氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

サラリーマンであれば逃げ道は作っておくべき

「逃げ道をつくる人は失敗する」「本気で挑戦するなら退路を断つべきだ」という人がいます。

しかし、この言葉を真に受けて、失敗して立ち直れなくなっても、彼らは責任を取ってくれません。

むしろ生き残るための逃げ道を用意しておいたほうがいいと思います。

なぜなら、逃げ道がないばかりに、悲惨な末路をたどった人も少なくありません。  

ブラック企業で働いていても、「いざとなったら、明日辞めてもいい」と考えることで、心身を壊さなくて済むのです。

しかし、周りの人は「いや、それは絶対にできない。知り合いに紹介された職場だから」「辞めてもほかに仕事がないから」と言う人が多いものです。

家族の生活があるからと逃げ道をふさいで走ってきた人は、つらくても耐えることが当然であり、辞めることは「恥」「罪悪」と捉える傾向にあります。

ほかの選択肢に目がいかず、「いまさら辞められない」「辞めたら後がない」と考えてしまうのです。  

 

 

しかし、本当に「自分の人生に対して責任がある」と考えるなら、不幸にならない、逃げ道を用意して、どんな状況でも生き抜けるようにしておいたほうがよいのです。

「逃げ道をつくっておくこと」は、最悪の事態を避けるためのものです。

「最後はこれがある」という選択肢を持っておくのは、心の保険のようなもので、困難を乗り越えられたり、思い切った挑戦ができたりします。  

40代になると、「この仕事をいつまで続けるべきか」と引き際を考え始める人も多いと思います。  

会社員の引き際も、一応「定年」というものがありますが、「定年前に別のやりたいことを見つけて辞めたい」「定年までは働くけど、後はやりたいことをする」「社内でやれることがあるなら続けたい」など人それぞれです。

ただ、会社の中であっても、自分の商品価値や、まわりへの影響は意識したほうがいいと思うのです。

同じ場所にいて、同じことをやっていれば、仕事の停滞感も生じて「自分がここにいてもいいのか」「お荷物になっているのではないか」と感じる人も出てくるのは当然です。  

組織から離れてみると、自然に自分にしかできないことが見えてくるものです。

自分のことだけでなく、全体像を俯瞰して見る目も必要だと感じます。  

40代はこれまでの実績、人とのつながり、立場など積み上げてきたものがあるので、いまいる場所でも働きやすい面もあります。

 

 

しかし、その場所に執着すると、まわりとのズレに気づかなくなってしまいます。

とくに男性は早い段階から「一個人として社会に貢献すること」を考えておいたほうがいいと思います。

40歳から活躍している人は、会社のなかでもすでに「一個人として貢献すること」を考えています。

全体のために「前に出ること」も「引くこと」もできからこそ、会社内外から声がかかったり、個人の道でもうまくいったりするのです。  

どんな立場であれ、自分の役割を見つけた人は強いと感じます。自分の役割は、自分でつくっていく時代がきています。

そもそも会社という場は「協調性」のほうが大事で、「それっておかしくないですか?」なんて言い出す主体性の強すぎる人ばかりだと、とんでもないことになってしまいます。  

空気を読んだり、任務を遂行したりする「協調性」の筋力は鍛えられて、疑問をもったり、自分なりの方法を編み出したりする「自主性」の筋力は衰えていきます。

40歳からは、そんな自分の頭で考える筋力で、人生を切り開いていかなければならないといっても過言ではありません。

筋力のある人は、次のステージで自分は何がしたくて、どうすれば実現するかを考えて動き出します。  

筋力のない人は、仕事を探すにも「どこかにいい仕事はないかな」とどこか他人任せだったり、まわりの目や世間体を気にしたり。がんばっているのに行き詰まることも多いのです。  

40代になると、「主体性」を回復したいという欲求も強まってきます。

「もっと自分を出したい」「もっと自由にやりたい」というときに、会社のなかにいながらも、そんな場を自分で作っていくことが大事です。

 

 

【会社内で主体性を取り戻す方法】として、次のようなものがあります。

1. 会社内で、誰もやっていないことをする  

40代は立場も上がり、裁量も増えてきます。「組織内でだれもやっていないこと(隙問)」に目をつけると実現しやすく、自由にやらせてもらえる可能性が大きいです。

「組織が困っていること」「組織でこれから必要になること」から「自分がやりたいこと・やれること」を探ってもいいでしょう。  

2. 会社内でやっていることを、外の場所で試してみる  

主体性をもった人は、組織の仕事をやりつつも、自分のスキルや知識が外でどの程度通用するのか、その可能性を探っています。

それだけでも意味のあることですが、実際に外の仕事をやってみると、どうすれば価値が上がるのか、どうすればまた頼んでもらえるか、考えざるをえなくなります。  

会社の中にいては、いくら上司から「主体性をもって働きましょう」と言われても、会社の論理は絶対に近いものがあり、「主体性」には限界があります。 

3. 会社内の自主活動は見切りをつけて、ほかの活動をする  

会社内で主体性を発揮する場がないときは、プライベートや副業などで自分を試してみるといいでしょう。

ボランティアで子供たちに何か教えたり、地域のチャリティ活動をしたり、単なる趣味ではなく、なんらかの貢献活動がおすすめです。

視野が広がれば、自然に自分にできることを見つけたり、自分で解決したりする主体性の筋力がつくのです。  

組織のなかで主体性を持とうとしすぎると、葛藤もあるものです。

なにも考えないほうが楽という人もいるかもしれません。

しかし、自分なりの主体性の発揮の仕方を考えて悩んだり、希望を見つけたりすること自体に意味があると思います。

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