氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

日本で台頭するシン富裕層の正体

世界で最も多く富裕層がいる都市ランキングで東京が2位になったそうです。

国際的な投資・移住コンサルティングを手掛ける英ヘンリー・アンド・パートナーズがまとめた「World’s Wealthiest Cities Report 2023」が4月18日に公表されました。

その中で東京(日本)は、ニューヨーク(米国)に次ぐ2位にランクインしました。

このランキングは、100万ドル(約1億3400万円)以上の投資可能な純資産を持つ「ミリオネア富裕層」の人口数を都市ごとにカウントしたものです。

世界9エリアの97都市が対象となっています。

その結果によると、トップ10は以下の10都市でした。

 

 

1位 ニューヨーク:34万人

2位 東京:29万300人

3位 カリフォルニア州ベイエリア(米国):28万5000人

4位 ロンドン(英国):25万8000人

5位 シンガポールシンガポール):24万100人

6位 ロサンゼルス(米国):20万5400人

7位 香港(中国・特別行政区):12万9500人

8位 北京(中国):12万8200人

9位 上海(中国):12万7200人

10位 シドニー(オーストラリア):12万6900人

資産10億ドル(約1340億円)以上の「ビリオネア富裕層」に対象を限ると、トップ5は米国と中国の都市が占め、東京は23位まで後退してしまいます。

しかし、ミリオネア富裕層の数で見れば東京は、世界で2番目に富裕層が多い都市だということです。

そんな首都を持つ日本では近年、従来とは一線を画する富裕層が増えてきているといいます。

そんな人を「シン富裕層」と呼び、ここでは、『日本のシン富裕層』の“生態”を紹介したいと思います。

 

 

● 企業オーナー型

企業オーナーは昔から定番の富裕層ですが、シン富裕層は志向や価値観が従来とは大きく異なります。

「会社を大きくしたい、もっと稼ぎたいとは思わず、今の収入を維持しながら働く時間を短くしたいという志向が強い」といいます。

数千万円くらいの年収を維持しながら、仕事に使う時間を従来の2割くらいまで落としていきます。それによって家族との時間を大切にしたり、より自分のモチベーションが湧くビジネスや挑戦に時間を使ったりするそうです。

また、若い起業家に自分のノウハウを引き継いでビジネスを軌道に乗せてあげる「あしながおじさん」的存在のシン富裕層も散見されるそうです。

そして、その起業家たちからアドバイスフィーを受け取っています。

● 高年収エリート投資型

医師や一流企業の会社員など、高年収を誇る人々です。やはり定番の富裕層ですが、従来と異なるのは、近年の世界的な金融緩和バブルの波に乗り、高年収を元手に運用で資産を激増させた点です。

シン富裕層の中には、自宅の購入を「投資」と捉え、売買を繰り返すことで資産を急拡大させた人も目立つといいます。

● ノウハウビジネス型

昔からある情報商材ビジネスの現代版で稼いだシン富裕層です。通信環境の改善やスマートフォンの誕生をはじめとしたデバイスの進化、SNSや販売プラットフォームの浸透などが重なり、少ない元手で効率的に事業を展開することが可能になって台頭してきました。

投資やせどり(中古品販売)、アフィリエイト、ビジネススキル、動画配信などのノウハウを数万円のレポートにまとめて販売しています。

ファーストペンギンタイプで、新しいことやリスクが高そうなことにも、面白さやチャンスを感じたら飛び込める人が多いといいます。

● YouTuber型

YouTubeをはじめとした動画配信を起点に財を成したシン富裕層です。前述のノウハウビジネス型が、認知度や信頼性を高めるために「ビジネス系YouTuber」として活躍しているケースもあります。

また、HIKAKIN(ヒカキン)やフワちゃんのように、YouTuberとして名をはせたことによってテレビで引っ張りだことなり、芸能人化する人もいます。

最近は、トップクラスのYouTuberでも動画の広告収入だけでは稼げなくなりつつあるようです。

 

 

一方で、動画再生回数やチャンネル登録者数などYouTuberとしての実績を買われて、本の著者や売れっ子専門家の道を歩みだす人も増加中です。

● 暗号資産インベスター型

投資家(インベスター)としての知識を持ち、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)の黎明期にまとまった資金を投下。暗号資産の可能性にいち早く気付いた人や、その設計思想に共感した人などが多いです。

暗号資産は、通常の投資対象より価格が乱高下しますが、それに動じない忍耐力や胆力を持っているそうです。

 高年収エリート投資型の中にも、暗号資産インベスター型の属性を兼ね備える人がいます。

● 暗号資産ビリーバー型

同じ暗号資産の「億り人」でも、インベスター型と比べると「ラッキー」な側面が強いシン富裕層です。知人に勧められるなどして暗号資産を購入して、たまたま巨額の資産を手にすることができた人が大半です。

投資について疎く、暗号資産についてすら詳しくない人も多いといいます。

そのため、投資判断を頼るメンター的人物や暗号資産の価値をひたすら信じ込む「ビリーバー(信奉者)」タイプといえます。

また、「何度も詐欺の被害に遭ってきて、たまたま暗号資産は詐欺ではなかったという人が多い」(富裕層ビジネスを手掛ける事業者)ということも聞かれました。

以上の6タイプが、シン富裕層と呼ばれる新たな富裕層像です。みなさんにも心当たりがあるシン富裕層はいたでしょうか?

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