働き方改革の推進や、本業以外に投資や副業で収入を得る人の増加など、日本固有の「新卒から定年まで週5日9時17時サービス残業」という昭和的な労働観は時代遅れになりつつあります。
少子化や女性の社会進出に伴って旧来の働き方が大きく見直されている今、FIREは新たな生き方となる可能性があります。
1年間の生活費が400万円の場合、亡くなるまで投資収益だけで生活するにはその25倍、1億円程度の投資元本が必要だと考えられています。
ただ、完全リタイアという選択肢以外にも節約や節税をしたり、副業やパートの仕事を続けたり、準備により長い時間をかけたりすることで、経済的自立は平均的な収入の人でも十分に達成可能だと思います。
FIREにおいて大切なポイントは、仕事を辞めること自体が1番の目標ではないということです。
魅力は早期リタイアすることではなく、お金の悩みから解放されて、人生の時間を自分の好きなように使えることにあります。
お金のために働く必要がなくなったとき、人生の時間を何に使いたいのか明確な目的意識がないと、FIREの実現は難しいですし、実現したとしてもその後の膨大な時間を無為に過ごしてしまうだけです。
FIREとは節約術や投資、副業をうまく活用することで、人生のほとんどの時間をフルタイムの雇われ仕事に注ぐ生活から自分自身を解放する生き方です。
しかし、現政権の新しい資本主義は、経済を成長させず、資産形成を困難にし、死ぬまで働かせて税金を搾り取る方向に進んでいます。
FIREを目指す人には厳しい時代になりつつあることは事実です。
ただ、分配政策を重きに置けば外国人投資家が日本売りを加速し、いずれ景気後退に入っていきますので現政権は自滅するしかないでしょう。