自分がお金を支配するのか? 逆にお金に自分は使われてしまうのか? お金に興味を持つかもたないかで、変わってくることがあります。
「お金に興味が持てないんです」または「パートナーがお金に興味がなくて、お金が貯まりません」と夫や妻がお金に興味がないという人がいます。
実はこの言葉には、隠された本当の意味があります。
まず、本人が「お金に興味がない」と思っているパターンの場合、次のような気持ちが隠れています。
・「お金は汚い」という思い込みから、お金に興味がないということで自分を正当化している
・お金のことについて学んでいないことへの言い訳
・自分が稼げていないことから逃げている
・今までなんとかなってきたから将来のお金について考えるのが面倒くさい
「お金に興味がない」ということは、むしろお金に縛られている可能性が高いです。
心のどこかで「貯金しなくては」と、思っていても貯金するためのアクションに踏み込めなかったりして苦しんでいるのです。
次にパートナーが「お金に興味がない」と、思っているパターンを考えてみても、パートナーのお金の使い方が荒かったりご夫婦のどちらかだけが、お金の管理をしている場合が多いです。
「お金のことは任せる」といわれ、頭の中で「パートナーはお金に興味がないんだ」と、変換して考えてしまうのです。
この場合は、ストレートに「お金に興味がある?」と、パートナーに聞いてみるといいです。
あなたが思い込んでいるだけで、パートナーはお金に興味があることが多いです。
実は「お金の使い方が下手」で、相手に任せてしまっているのです。
大事なのは、「お金に興味がある・ない」ではなく、お金に興味がなくても、貯金は平均以上に持っている方もいます。
危険なのは「お金に興味がないから」といって家計管理やお金の勉強から逃げてしまう方です。
家計管理もしておらず、お金の知識がないのにお金に縛られていると、人を騙してお金を巻き上げる詐欺的投資にひっかかってしまう可能性もあります。
お金を使わずに生活するのはほとんど不可能です。
まず生活する「家」が必要です。生きていくために食事は必要ですし、着るものや履くものもなかったら外出もできません。
毎日暮らしていくのに必要なモノが「お金」といえます。
またお金には、モノやサービスに支払う以外の価値もあります。
貯蓄があるのとないのとでは、精神的に違ってきます。
労働の対価である収入をすべて使い切っていたら「病気で働けなくなったらどうしよう? 」「会社で嫌なことがあっても、辞められない」という考えが大きくなってしまいます。
お金がないと、今の仕事に縛られることになります。
貯蓄があることで、不安が和らぎ安心できます。
つまりお金には、安心を得る効果や不安を減らす効果があるのです。
多くの人は、暮らしていくのに十分な蓄えがあればいいと考えていることが多いです。
万が一という時に安心したい、余計な心配をせずに日々暮らしたいと考えているのです。
安心できるには一定以上のお金が必要となります。
「お金に興味がない」人は雇う側からみて扱いづらく、仕事上で「お金に興味がない」と発言してしまうのは、少し危険な行為です。
すべての会社がそうだといいませんが、会社は給料を上げたり下げたりすることで効力を行使しています。
給料が上がれば、モチベーションは高くなり、逆にお給料が下がれば、ものすごくショックを受けます。
また、同僚と給料の差が全くないと、仕事ができる人達は不満に思い会社を辞めてしまうことにも繋がります。
給料に適度な差があり、社員が少しでも収入を増やしたいと考え行動している状態が社員をうまく調整できている状態なので「お金に興味がない」人は雇う側にとって、とても扱いにくいのです。
給料が上がっても下がっても全く反応しない人は、「何を考えているのかわからない」もしくは、「やる気を感じられない」と経営者は感じてしまうのです。
本人は「やる気がない」と思っているわけではなくても、そう取られてしまいます。
給料は、評価基準でもあり、正しく評価され、健全に自分の能力を発揮できる場を選択するにもお金という評価基準が必要なのです。
お金も人生も、自分で豊かにしていくしかなく、お金の知識をしっかり身に付けて、新しいモノも取り入れ、仕事の能力を向上させることが重要です。
自分の環境は、自分で変えていくしかありません。 お金の興味がないのは、もったない 仕事の評価基準であり、生活に欠かせないもので、精神的なよりどころでもあるお金には、お金に働らいてもらうとういう機能もあります。
自分が労働をする代わりに企業に出資して、お金を増やすことです。
自分の代わりにお金に働いてもらうことで、豊かになるスピードがアップします。
この機能を使わないのは、とてももったいないことです。
お金に興味がないといって、お金に働いてもらわなければ、豊かになるスピードが遅くなってしまいます。
お金に働いてもらう時の注意点は、ひとつだけです。
お金が働いてくれている「市場」から頻繁に出入りしないということです。
つまり売買を頻繁にしない方が上手くいくのものです。
もちろん株式投資の場合、見立てが悪かった時には、素早く撤退することも必須です。
個別株ではなく、株式市場全体に投資しているETFや投資信託の場合は、経済状況によって状態が悪くなってしまった企業の株は淘汰されていくので、良い企業だけが残ります。
一時的にリターンが悪くなったとしても、良い企業の株だけが残るのだから、長期的には右肩上がりに上がっていきます。
世界的に急激なインフレがおこり世界の金利が上昇し、それに伴って株価も下がっているが、参加した市場から簡単に出てはいけません。
むしろ安く買えるチャンスの時なので、新たに資金を投入すべきなのです。
生きる上でお金を理解することは、とても大切なことですが、上手く使えないと、逆に自分がお金に使われてしまうのです。