日本株は相変わらず弱いです。実需で買っている人がほとんどおらず、外国人の先物売りで遊ばれている感じですね。売り材料の多い日本株はターゲットにされているようです。
今後の相場は一時的には戻りを試す局面もあるかもしれません。あくまで一時的です。昨年後半から、だらだら下落傾向で、買い残の整理が進まず、しこり建玉がある以上、本格的な反転は先になりそうです。
日経平均、TOPIXなどの長期線が下向きで、チャート的に見ても下落トレンドでかなり崩れています。
ゴールドマンサックスがTOPIX先物売りを積み上げているのも気になります。3月のSQ にあわせて個人投資家を陥れるための準備といったところでしょうか。
また、市場は来期の業績が今期を上回る増益になるかに注目しています。業績が上がらなければ株価は上がりません。来期の業績は原材料コストの高止まりやコロナ感染者数の動向などまだ不透明要素が多いです。来期が減益予想になると株価は上がりません。
今年は本当に厳しい相場であることは間違いなさそうです。
今後直近下値の2万6000円を割り込んで引けると、下落トレンドは終わっておらず、調整が長期化する可能性が高いです。そうなれば、当面は下降レンジ内で上下に振れる値動きの荒い展開ながら、下値模索がダラダラ続くことになると思います。
今の相場は、先物や信用売りなどの買戻しを伴って値を戻す局面もありそうです。ここで注意しておかなければらなないのが株価調整は終了したと判断し、心理的に戻り高値の局面で株を買ってしまうことです。これは外国人投資家がやる手口で、戻したのは個人投資家をはめ込むためのもので、意図的に吊り上げているいうことです。
下落基調の局面では、いったん株価が戻りを試すのですが、相場は急落した場合、買った価格よりも安値で売ることになります。こうした取引を繰り返すと、含み損が膨れ上がります。
下落相場でも、株価が上昇しないわけではありません。しかし上昇相場とは異なり上昇の大きさも小さく、上昇の期間も短くなります。
したがって、利益を大きく伸ばそうとするよりも、ある程度株価が上昇したらこまめに売却して利益確定をした方がよい結果を生むことが多いです。
今のような下落相場では、25日移動平均線を割り込むまで保有していると、せっかくの利益がなくなってしまうどころか、損切りとなるケースも少なくないのです。
そもそも下落相場では利益が伸びにくいので、利益を伸ばすよりもこまめに売却することが投資成果の向上につながります。株を買うことで利益をあげるためには、当然株価が上昇していかなければなりません。ですから、下落相場で株を買って利益を上げること自体が非常に困難です。
ただ空売りができれば、下落相場でも利益をあげることが可能です。空売りができることは、大きな武器を1つ手に入れることになります。
「買い」と「空売り」、この2つを駆使して上昇相場でも下落相場でも利益を狙うことができれば、買いだけを行うよりも投資成績を向上させることができます。
長期投資では株価が上がろうが下がろうがそれを持ち続けることですが、株価がさらに下落する可能性が高い下落相場では、それは個人投資家が最も陥りやすい失敗である「塩漬け株の発生」に直結しますので、やってはいけない方法です。