氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

人間関係の価値をお金に換算すると・・・

結婚、友達、健康といったものをお金に換算し比較するとどうなるのかという衝撃的な話があります。

友達、職場の人間関係といった人間関係が人の幸福度を左右するということは様々な研究でわかっていますが、例えば、人間関係と仕事、健康と結婚、色々あると思いますが人間にとってどちらがプラスなのかということを計る方法になります。

潜在価格という経済学の考え方を使うことにより、人間の活動の概ね全ての物をお金に換算する事ができます。

それがどこまで正確なのかということはもちろん議論の的になっていますが、比較することはできるのでどちらか迷った時に優先する方を選ぶことには使えます。

 

 

ロンドン大学が人間関係の金銭価格を調べたという大胆な研究を行なっています。

潜在価格のテクニックを用いて、人間が人間関係およびその他の関係からどれぐらいの影響を受けるのかという事が計算できたというものです。

もともとの金額は米ドルで換算されていますがわかりにくいので、2007年のこのデータをその時代の欧米諸国や日本の経済力や購買力、物価といったものを踏まえて単位を円に換算しています。

要するに、様々なものをお金に換算すると年間どれぐらいの収入や支出の変動に相応するのかということを調べたものです。

ちなみに、もともとの論文のタイトルが面白くて、「Putting a Price Tag」直訳すると「友達や人間関係、隣人に値札をつけてみた!」といった感じでしょうか。

結果としては、例えば、良好な人間関係がもたらす幸福度を年収換算すると、およそ766万円という計算です。

つまり、良い人間関係を持っていない人がそれを手に入れると年収766万円上がったのと同じぐらい幸せになります。

結婚がもたらす幸福度を年収換算すると、およそ614万円です。

この時点で、まず良好な人間関係の方が結婚よりも価値が高いという事がわかります。結婚よりも友達の方が大事となります。

 

 

そして、ここで結婚がリスクになるという話が出てきます。結婚がもたらしてくれる幸せは614万円ですが、日本では35〜40%程度の離婚率ですから3人に1人以上は離婚するという事です。

別居を入れるとそれ以上になってきますが、この夫婦関係が悪くなった時の損害も計算されています。 

別居や離別(離婚まではしていない)の不幸度を損害として換算すると年間でおよそ1492万円にもなります。

となると離婚はもっと大きな損害なのかと思うと意外とそうでもなく、離婚の不幸度を損害として換算すると年間でおよそ199万円という事です。

つまり、別居の方がはるかにダメージが大きいという事です。

これは一緒にいようと思った人が急に離れてしまうと不健康になったり生活リズムが変わったり仕事が手につかなくなったりと不幸度が増します。

ところが離婚の場合はもちろん悲しみやマイナスはあるものの結構スッキリする安心感があるので若干マイナスが軽減されるという事です。

配偶者との死別は1801万円の損害になります。

結婚した場合の幸福度は614万円にも関わらず、別居すると1492万円、離婚すると199万円、死別すると1801万円の損害という事です。

ですから、決して結婚を否定するわけではありませんがかなりリスクが高いと言えます。

今の時代は結婚しても幸せになれないと言われますが、この潜在価格のテクニックを使うと世代・年代・時代によって価値は変わってくるはずなので、2007年の統計でこの数字ですから今の時代ではもっとリスクが高くなってきているのではないかとも想像できます。

また、仕事が忙しくてプライベートがほとんどないという人がいますが、こういう人の損害もわかっています。

月に1回の大切な人との時間をゆっくり過ごすだけで年間で567万円もプラスになります。

 

 

つまり、結婚しても614万円なのに月に1回家族や友人と一緒に過ごして仕事から離れる事で567万円もプラスになるという事です。

自分が大事にしている人間関係との時間を月に1回でいいのでいかに作るのことが大事かということがわかります。

そして、ニートの皆さん、悲報です。仕事があって安定している方が将来に対する安心感もあるし自分に対する誇りを持つことができる人もいますが、無職がもたらす不幸度は667万円もの損害になります。

仕事は無いわけですから収入もない上に667万円も損害が出ると言えます。

そう考えると、儲からなくてもいいので何か仕事をするということが大事です。

これが仕事ですと言えるような仕事についておくことが幸福度的には良いと言えます。

さて、この潜在価格で年収換算した場合にやるべきことはなんなのかというと、当然一番価値が高いことをした方がいいとなります。

それはなんなのかというと、 健康状態の改善でなんと2708万円も年収が上がることに匹敵します。

健康状態の改善はメンタル的にも肉体的にもとても重要です。 年収を2700万円もあげようと思ったらかなり大変だと思います。

皆さんも体を健康にすることでこれを手に入れることができるということです。

逆にいうと、例えば、体に鞭を打って死ぬほど働いて年収3000万円になったとしても体を壊したり、もしくはとても健康的とは言えない体になっていては年収300万円の人と幸福度は変わらないわけです。

健康的な運動と食事などに気をつけて健康的な体を手に入れておく方が懸命です。

つまり、人間関係や自分の健康への投資が大事ということです。

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