氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

株式投資をする上で信用残はチェックしておくべき

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現在、信用の買い残がまだ高水準のようです。信用倍率(買い残/売り残)も5倍前後で高く推移しています。

年初からの株の急落時に個人が買い向かっていることが伺えます。相場では信用整理がなされるとコツンとくる(株価の底打ち)と言われています。

買い残があまり減っていないことや信用評価損益率も-20%程度までいってないことを考えるとまだ底打ちとは言えない感じです。今後さらなる需給悪化で外国人が売り仕掛けで下に振ってくる可能性もあります。

信用買い残の積み上がりは株式の需給関係を図る指標になります。

信用取引では現金や保有株式などを担保にして、実際の保有資産以上の金額の株式を購入できます。

また、自分の保有していない株式が下がると思ったら、株式を借りて売ることも可能です。

現物株のみの人には関係がないと思われるかもしれませんが、株式投資には、信用取引の需給動向が株価の変動要因になるケースが多いため、これをチェックすることは極めて重要です。

 

 

信用取引の売りと買いの参加者が多いことによって流動性が増し、売買がしやすくなります。信用取引は「流動性」の確保に一役買っています。

信用取引残高は東京証券取引所に上場している銘柄は週末の残高について、翌週の火曜日に公表されますので、保有銘柄はチェックしておいた方が良いです。

信用残高とは、信用取引の未決済残高のことです。信用で買っている投資家の「買い残高」と、売っている投資家の「売り残高」の2つがあります。

買い残高は信用買いを行っており、返済の売りが行われていない株数を表しています。一方、売り残高は信用売り(カラ売り)を実行し、まだ買い戻しを行っていない株数を示します。

信用売りをカラ売りと呼ぶのは、実際には手元にない株を売ることに由来しています。 信用取引の買い株数、売り株数の割合について、投資家は注目しています。株式需給に影響を与えるためです。

信用買いは、将来の売りで決済されますし、信用売りは将来の買い戻し要因になります。 買い残高が多くあると、将来的に売りが出てくるので、株価の上値が重くなりがちです。今の地合いはこの状況です。

逆に信用の売り残高が増加すれば、将来の買い戻しも増加するため、先高期待が高まることになります。 個別企業で買い残高を売り残高で割ったものを「信用倍率」といいます。

信用倍率が高くなればなるほど、将来の売り要因が増えることを意味しますので、株価の上値が重くなる傾向があります。倍率が1倍を割れていれば、信用買い残高よりも売り残高が多いことを示しており、株価が上昇しやすくなると判断できます。

なお、信用売り(カラ売り)をする投資家は基本的に少ないので、信用買い残高のほうが多い銘柄の割合が多くなっています。

 

 

信用取引の期日は一般的に6カ月です。証券会社によっては「無期限信用」というサービスを提供しているところもありますが、ごく一部です。 また、信用の売りも買いもできる「貸借銘柄」と、基本的に信用買いだけが可能な「一般信用銘柄」があります。

貸借銘柄の場合、 信用買い残高が多い状態で高値から6カ月が接近すると、売り決済の増加によって株価の上値が圧迫されることが想定されます。

また、信用売り残高が多い状態で安値から6カ月付近になると、買い戻しで株価に上昇圧力がかかります。

「何も悪材料が出ていないのに株価の下げがきつい」という状況は、もしかしたら信用買いの売り決済が要因になっているかもしれません。 株式投資を行う場合、株式の需給を見ることが重要です。

とくに短期売買目的では、信用倍率の高い銘柄を買うのは分が悪くなりがちです。  さらに、単に信用残高だけを見るのではなく、日々の出来高との比較も重要です。

株価と信用残高の関係も重要になります。信用取引は仮需を活用しているので、短期売買が基本です。株価の上昇が継続していれば、買った投資家が利食いできている状態を表しているため、多少の買い残高の増加は気にする必要がありません。

新規に買いで参入し、利食いで退出という繰り返しができている状態を「買い方の回転が効く」といいますが、この状態ではしこり感も出にくいといえます。今はこの状況ではないです。

昨年後半から信用倍率は高い状態ですので、信用買いの整理がつくまでは、慎重に取引をした方が良いでしょう。

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