買った株がいつまでも上がらなかったり、下がったりしてしまうと、ついついその銘柄への不満が募り、「ダメ株」などと言いたくなってくるものです。株価は需給で決まるのであり、その原理を忘れてはいけません。
株価が上がるのは、売り手よりも買い手の方が多く、買い手がより高い金額を提示しないと株を買うことができないからです。
一方、株価が下がるのは、買い手よりも売り手の方が多く、売り手がより安い金額を提示しないと株を売ることができないからです。ですから、平凡な会社の株であっても、買い手が多ければその価格は上がっていきます。
逆に、偉大な会社の株であっても、売り手が多ければその価格は下がっていくのです。 よって、常に良い会社の株が高く、ダメな会社の株が安いというわけではありません。
その会社の株を買いたい人と売りたい人の需給バランスが、その時々で株価を決めているだけなのです。 ただし長期的に見れば、良い会社の株が高くなっていき、ダメな会社の株が安くなっていく傾向は、当然ながらあります。
しかし、一時的またはある程度の期間においては、その例外はめずらしくないのです。 株価が上がらないのは、その銘柄を正しく評価できない他の投資家のせいかも よって、買った株がいつまでも上がらなかったときに、責めるべきなのはその銘柄ではなく、他の投資家だといえます。
売るような株価でないのに、売ってしまう。もっと高く売ればいいのに、安く売ってしまう。そんな投資家が多いからこそ、株価がいつまでも上がらない、もしくは下がっていくわけであり、その銘柄を正しく評価できていないといえるからです。
このような時は、待つのが最善でしょう。それが数日か、数週間か、数か月か、もしかして数年かはわかりませんが、待てば、やがて他の投資家たちも評価をあらため、株価も適正方向に向けて上昇してくるでしょう。
ちなみに株価が下がった時は、実は買い増しのチャンスでもあります。「上がる確率が高い=安い」と判断して買った株が、さらに安くなっているのですから、それはもう「上がる確率がかなり高い=かなり安い」といえる期間限定ビッグセールみたいなものです。
現金に余裕があれば、買い増すことを積極的に考えてもよいタイミングだといえるでしょう。なぜだか破格の株価で売っている他の投資家から買い、自分は利益を増やせばよいのです。ただし、買った株がいつまでも上がらなかったときに、責めるべきなのはその銘柄でも他の投資家でもなく、自分である可能性もあります。
これはつまり、その銘柄をその株価で買った、自分の判断が誤りだったということです。 どんな銘柄であっても、高すぎる株価で買ってしまえば、値上がりする確率は低く、値下がりする確率は高いでしょう。そしてその通りに、株価がいつまでも上がらない、もしくは下がっているだけなのです。
いわば「ぼったくり価格」で何かを買ってしまい、転売しようとしても買い値より安く売るしかない状況になっているのと、同じです。 この場合などは、その銘柄を「ダメ株」などと言うのは、完全にお門違いだといえるでしょう。
このような時は、できるだけ早く売ってしまうことをおすすめします。その株が上がっていく確率は低いのですから、売って現金を作り、他の銘柄に投資をした方が、効率の良い資金運用になるであろうからです。
待つか、売却するか、その都度判断しよう ダメなのは銘柄ではなく、投資家の買い値株価は需給で決まるのであり、その原理を忘れてはいけません。常に良い会社の株が高く、ダメな会社の株が安いというわけではありません。
よって、株価が上がらないのは、その銘柄を正しく評価できない他の投資家のせいかもしれません。このような時は、待つのが最善でしょう。 また、株価が下がった時は、実は買い増しのチャンスでもあります。
ただし、株価が上がらないのは、その銘柄を高すぎる株価で買った自分のせいかもしれません。このような時は、できるだけ早く売ってしまうことをおすすめします。