大企業を中心にテレワークの導入が広がったものの、取りやめた企業もあります。
在宅勤務を厳しく監視する上司への不満で、「テレワーク難しい。在宅勤務やめる」という声もあるようです。
利用が進まないのは上司と部下が積極的に認めようとしない雰囲気が多い傾向にあります。
上司にとっては部下が見えないところで仕事をしているのが不安なのです。Face to Faceのコミュニケーションがなくなることが不安でしょうがない。
在宅で仕事ができるのはわかっていても、自分の視野から消えるのが怖いと感じている上司が多いのが実態です。
また、部下にとっても上司に対し何か一生懸命にやっている感、真面目にやっている感、ごますり感を演出することに長けた人物にとっては出社したほうがよいわけです。
テレワークが進まないのは特定の業務を1人ではなくグループで担当するために、村社会のようなコミュニケーションが頻繁に求められる日本企業ならではの働き方があるとしています。
実際は、在宅勤務ができる業務なのに、上司の機嫌をうかがって出社する社員がいれば、部下の働きぶりを目の前で確認しないと不安だと思う上司もいます。
テレワークを上手に活用すれば、通勤時間が短縮され、育児や介護などとの両立がしやすく、働く人の満足度が高くなるメリットがあります。
テレワークを定着させるには、会社と社員の信頼関係がカギとなりますが、村社会日本では無理でしょう。