氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

株価は最高値更新なのに、日本人の気分は暗すぎる

2月に日経平均株価が、それまでの史上最高値を更新した。1989年12月につけた最高値を実に34年ぶりに更新したのです。

振り返ってみれば、まさにバブル最高潮のあの時のご自分を思い出せるでしょう。

あの後バブルはあっという間に崩壊し、どん底の景気で銀行や証券会社がつぶれた。就職氷河期や非正規雇用問題で若者が苦しみ、口を開けば誰もが景気が悪いと言い続けました。

34年を生きた日本人にとってはつくづく暗い年月だったことでしょう。

日本が長い経済の低迷に沈んでいる間に、他の国は浮き沈みはあっても成長基調で、日本人にとってはモノもサービスも高くなってしまいました。

海外への飛行機代もブランド品も以前の2~3倍の価格になったと感じられます。20~30年前は日本人がこぞって訪れていたハワイも現地の物価が高すぎて、スーツケースにレトルト白米を毎食分詰めていく、というのも笑い話ではなく現実です。

ニューヨーク旅行の計画を立てていても、1人40万円という飛行機代のため断念せざるを得ません。

アメリカ在住の友人に言わせると、40万円は大して高くないらしいのです。

2021年のアメリカの世帯所得の中央値は約1100万円で、日本は423万円、日本はずいぶん貧しくなってしまいました。

しかし、その長い低迷期がやっと終わりかけているのか、希望の光が差してきた気がする。株価だけでなく日本の多くの企業も業績好調で、今年の春闘での賃上げも期待できるし、既に賃金を上げている企業もあります。

日本経済の、ひいては日本の未来が少しずつ明るく見えてきました。

しかし、そのような話を日本人にすると、ネガティブな反応が返ってきます。

いわく、実質賃金は下落が続き、株高の要因も通貨安での企業利益のかさ上げ、輸入物価高によるインフレが主な原因だ。庶民に株高の恩恵は届かず、誰も浮かれていない、そもそも日本株を買っているのは主に海外勢です......。確かに間違いではないです。

でも暗すぎないでしょうか。

昨今の日本人の批判精神は素晴らしいし、常に批判精神は持っていたいものです。だが同時に、文句ばかり言っているようにも見えます。

日本人はずいぶん恵まれており、他人と違わないこと、和を乱さないことを良しとする多くの日本人とは、国や社会に対する視点が異なるのかもしれません。

そうはいっても、やっぱり変化の兆しが見えるのは良いことです。

日本株の上昇はまだ実感が乏しいかもしれません。だがマネーゲームだったバブル期とは異なり、東京証券取引所が上場企業に収益力改善など「株価を意識した経営」を要請したことなど、日本企業ひいては日本社会の古い体質が変わりつつあると、海外投資家は評価しています。

新NISA(少額投資非課税制度)で個人マネーも米株だけでなく日本株への投資が大きく増えているというし、国内資金がもっと動けば、日本経済全体も多くの人が希望を持てる方向に変わるのではないでしょうか。 まだ時間はかかるでしょうが、できることがあれば何だってやってみれば希望が生まれます。

希望がない人生は暗いです。今の日本に最も必要なのは、もうじき今より生活が良くなるという希望でしょう。

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