氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

フワちゃん「非好感度タレントがTVに出続けたワケ」

芸人のやす子(25)にX(旧ツイッター)上で暴言を投げつけた問題で、お笑いタレントのフワちゃん(年齢非公表)がタレント生命の危機に陥っている。

発端は、やす子が8月2日21時頃、Xに《やす子オリンピック 生きてるだけで偉いので皆 優勝でーす》と笑顔と拍手などの絵文字をつけて投稿したポストに対し、4日の午後までにフワちゃんが反応したことだ。

フワちゃんは、Xで《おまえは偉くないので、 予選敗退でーす》という言葉とともに、中傷的な言葉を投稿。汗をかいた顔と拍手の絵文字をつけてやす子のメッセージを引用リポストしました。さすがにマズいと思ったのかほどなく削除しています。しかし、フォロワー数が110万人近くという影響力は大きく、あっという間にその投稿のスクリーンショットがネット上では拡散されました。

もともとタメ口キャラで遅刻常習犯など、その言動の奔放さが特徴のフワちゃんだが、この強い言葉は《言っていいことと悪いことがある》としてX上で大炎上。  

やす子は炎上騒動が起きた日の夜、何についてかは言及せずに《とっても悲しい》とだけポツリとつぶやき、それから20分ほどしてフワちゃんは《言っちゃいけないこと言って、傷つけてしまいました ご本人に直接謝ります》などと謝罪したものの、波紋はしばらく止みそうにない。  

影響を受ける形で、8月5日深夜のニッポン放送『フワちゃんのオールナイトニッポン0』は放送中止。フワちゃんが出演中の「Google Pixel」のCM動画も現在、すべて公式Youtube上などからは非公開になるなど、各所が対応に追われているが、X上には、 《今まで出続けてたのもおかしい》 《前々から思っていたことだけどTVはなんの誰の需要があってフワちゃんをテレビ起用してたのか意味不明》 《野放しにして出演させていたテレビ局にも責任ある》  など、これまでフワちゃんを起用し続けてきたテレビ界へ疑問を発する視聴者の声も多い。 

X上の指摘にもあるように、なぜフワちゃんはテレビ番組やラジオ、CMで引っ張りだこになったのか――その前に、いつからさまざまな番組で見かけるようになったのか。

フワちゃんは大学在学中からお笑い養成所に通っていたのですが、鳴かず飛ばず。そんななか、テレビ出演を目指す自己PRの場として、テレビディレクターと一緒に2017年にYouTubeチャンネルを開設し、さらにその翌年にYouTuberデビューすると、その底抜けの明るさやぶっちゃけキャラ、ポップなセンスが大ウケしました。

19年には地上波の番組に半年で100本以上の出演を果たし、20年のユーキャン新語・流行語大賞ではTOP10にランクインしています  

しかしその後、フワちゃんのあけすけな振る舞いは、活動の幅が広がれば広がるほど“受け付けない”人が増えてゆく。さらに、フワちゃんの“大御所を呼び捨て”“タメ口”“生放送中にあくび”といった態度が明らかになっていくと、好感度は下がる一方。

次第に《もういい》《出過ぎ》など、お腹いっぱいになる視聴者が続出した。  

確かに、ルールや礼儀が守れないとなれば、一般の社会人としては“アウト”であろう。なのに、なぜテレビ番組では、フワちゃんは起用され続けてきたのか。

フワちゃんは、テレビのおじさん的に“便利”だった」という。

日本の情報番組やバラエティ番組には“おじさんと若い女性”という構図があります。そもそもテレビ界のトップやキャスティングの決裁を握るのは大体おじさんで、冠番組をもっているのもほぼ“おじさんタレント”。

おじさんがおじさんをメインに据えた番組を作っているわけです。  

ただおじさんだけだと華がないということで、女性のキャスティングを考えます。その場合、女性がおじさんに遠慮してしまうと、番組の空気が滞留する。スタジオの空気をひっかきまわすサーキュレーターとして機能する女性タレントがほしいと思った時、ぶちかます暴れ役としての立ち位置にフワちゃんはぴったりハマっていたんです。

番組の中心となるおじさんMCとのセットに、若い女性ではなく若い男性ではダメなのか。

若い男性だとそちらに視聴者の人気が持っていかれてしまって、MCのおじさんを立てないといけない場合にやりにくいのだという。

つまり、キャスティングにおいて若い男性は視聴率狙い、若い女性は出演者のおじさんウケということだが――鎮目氏が続ける。

「基本的に、年齢問わず“なぜこの人がテレビに出ているの?”と疑問に思う女性がいたら、だいたい混ぜっ返し役で、おじさんに都合のいいタイプだと思って良いと思います。

三浦瑠麗さん(43)なんかも、率直過ぎて苦手と思う視聴者もいるでしょうが、賢くてきれいな女性にズケズケ言われたいおじさん層には刺さる。  

そうした番組の出演者に求められるのは、世間からの好感度ではなく、じゃじゃ馬ぐらいがちょうどいいというわけだ。しかしそうなると視聴者は置き去りにされ、“内輪ウケ”の番組づくりにはならないのか。

実際そうなっているから、テレビ離れが起きているんですよね。ただフワちゃんの場合、さすがにキャスティング側としても遅刻や他の共演者への失礼が目に余るようになって、出演本数は激減しているようですが……

2020年5月23日放送の『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)では、ブレイク前のエピソードとして、「同じ仕事を10分と続けられない」「タメ口接客」などで10回連続バイトをクビになったことを明かしていたフワちゃん。

最後のバイト先でも遅刻、お皿を割るなど“やらかし”続けるも、フワちゃんが謝る度に許してくれた店長に対し、「迷惑かけちゃったけど、心のなかでは恩返ししたいと思っていた」と感謝していたが、今、その店長はフワちゃんの言動をどう見ているのだろうか。

“おじさん番組”が生み出し、大きく成長させた“テレビ界のじゃじゃ馬”は今、そのテレビ界からの退場の危機だ。

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