氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

「早食い」が早死にを招く

まだまだ若いと思っていても、40代50代になると、何かと年齢を感じるようになります。ところが、似たような年齢なのに年齢よりも5歳、10歳若々しい人もいます。

体も見た目も老けない人は、そうでない人といったい何が違うのでしょうか?

自分は早食い。こう自認している40代50代の人はほぼ間違いなく、おなかが突き出て、二重アゴではなでしょうか。  

実際におなかがいっぱいになっても、その信号が脳に届いて満腹を感じるまでには時間がかかります。この体のメカニズムから、早食いをすると必要以上にエネルギーを摂取し、体重が増えて生活習慣病のリスクも高まりやすいのです。  

早食いをすると「血糖値スパイク」という危険な状態に陥りやすいのも問題です。  

糖質が含まれた食べものを取ると、血液中のブドウ糖が増えて血糖値が上昇する。こうした状態は血管に負担がかかるので、すい臓からインスリンが分泌され、その働きによって血糖値が下がっていきます。  

ゆっくり食べると、血糖値は緩やかに上昇・下降するが、早食いすればそうはいかない。急速に糖質が吸収されて、血糖値が急上昇。あわてたすい臓が大急ぎでインスリンを大量に分泌し、その働きで今度は血糖値が急降下します。  

こうした食後に起こる血糖値の急激な変動が、血糖値スパイクと呼ばれる危険な状態だ。早食いが習慣になると、血糖値スパイクが頻繁に起こって血管にダメージを与え、動脈硬化が進行してさまざまな生活習慣病につながってしまいます。  

「おじさん」「おばさん」といわれる年齢になっても、おなかが出ておらず、成人病健診でも悪い数値の出ない人は、日ごろから時間をかけて食事をする人が多いはずです。

脳が満腹感を覚えるのは、食べはじめてから15分から20分たってから。それ以上の時間をかけて食事をすれば、無駄な食べ過ぎがなくなります。  

家で夕食を取るときなどに有効なのが、箸置きを使うことです。ひと口食べたら箸を置くようにするだけで、食事のスピードはぐっとゆっくりになります。意識してのんびり食べているうちに、おなかがへこんですっきりした体形になり、若々しく見られるようになることでしょう。

数年前に読んだ本を読み返そうとして、あれ、この本はこんなに文字が小さかったっけ……と思ったことはないでしょうか。  

残念ながら、老眼は誰にでも起こり、早い人なら40代からはじまり、60代で進行が止まるまで、近くが少しずつ見えなくなっていきます。  

とはいえ、老眼になっても老眼鏡という強い近くが見えづらい状態で読もうとすると、顔が緊張して眉間にシワが寄ってしまいがち。こうした日々を過ごすうちにシワが定着し、一層老けて見えるようになっていくのですだ。変に意地を張るのは逆効果なので、潔く年齢を認めて老眼鏡を手に取ろりましょう。

普段からエスカレーターやエレベーターはなるべく使わないで、階段を歩くことを心がける健康法があります。ただ、階段の上りはいい運動になるが、下りは足腰にたいした負荷がかからないようにも思えます。

そこで、下りだけはエスカレーターなどを使う人も少なくないでしょう。しかし、それでは効果が薄いのです。若々しい足腰の人は、逆に下りの階段をよく使っています。  

40代50代の人にとって、じつは階段を上るよりも、下るほうが重要な運動になります。

筋肉のふたつのタイプ、「速筋」「遅筋」の違いから説明すると、速筋とは、瞬発的な力を必要とするときに活躍する筋肉です。

短距離走や筋トレなどのほか、階段の下りで急に止まる際にも使われます。

これに対して、持続的な動きを得意とするのが遅筋で、長い距離を歩いたり走ったり、坂道や階段を上ったりするときに必要となる筋肉です。  

速筋と遅筋は衰え方も異なっている。人間の筋肉の量は30代半ばあたりで最も多くなり、それ以降は徐々に少なくなっていきます。

なかでも、年齢を重ねるとともに衰えやすいのが速筋です。ただし、減っていくばかりではなく、トレーニングを行うことによって、筋肉量を増やしやすいという側面もあります。  

高齢者がふらつくようになったり、転びやすくなったりするのは、速筋が体を支えられなくなるからです。

階段で転落してけがをする事故の9割は、下りのときに発生しているというデータもあります。  

一方、遅筋は速筋とは違って、年齢を重ねても筋肉の量はそれほど減っていかず、トレーニングに励んでも、なかなか筋肉量を増やすことができないという特徴を持っています。  

以上の理由から、体の衰えを感じる年代の人が鍛えて、筋肉量を増やしたいのは速筋です。階段を使うなら下りというわけです。

老けない足腰を手に入れるため、4、5階程度なら、エスカレーターやエレベーターは極力使わないようにしましょう。

。“年寄りのメガネ”というイメージから、利用しようとしない人も多いですが、見た目の若々しさを保ちたいのなら、早い段階から使うのが得策です。「もう歳だから」が口癖になっている人がいまうす。

確かに40代後半あたりから、運動をすればすぐに息切れし、何かとやる気や根気がなくなっていきます。

その意味では、「もう歳だから」という言葉自体は間違っていないのかもしれません。しかし、いつまでも若々しくありたいのなら、決して口にしてはいけない言葉で、「プライミング効果」という現象で説明できます。

先に受けた何らかの刺激によって、その後の行動や判断が影響される心理効果を指します。  

たとえば、ドラマでショートケーキを食べるシーンを見ると、何となくスイーツがほしくなります。あるいはカレー店の前を歩いたときにスパイスの良い香りが漂ってくると、夕飯にカレーを食べたいと心を動かされます。  

こうしたプライミング効果を扱ったニューヨーク大学の興味深い研究では、学生に5つの言葉を使って短い文章を作るように指示したものです。

その実験のなかで、ひとつのグループだけには「シワ」「白髪」「髪が薄い」「忘れっぽい」といった高齢者をイメージさせる言葉を混ぜておきました。  

そして各グループが文章を作成したのち、別の部屋に移動してもらいました。そのときの移動速度を測定したところ、高齢者を連想させる言葉を使ったグループのみ、歩く速度が遅くなったのです。

これは高齢者の言葉のイメージに引きずられて、行動がゆっくりしたものになったのだと説明されています。  

この研究結果から、「もう歳だから」を口癖にしていると、たとえそれが本心ではなかったとしても、無意識のうちに高齢者っぽい行動を取るようになる可能性があります。

老けないためには、絶対に使ってはいけないNGワードだったのです。  

「もう歳だから」のほかにも、「若くない」「老けたから」「疲れた」「しんどい」「もう嫌だ」といった言葉も禁句にしましょう。口にすれば、その言葉のイメージに行動が引っ張られて、どんどん老けていってしまうかもしれません。

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