氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

日本人は他人の足を引っ張る傾向が強い

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日本の会社には残念ながら他社との競争よりも、社内の競争に精を出す人たちも多いようです。同僚、部下を助けるよりも、蹴落とした方が、自分の評価が高まる仕組みです。

実力をつけてきそうな同僚や部下を叩いたり、村八分を恐れるあまり、蹴落とす側に同調せざるを得なくなるような人も残念ながら多いものです。

そうした環境では、人生は搾取される一方になってしまいます。もしもそんな環境にいたらすぐに抜け出した方が良いと思います。無駄なエネルギーを使うだけ人生の大切な時間を失います。

長い間そんな環境に身を置いていれば、自分も無意識に誰かにスパイト行動(一人勝ちしている状態の相手を自分が損をしてでも引きずり下ろす)をするように変貌してしまうかもしれません。

大阪大学の研究グループが、被験者に集団で公共財を作るゲームをしたところ、日本人はアメリカ人や中国人と比較して他人の足を引っ張る行動が多いという結果が得られたようです。  

 

 

日本人は他国よりもスパイト行動が顕著なわけですが、この実験を繰り返していくと、他人の足を引っ張る行動が制裁として機能するようになり、徐々に協力的になっていくという結果が得られたのです。  

他人からの制裁を恐れ、過剰なまでに組織や上司に忠誠を誓うというケースもよく見られます。長時間残業やサービス残業はその典型かもしれませんが、他人の足を引っ張る行動が、恐怖を生み出し、これが逆に組織の秩序を保っています。 

「出る杭は打たれる」といわれるように、日本では成功者は基本的に妬まれますから、自身の成功体験を積極的に他人に語りたがりません。成功者が妬まれ、足を引っ張られるということは、実はお金に対する欲求が強いことの裏返しです。  

フィデリティ投信が、英国、ドイツ、カナダ、中国、日本などを対象に行った調査によると、「経済的に安定していないと幸せではない」と回答した日本人の割合は73%と、主要国で突出しています。英国は45%、ドイツも45%、カナダは44%、中国は38%です。

所得水準と幸福感について尋ねた別の調査でも、日本は所得が高い人と低い人の幸福感のギャップが大きいという結果が得られています。

日本はお金についてオープンに語ることを嫌う風潮がありますが、この調査結果によると本音ではお金がないと幸せになれないと感じていることになります。

そして、お金がないと幸福ではないと考える傾向が強いからこそ、お金を持っている人を妬み、足を引っ張っている可能性が高いとの推測が成り立ちます。  

ちなみにこの調査では、「自分の人生が『お金にコントロールされている』のか」との問いに、日本人が「自分がお金をコントロールしている」と回答した人の比率は64%しかいませんでした。英国が69%、ドイツが79%、カナダが72%、中国が75%でしたから、日本人は最もお金に振り回されているということになります。

日本人は人生における選択肢が少なく、それがお金に振り回される生活の原因にもなっています。そして、寛容さを失わせ、他人の足を引っ張るという行為を助長しています。

 

 

近年、日本において急激に高まっている極端な自己責任論も似たような文脈で捉えることができそうです。日本人は、他人を他人と割り切れず、互いに相手の行動を邪魔しているわけです。

常に足の引っ張り合いをする行為によって、WIN-WINになろうとする精神が根本的に欠如しているのかもしれません。自分より幸せになることが許せないということでしょう。  

他人の足を引っ張る人間の特徴は以下のとおりです。

・他人の不幸を喜ぶ(幸せを喜べない)  

日本人は他人が幸せになるのを嫌います。それゆえ、他人の足を引っ張るようなことをします。失敗してきた人ほど、他人の成功を喜べない性質になってしまっています。人間の判断材料になりえます。  

・他人を叩くことを好む  

 日本人は悪口の天才というほど、他人を叩くのが大好きです。他人を非難することによって、自分の存在感を高めようとしているのかもしれません。  

 無意味な行動なので、やめたほうがいいでしょう。そんなことをしている暇があれば、自分を高めるために時間を使ったほうが有意義です。  

・他人の嫌がることばかりを考える

 嫌がらせの天才かと思うくらい、人のやってほしくないことばかり考えます。日本では普段から足の引っ張り合いをしているので、自然と身についてしまうものなのかもしれません。

 長年かけて身に着けてしまった習性というのは、取り除くことは不可能です。どんなことをしたとしても、他人の足を引っ張る結果に落ち着きます。

 

他人を不幸にしたものは、誰からも味方されることはありません。利用されるだけ利用されたのち、利用価値がなくなった瞬間に、ごみ箱に捨てられる紙屑です。

嫉妬している時間があるなら、努力する時間を取るべきです。成功体験を積んでいくことによって、相手の成功を喜ぶ機会も増えます。嫉妬心も気にならなくなるでしょう。

嫉妬心しかない人間は社会的に成功することはありません。どん底を這った状態で、ずっと生き続けるだけです。

 

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