氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

ヤバい歯科医の実態

全国の歯科医院の数はコンビニエンスストアの数より1万件以上多い6万7000を超えています。

その中には当然、質の悪い歯科医院も交じっています。平気で処置に失敗しても知らんぷりの歯科医師も多いようです。中には生活保護者を収益源にしている歯科医院もあります。

しかし、その良し悪しは外からうかがい知ることはできません。

残念ながら、一般人にとって歯科ほどブラックボックス化している医療はありません。

歯科の一番まずいところは、知識や技術をアップデートする機会がほとんどないことです。医科は卒業後も研修医制度や専門医制度、あるいは所属学会などで生涯学習の機会がたくさんあります。

 

 

歯科医のほとんどは学会や地域の歯科医師会にも所属せず、個人経営のクリニックでお山の大将をしていることです。「自分は昔から、こうしてきたんだ」と言い張る頑固な歯科医も多いです。歯科医が偏った個人技に自信を持ち過ぎており、痛い思いをするのは患者です。

重度の虫歯を抜かずに保存するための根管治療(歯内治療)では、歯の中の根管(神経が通っている管)をきれいに掃除して抗菌薬を入れて仮封(ふた)をします。

その仮封の方法や材料も日々進化しているのに、すでに販売が終わった古い歯科材料に頑なにこだわる歯科医もいます。

また、う歯の根管治療で感染を予防するための抗菌剤を入れないで、接触感染を防ぐ滅菌手袋もしないで処置する歯科医もいます。 

その結果、根尖(歯の根の先っぽ)性歯周炎になって、もう抜歯するかどうかの瀬戸際で何とか転院先の歯科医によって助かったようです。

さらに、昔の歯科医は手袋はめていない人が多く、50代くらいが境目のようです。その手袋を洗って干して使い回しているクリニックもあるようです。使い捨ての手袋も、アルコール消毒すれば使い回せるという考えでしょうか。

そして、感染予防の意識が低いため手袋をしたまま、その辺の備品にベタベタ触っています。その手が口腔に入ってくるのです。  

感染を防ぐ清潔操作にしても情報のアップデートが追い付いていないと実践できません。あとは経営的な面でサプライ(消耗品)にお金をかけたくない歯科医も多いとのことです。ここでも最後に泣くのは患者です。   

特に保険診療はチェアタイム(治療時間、歯科用の椅子を患者が占有している時間)の単価が激安だから手を抜いてしまうようです。

保険診療で1人1時間もかけていたら確実に赤字です。せいぜい1人15分くらいが御の字だそうで、それで精緻な治療ができるわけがありません。院長が経営者を兼ねていると、その辺が治療に影響してしまうのです。

 

 

雇われている歯科医師も、雇用契約にもよりますが、多くは基本給にプラス、担当した保険診療分から何パーセント、自費診療分から何パーセントという出来高制なので、給与に反映される分、自費診療をどんどん勧めるのです。  

給与に反映されるため、営業トークのスキルだけが上がっていくのです。明らかに保険診療以上の治療は望んでいないのに、長い説明を聞かされている患者は気の毒です。

それ以前に大本の根管治療がいい加減では、高い自費のクラウンをかぶせても持たないようです。奥歯のセラミックスも見た目はきれいでも、咬合が悪ければ割れやすいのです。  

良いものを入れて長持ちさせたいとは皆思っていることです。患者の選ぶ権利を尊重して選択肢を提示するのはよいですが、明らかに「この歯はもう長くは持たないだろう」という歯にまで高額のインレー(詰め物)やクラウンを勧められるそうです。

治療ミスを繰り返す医師を指す「リピーター医師」という言葉があります。

上の歯のインプラント埋入時にサイナスリフト(上顎の上に広がる空洞に骨補填材を入れてインプラントを植える土台を作る術式)がいまひとつで、十分な初期固定が得られないケースがあったようです。  

これはロスト(失敗例)で、感染リスクです。結局、半年たっても固定しないまま、歯科医が辞めるケースもあります。このケースは別の歯科医が最終的には骨を修復してから再オペです。

本当は手術件数の実績ではなく、ロスト率や長期の成績を公開するべきです。一般にインプラントの成功率は高いといわれていますが、肝心なのは執刀医個人の成績と予後です。

 

 

インプラントを入れて終わりではなくて、ちゃんと咬合調整をしない医師も駄目です。

例えば硬度が高いジルコニアを入れた場合は、咬合調整をしないと対合歯(かみ合っている歯)が欠けたり、ひどいときは根っこから折れる破折を起こします。そうなったら、対合歯を抜くしかありません。

それで、またインプラントが増えるようです。歯科医院は「痛くなってから行く」でなく 「痛くならないように、行く場所」です。

自分の歯を守るには患者自身も「デンタルIQ」を上げないと駄目です。何よりも大切なのは「予防」です。  

本当にまずは予防を意識して、最初のステップはブラッシングです。ブラッシングの適正なやり方は、一人一人違うので歯科医院で歯科衛生士の指導を依頼してください。

セルフケアにプラス、月に1度のプロフェッショナルケアで、かなり健康なお口の状態を保てます。

結局、きちんと予防をしていれば“外れ”の歯医者に当たったり、下手な治療のリスクを負わずに済むのです。  

「歯科ガチャ」を回さなくて済っみます。あとは、受付の電話対応で嫌な感じがしたら、行かない方がいいです。

とにかく、歯科医院は「痛くなってから、行く場所」ではなく、「痛くならないように、行く場所」です。

虫歯ができたら削ればいい、歯周病で歯がグラグラしたら抜けばいいという時代はもう終わりです。健康な歯は、お金に換算できない素晴らしいものです。

国民皆歯科検診が検討されているようですが、ヤブ歯科医を生き延びさせるための制度にならないことを願っています。

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