氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

40代から脳の老化が始まる人がよく使う危険な口癖

血管の老化である動脈硬化は、早い人は40代から始まっています。

高齢女性に多い骨粗鬆症も、最近は40代ぐらいからめっきり多くなりました。

男女問わず、40代ともなると臓器が昔よりも老化しているのではないかとしばしば指摘されています。

とはいえ成人の体として、実用機能はあまり衰えておらず、運動能力の低下により「40代になったらこの仕事は無理だ」と言われるのは、プロスポーツの世界ぐらいです。

もっともコンピュータ・ソフトの開発者のように、運動能力が問題になるわけでもないのに35歳定年説がささやかれる職業もあります。

これは年齢とともに実務からマネジメントへと異動する人事上の理由もないわけではないが、進歩の速い世界で新しいことを覚えるのがおっくうになってくるからとも言われています。

 

 

どんな仕事でも、ベテランと言われる年齢になってくると、いつの間にか新しいことに食指が動かなくなります。面倒くさいと思うことが増えてきます。こうしたことも人間は身体機能よりも、心や感情から老け始めることを示唆しています。

現実に30代、40代からうつ病が増加して「何もやる気が起きない」と苦しむ人が目に見えて多くなり、そこまで悪くはなくても、さまざまなことに対してガツガツしなくなる「まあ、いいや症候群」が現れやすくなるのです。

一般的に若いころは「出世したい」「よりよいパートナーを手に入れたい」「思いどおりの仕事をしたい」などの夢や欲望があり、頑張る気力もあり、徹夜も辞さない体力もあるものです。

しかし、ある年齢から「もう出世などしなくていい」「子どもの成績もこんなもんだろう」と、執着がなくなってきます。

それはそれで欲望から超越できたのでよいではないかという見方もできますが、若さはありません。

政治家は60代後半や70代になっても、権力に執着を示します。「いい歳をして、生々しい」と思う人もいでしょうが、概して年齢のわりにエネルギッシュで若々しく見えます。

最近の草食系と言われる10代、20代からガツガツしていない若者の出現は、社会として老化していると言えなくもないのです。

年齢が上がっていくにしたがって、体を使っていないときの衰え方が、若いときと比べると急激になる廃用が起こりやすくなります。

体を使ってない、あるいはもう生殖器を使っていない状態が恒常化すると、どんどん衰えていきます。

「まあ、いいや症候群」で頭を使っていないと、脳も衰弱していくのです。

「まあ、いいや」的な消極的生活によって感情が老化すると、追いかけるように体や脳、生殖器などの老化を進めてしまい、感情の老化は、いちばん最初の段階で食い止めなければいけない防波堤なのです。

医学が進歩して80代、90代まで生きるのが当たり前になってくると、「60歳で定年を迎えたら後は隠居」というのでは、老年期が長すぎます。

ましてや40代で感情が老化してしまうと、とんでもなく老後が長い人生になってしまうのです。

 

 

70代くらいまで、現役のつもりで俗事に興味を持ってもらいたいものです。

高齢者の脳は多かれ少なかれ縮んでいるので、歳を取って縮んでいくのは自然なことです。

脳全体の縮み方には医学的なデータがあって、一律に同じ割合で縮むのではないことがわかっています。

また。記憶を司るのは海馬という部分ですが、物忘れがひどくなった人の海馬を注意して見ても、必ずしも萎縮しているわけではありません。

ただ、早くから縮む部位があり、脳の前方の部分、前頭葉です。前頭葉の機能には未知の部分が多いけれども、意欲や創造性を担っていると考えられています。

前頭葉に脳腫瘍や脳梗塞が発生したり、事故などで損傷した場合、意欲が失われたり、感情や思考の切り替えができなくなってしまいます。

ものごとの段取りを考えるとか、創造性も欠如するようになります。

前頭葉が老化すると、意欲を持ってものごとに取り組んだり、自分で考えをまとめたりすることが苦手になってくるといった変化が現れます。

側頭葉なら左側は言語の記憶や理解に関係していて、この部分が脳梗塞になると、人の話がまったく理解できなくなる感覚性失語と言われる症状が現れますが、前頭葉の場合、知能はとくに変化せず、驚き・怒り・悲しみ・喜びといった感情に変化が目立つのです。

すなわち前頭葉が衰えると、老け込んだ人間になりやすく、脳の中ではまず前頭葉の老化予防が大事だと判明してきています。

前頭葉の血流を増やすために、読み・書き・計算を毎日反復練習する「学習療法」で前頭葉が刺激され、記憶力を鍛える練習はしなくても、物忘れが改善されたりします。

動物の脳と比較すると、人間は異様なほど前頭葉が発達しているのです。

前頭葉は、決まりきったルーティンの状況ではあまり使わず、仕事でも家庭でも、毎日同じ作業を繰り返している限り、活動は低調です。

だが、ルーティンではないことをするときに前頭葉は俄然、働き始めます。

本の学校教育では前頭葉を使う教育はほとんど行われておらず、言語機能や計算機能を伸ばす、側頭葉や頭頂葉の教育には熱心です。

しかし、習ったことを疑うとか、まったく知らない場面にどう応用するかといったことや、プレゼンテーション型の授業が少ないことなども含めて、前頭葉を使う練習はしていません。

日常生活を安穏に暮らしていると、前頭葉を使うシチュエーションがあまりなく、エリートコースをずっとたどり、毎日のルーティンワークをこなしていればすむような仕事を続けてくると、前頭葉への刺激がほとんどないまま、40代、50代を迎えることも起こります。

 

 

おそらく、こうした人は脳の老化が速く、その反対に波瀾万丈でハラハラドキドキするような状況では、前頭葉が活発に働く。端的な例は起業することだろうが、いま、勤めを持っている人には非現実的です。

となると、たとえばネットで株式投資でもいいでしょう。

もしくは直ちに起業しなくても、定年後の起業プランを考えてアイデアを練るのもいいです。

前頭葉を働かせるだけでなく、将来、実際に役に立つかもしれません。

40代くらいから起業に備えてアイデアを検討していた人は成功しますが、定年してから何をしようかと考える人に、いいアイデアが出ません。

前頭葉機能が衰えてくるにしたがって、代わり映えのしない日常は、ルーティンとしてしか受け止められなくなり、ますます退屈なものになります。

若いころなら何を食べても美味しく感じたものが、中高年になると本当に美味しいものでないと感動しなくなると、評判のいい店に行ってみてはどうでしょう。

旅行でも、これまでは普通の温泉旅行で楽しかったものが、つまらなくなってきたなら、本物の秘湯や世界遺産を訪ねてみようということになります。

あるいは、テレビでお笑い番組を見てもつまらない、雛壇芸人ではどうにも笑えないというのであれば、寄席に行ってみるとかライブ会場に行くなど、レベルの高い芸を楽しめる場所を訪ねてみるのもよいです。

より本格的なものから受ける刺激が、中高年には欠かせなくなってくるのです。

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