氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

会社に人生を捧げることとは

昭和のサラリーマンは、会社への忠誠心がかなり高く、家庭やプライベートを犠牲にして、一所懸命に働く人が多くいました。

残業は正義であり、自分の人生は会社に捧げるべきものだと本気で信じ込んでいるのです。

そんなサラリーマンは「企業戦士」や「猛烈社員」と呼ばれ、本人も周囲もそうやって一生懸命に働くことが正しく、普通のことだと思っていました。

「24時間戦えますか?」 このフレーズを知っている方は一体どのくらいいるでしょうか。昭和のバブル期に普通に使っていた言葉です。

なぜ普通に使われていた言葉なのかというと、出世に何よりも必要だったのが、仕事量=貢献時間だったからです。

 

 

そして昭和のサラリーマンは本当に24時間戦える者がいたようです。 

残業が好きですか?と聞かれるとほとんどの人は嫌いだと思います。 昭和のサラリーマンにとっては、「好き」とか「嫌い」とかそういうものではなくて、「正義」です。

上司が残業していたら、付き合い残業をするのが当たり前です。

上司が休日出勤していたら、付き合い出勤をするのが当たり前です。

もちろん、残業代なんて出ませんし、拒否権もありません。 そしてそれを「おかしい」と疑う人もいません。

俺も苦労した、だからお前も若いうちにいっぱい苦労するんだという価値観です。

kabuhudousan.hatenablog.com

「苦労をしろ」ってことを伝えたいのではなくて、「多く学べ」ということを伝えたかったのだろうと思います。

「無駄な苦労」なら絶対しないほうが良いと思います。

歳をとれば年収が増える昭和時代は超年功序列です。歳さえとっていれば、年収が自動的に増えていく時代でした。終身雇用であり、解雇される心配もないため、みんなモーレツに働けたのです。

 

 

安全欲求と社会的欲求が満たされた昭和のサラリーマンは、こぞって承認欲求を求め、全力でイエスマンを演じました。

今の時代もそういう人は古い組織に一定数いることは事実です。

昭和のサラリーマンにとって会社=人生です。 「家庭?プライベート?それよりゴルフ接待、社員旅行、歓送迎会、忘年会、新年会・・・」 一度就職した会社と共に生き会社ともに沈む・・・それが昭和の働き方です。

会社に人生を捧げるということはどういうことなのでしょうか。

結論から言えば、会社で働くことが人生の目的になってしまうという状態のことを指します。

本来仕事というものは自分の人生の目的・目標を達成するための手段であるべきです。

しかし、毎日会社で働いて、会社の目標や会社での生活があなたの人生の時間の大半を占めるようになってくると、いつの間にか会社で働くということが目標になってしまい、人生の目的を見失ってしまうというような事態が起こり得ます。

実際に、サラリーマンとして働いている自分の周りの人を見渡してみて「将来なりたい自分」という理想像を思い描かずに、なんとなく毎日を過ごしてしまっているようなタイプの人はいると思います。

こういう状況に陥ってしまうと自分の人生が会社という存在に支配されてしまい奴隷のような人生が待っています。

会社の奴隷になるために生まれてきたわけではないのですから、自分を見失わずに日々の仕事に取り組むことが大切です。

 

 

とはいえ会社に人生を捧げたくなくても強烈なプレッシャーにより会社に支配されてしまう「ブラック企業」や「パワハラ上司」は存在しますから、自分の意に反して会社に支配されていまうという事態は起こり得ます。

そんな状態は、抜け出したいのに抜けられない蟻地獄のようなものです。

いくら自分を強く持って、理想の人生を生き抜こうとしていたとしても環境が悪ければなかなか難しいので、割り切って新しい環境にチャレンジする覚悟も必要です。

転職というのは、なんとなく自分を「弱い立場の人間」であると錯覚させてしまうことが多いです。

転職サイトからの応募では、理想の職場を選ぶというよりも何とか会社を辞められるように他の仕事先を探すというようなスタンスになってしまうことが多いものです。

しかし、貴重な人材を欲している企業は必ずいますから、転職をアシストしてくれるパートナーがいれば、自分を欲しいと思っている会社を紹介してくれるので、良い転職先に巡り合える可能性が高くなります。

自分の人生は自分で決めるものですから、転職してみたい会社に対しては対等に向き合って条件を交渉するべきです。

これからの時代は一つの会社に留まることは逆にリスクで、転職でスキルアップしながら給料を上げていくことが主流になってくると思います。

 

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