氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

良い歯医者と悪い歯医者の見分け方

毎日、適切な歯みがきを積み重ねていけば、口の中は確実にキレイになり、脳もキレイになって活性化していきます。  

どんなに丁寧にみがいても、歯並びやみがき方の癖の関係で、みがき残す箇所が出てくることもあります。

プラークは黄白色で、歯に近い色をしているため、自分で見てもよくわかりません。食後4~8時間程度で発生し、そのまま放置すると、24時間程度で硬い歯石になると言われています。

プラークが固まった歯石になるともっとわかりにくいので、日ごろの歯みがきが適切かどうか、プロにチェックしてもらう必要があります。  

 

 

一度歯についてしまった歯石は歯みがきで取ることが難しく、本気で脳の老化を防ぎたいのであれば、定期的に歯科医に通い、日々自分で行っている歯みがきを、プロに評価してもらう必要があります。

歯みがきの効果がきちんと出ていればそのままのケアを継続、みがき残しがあるなら歯石を取ってもらい、みがき方を改善しなければなりません。

歯周病患者の場合、初期段階ではほとんど自覚症状がなく、違和感に気づいたときには歯茎や歯根が弱りきっていて抜歯するしかないということが多くあります。  

そうなる前に予防することが、QOL(生活の質)を高め、健康寿命を延ばして、脳の老化(認知症)を防ぐことにつながります。

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意識の高い歯科医院では、早いうちからこのことに気づいていて、治療だけでなく、メンテナンス(口腔ケア)を非常に重要視しています。  

時代は「治療歯科」から「予防歯科」へと、移り変わろうとしているのです。  

例えば、国民皆保険制度が存在しないアメリカでは、無保険の人がむし歯になって歯科医にかかると、1本につき20~30万円程度の治療費がかかると言われています。  

ここまで高額だと、一般の人はなかなか治療することができません。  

そのため、予防歯科のシステムが非常に発達しています。

その一環で、歯科衛生士さんは独立開業し、メンテナンスを中心としたケアを提供することができます(日本では、歯科医がいなければ開業できないシステムです)。  

このような予防システムを活用しているため、アメリカ人が歯周病やむし歯で歯を失う確率はとても低くなっています。 

さらに、定期的な歯科受診で、生涯医療費が大幅に下がるという報告もあります。    

定期検診を受けている人の医療費が安くなるのは、定期的に歯科医に歯をケアしてもらうことで、糖尿病などの生活習慣病をはじめとする全身疾患リスクが抑えられているためだと考えられています。

 

 

国が検討している国民皆歯科検診制度はこのことを重要視していることです。

歯科の定期受診は、健康寿命や脳の寿命を延ばしてくれるだけでなく、家計も助けてくれるのです。  

北欧では、最低年2回、歯科でプラーク除去をしない限り保険適用ができない国もあります。それほどまでに、歯と全身の健康状態の関連が認知されて、プロによるチェックとケアの有効性が重要視されています。  

かかりつけの歯科医院のない人は、かかりつけの歯科医院で定期検診を受けている人と比べて、平均1.44倍認知症になりやすい傾向が見られるデータもあります。  

日本でも、メンテナンス重視の歯科は年々増えていますが、まだ歯科全体の2~3割ほどしかなく、高度なメンテナンスをしてくれるところと、そうでないところがあります。

次に、きちんとメンテナンスをしてくれる歯科医を見つけるための5つのポイントを示します。  

①ホームページが充実している  

患者への丁寧な説明は必須です。ホームページで、自身が経営する歯科クリニックの理念・取り組みを情報発信することは、患者への最低限の義務です。

ホームページがない、あっても丁寧な情報発信をしていない歯科クリニックは論外です。  

②歯科衛生士さんがいる  

歯科衛生士さんは、メンテナンスに力を入れている歯科クリニックに集まります。  

平成28年の調査によると、約10万人程度の歯科衛生士さんがクリニックで働いていると言われています。

クリニックの数は全国で7万軒程度です。つまり、クリニック1軒当たりの歯科衛生士さんの数は平均1.5人程度です。  

しかし、これはあくまで平均値です。腕のよい歯科衛生士さんほど、自分を積極的に登用してくれるメンテナンスに力を入れている歯科クリニックに集まります。  

③歯科用チェアユニットの数が多い  

できれば歯科クリニックの歯科用チェアユニット数は、5台以上あると安心です。  

歯科クリニックの歯科用チェアユニット数の平均は3台です。

 

 

しかし、3台ではどうしても治療が中心になってしまい、メンテナンスが十分に行えません。  

近年、メンテナンスに力を入れる優秀な全国の歯科医院を中心に、歯科衛生士さんが活躍するようになり、歯科用チェアユニットを10台以上備えるような歯科クリニックも登場してきています。  

④医療法人である  

メンテナンスを積極的に行うには、それなりの設備・人の雇用が必要になります。  

そのためには、歯科クリニックの経営的基盤が不可欠で、年商が1億円を超えると、個人から医療法人になることが多いようです。

2016年10月の資料によると、歯科クリニック68940軒のうち、医療法人は13393軒。全体の約19.4%です。積極的にメンテナンスをしてくれる歯科医院は全体の2~3割です。 

保険外診療のメリットを説明してくれる  

歯科治療において、保険診療で行われるのは必要最低限の医療です。保険診療で使われる材料には、健康上のデメリットがある場合もあります。

例えば、「銀歯」ですが、これにはアレルギーの原因となる可能性がある「パラジウム」が含まれています。  

このパラジウムは、ドイツでは安全性に問題があるとして使用禁止になりました。

また、銀歯の場合、詰め物や被せ物の下がむし歯になる「二次むし歯」のデメリットもあります。

治療の際に、保険診療のデメリットを説明してくれるかどうかも、信頼できる歯科医選びのポイントです。

例えば、保険外診療の金歯であれば、金属アレルギーを引き起こしにくく、二次むし歯にもなりにくくなります。

なるべく通いやすいところで、この5つを満たしている歯科医を見つけるのがよいです。

現在、歯科クリニックはコンビニより多いと言われています。多いということはピンからキリまで歯医者の質も大きく差があります。手先が不器用であったり、大きな病気を見逃したりするやぶ医者も多いので、注意が必要です。

一生お付き合いをするつもりで、定期受診のためのクリニックを選んでください。

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