ある職場では、組織の統制のため、いわゆるスケープゴート(生贄)を意図的に作る者がいます。
組織の中の異分子を変わり者としてレッテルを張り、大多数で攻撃(差別)することで、自分たちに優位性を持たせ、組織をまとめていく手法です。
戦時中、兵士に忠誠を誓わせたり、士気を高めるため、日本軍が行ったやり方でもあります。
日本がバブル崩壊以降現状維持を良しとし経済成長を阻害している理由の一つです。それが官僚、警察や自衛隊などの公務員をはじめ大企業から中小企業までありとあらゆる組織の統制に利用されています。
これは、スケープゴートが居ないと組織をまとめきれない上司の無能ぶりをさらけ出しているものです。無能な上司や同僚の犠牲となってスケープゴートにされる人は、たまったものではありません。
さらに周囲の人間も同調圧力により、同じ行動に出たり、見てみぬふりをすることでこれらを助長させます。子供がやってる陰湿ないじめと同じ行動です。
自分がターゲットにされていなくても、スケープゴートがいる職場では、いつ自分が対象にされるか毎日怯えて仕事することになります。
当然、仕事の質は低下し、精神衛生的にも好ましくありません。
中には自分が標的にされないよう、仲間を作って自分の嫌いな人をスケープゴートに陥れようとする人もいます。ほとんどがパワハラやいじめなどの問題を併発しています。
スケープゴートにされる人には、情報を与えず、意見を言わせない環境で、ダメ出しや責任転嫁は執拗に行うという形です。
このようなスケープゴートを生み出し、それを良しとしている職場では、自分もそちら側に行く可能性もあり、組織というものは今日明日で変わるものではありません。
今現在日本軍的な組織にいる人は「人生=仕事ではない」という割り切りを早めに身に付けるとともに、複数の収入源を確保してリスクを分散させて、いつでも逃げられるように準備しておくことです。