氷河期セミリタイア日記

就職氷河期世代ですが、資産運用でなんとかセミリタイアできました。残りの人生は、好きなことをしながら自由に生きていきます。

自分らしく生きられない社会

自分に自信がないのを引け目に感じている。その裏側には、「自信をもつべき」という考え方が隠れています。これは、完璧主義の方が陥りがちな「べき思考」です。

「こうあるべき」「しなければならない」こんな考え方で自分自身を苦しめているのです。

自分より仕事ができる人、成績のいい人、ルックスが美しい人……。そんな“自分より優れた人”を見ては落ち込んで、自信を失っています。

誰かと比較して自分を貶めるのは、ありのままの自分を認められない、自尊心の低さの現れです。

「わたしは出来が悪いから」「自分は何をやってもダメだから」こんなセルフイメージを抱いてしまいます。

幼い頃、親に褒めてもらった経験が乏しかったり、「ダメな子ね」と否定的な言葉を受けたりしたことがあるかもしれません。

これが原因で、自己肯定感を高められずにいます。

 

 

他人の評価や周囲の目が気になり、いつも不安で人に認めてもらえないことを恐怖に感じています。

こんな人は、自信の根拠を他人に委ねている状態です。

どんなに頑張っても、どんなに努力しても、自分に自信がもてないのはこのためです。

失敗を恐れて行動できない人もいます。

何かにチャレンジしたときの成功体験や、コツコツと努力して何かをやり遂げたときの達成感から自信は生まれます。

自分が成長できたと感じられる体験が乏しいと、自信も生まれないままです。

「リベラル」とは、

「自分の人生は自分で決める」

「すべての人が自分らしく生きられる社会を目指す」

といった価値観です。この理想は素晴らしいですが、光があれば闇もあります。

現実には、「自分らしく生きられない」と、生きづらさを訴える人が増えています。

人間は生まれ育った共同体に拘束されていました。

それがいきなり途方もない「自由」を手にした結果、経済格差が広がっています。

 

 

生まれた時に武士や農民といった身分が決まる前近代の社会では、人生は非常に抑圧的ですが、そのぶん単純でした。

それに対し価値観の異なるすべての人が自由に生きられるようになれば、利害調整が難しくなって人間関係は複雑になり、社会の分断が進みます。

超高齢社会で高齢者の年金や医療・介護を支える現役世代の数がどんどん減り、社会保障の財源が逼迫しています。

日本の人口構成を見ればわかるように、高齢世代を支えるためには人数の少ない現役世代から搾取することです。

その結果、「親世代に仕送りをする」という共同体意識はどんどんなくなっていき、若者世代は自分たちを「犠牲者」だと考えるようになっています。

2025年には団塊の世代約800万人が全員75歳以上の後期高齢者となって、負担増にさらに拍車がかかってきます。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
にほんブログ村