキングであれば1日8000歩が理想。歩いているときも、周囲の建物を数えたり、道に咲く花の名前を言うなど“頭を使う”と、より認知症対策になります。

また、筋トレは1日10分のスクワットで、脚の筋肉の維持につながります。どれも週に2回ほど行えば、認知症予防には十分なので、まずは続けることを目標にして習慣化しましょう。

若返り3:日本食中心で偏らない

身体によくても特定の食材に偏るのはNG 「食生活は、普段から気をつければ認知症予防にもなりますが、おろそかにすれば生活習慣病を招き、認知症の発症リスクが高まります。

特定の食品や栄養素をたくさん食べれば認知症を予防できず、偏りなく、栄養のバランスを意識して食事をとことです。

栄養バランスを考慮した食生活として浦上先生がおすすめするのは、地中海式食事と日本食です。

地中海式食事法は、全粒穀物を用いたパンや麺類、果物、野菜でビタミンやミネラルをとり、オリーブオイルを毎日たっぷり使用します。

タンパク質は、乳製品や魚、脂身の少ない鶏肉でとりましょう。日本食で使われる食材との共通点も多いので、主食を玄米にしたり、大豆製品を使ったりして、地中海式を和風にアレンジするのも◎。

ただ、従来の日本食は塩分が高いため、そのままの作り方は、高血圧を招いて脳梗塞脳出血のリスクが上がります。自炊する際は減塩の調味料を使用するなど、“塩分控えめ”を心がけましょう。

大量のアルコールは、脳に悪影響を及ぼし、認知機能の低下を招き、生活習慣病など他の認知症リスクを高める原因になります。

中年期で、毎日、日本酒1合、ビールの中瓶1本、チューハイ1缶(7%)以上の“過剰飲酒”の人は要注意です。

若返り4:生活習慣病を見過ごさない

 

 

不摂生が引き金となる糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病は、健康寿命を縮める疾患として知られ、生活習慣病認知症発症リスクも高めている。 「これらの生活習慣病のある人は、動脈硬化を起こして血管がボロボロになっていることが多いです。

その状態で血圧が急上昇すると、脳出血によって脳機能が失われる『血管性認知症』を発症する可能性があります。

また、脂質異常症や糖尿病になると、血中の血糖値を下げる働きをするインスリンというホルモンの量が減ってしまいます。

インスリンは、認知症の原因といわれるアミロイドβタンパク質を処理する働きがあるので、インスリンが減ると脳神経を守る働きが低下して『アルツハイマー認知症』の発症につながる可能性があります。

食事のカロリー制限や、運動をしてカロリーを消費するなど、生活習慣を改善すれば、内臓脂肪は落とせます。

メタボは認知症だけでなく、脳卒中や心臓病、腎不全などあらゆる内臓疾患にもつながる危険な状態。

若返り5:人と関わり孤独にならない

年とともに外出がおっくうになったり、人とコミュニケーションを取る機会が減ったりと、社会との距離ができてしまいます。

外出すると、脳はさまざまな刺激を受けます。誰かとおしゃべりをすれば、相手の声を聞き、表情やしぐさから内容を理解してその意図を把握したうえで、適切な返事を言葉にして発するのです。このように、コミュニケーションは脳機能をフル稼働させる行為なのです。そのため、高齢になって朝から晩まで誰とも会わず、社会から孤立していると認知症リスクは非常に高まります。

地域で実施しているサロンやカルチャースクールなどに参加すると、刺激になって新しい交流も生まれます。

認知症の初期は、出無精になる人もいるので、家族や友人が背中を押してあげましょう。

無理をして苦手なことに取り組むとかえってストレスになり、店員さんに話しかける、孫に電話をするなど、少し頑張ればできそうなことから始める。

ペットは言葉を話せないので、こちらで察しながら世話をするので脳の刺激になる。ペット型ロボットでも。

若返り6:脳トレ日課にして脳を甘やかさない

最後は認知症予防に欠かせない脳のトレーニングです。

認知症には『アルツハイマー型』や『レビー小体型』『血管型』などの種類があり、それぞれ低下する認知機能にも多少の違いがあり、対策も異なります。

健康な人であれば、『近時記憶』や『遂行力』など8つの認知機能をまんべんなく鍛えると、さまざまな認知症リスクの回避につながります。

認知機能を刺激するこれらの知的活動を、1人、または集団で行うものをそれぞれ紹介します。

ただし、毎日8つすべての認知機能を鍛えようと気合を入れすぎると三日坊主で終わることも。1日1~2種類にとどめるのがベター。

家族や友人を巻き込んで楽しく行えるものを選ぶのがおすすめです。

当初『MCI』と診断された人が、適切な治療と対策を行った結果、正常な認知機能に戻ったり、MCIの状態を10年以上キープしている人もいます。

デジタルツールの進化による若い世代の認知機能の低下です。ツールと上手に付き合えれば問題ありませんが、思い出せない事柄をすぐにスマホで調べていると記憶力が衰え、イヤホンで常に音楽を聴いていると難聴の原因にもなります

このままデジタルに頼り切りの生活をしていると、認知症の発症が早まるかもしれません。『認知症は高齢者の病気』と思わないことです

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